ピンクリボン「乳がん」男も知っておくべき基礎知識(1)

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(38)の妻でフリーアナウンサーの小林麻央(34)が始めた乳がん闘病ブログが話題となっている。他にも著名人では北斗晶が現在闘病中。南果歩、生稲晃子、麻木久仁子らも過去に発症したことを公表している。
 乳がん罹患数は年々増え続け、今では一生のうちにこれを患う日本人女性が12人に1人にも上るとの統計もある。また昨年度の同病による死亡者数は過去最高の1万3584人。1980年頃と比べると3倍以上も増えている。

 乳がんは早期発見と適切な治療によって大幅に治癒率が高くなり、このために重要なのが定期的な検診受診ということになる。
 だが現状、日本において成人女性の検診受診率は40%前後で、これは先進諸国の中でも極端に低い数字。80%以上の女性が受診するアメリカと比べて半分以下というのだから、いかに乳がんに対する認識が遅れているかが分かるだろう。
 乳がんの正しい知識を広める啓発キャンペーンとしては、世界規模で行われるピンクリボン運動がある。日本でもその一環として毎年10月1日を「ピンクリボンデー」と定め、この日には東京スカイツリーや姫路城など全国各地の名所旧跡がピンクにライトアップされる。

 「妻が具合悪そうにしていたのを知りながら、更年期の症状か何かだろうと高をくくっていたのが間違いでした。乳がんと分かったときにはすっかり病状が進行していて、そこからわずか半年足らず、46歳の若さで亡くなってしまったのです」(49歳・会社員)
 日々の仕事に追われて奥さんの体調にまで気が回らなかったというだけでなく、乳がんという病気自体への認識も不足していた。
 「普段、私や子どもたちの体調を気遣いながら自分のことは二の次で、きっと身体の不調も我慢していたのでしょう。私がそこに気付いて早い段階で検診を勧めていれば助かったかもしれないのに…」(同)
 月日とともに後悔の念は強まるばかりだという。
 女性特有の病気ということで、男性からするとどこか口にしづらい部分もあるかもしれない。しかし、妻や恋人、あるいは娘がこれにかかったときには、そうも言ってはいられない。まさかのときに悔いることのないように、男性の側も乳がんについて知っておくことは大切だ。

 まず、どういう人が乳がんにかかりやすいのか。
 「他のがんと比べて特徴的なのは“遺伝性乳がん”というものが存在する点です。血縁者に乳がん患者が複数いる場合、これを疑う必要があります」(がん専門医)
 乳がん患者全体のおよそ5〜10%が遺伝性のものだといわれている。

 2013年、米女優アンジェリーナ・ジョリーが乳房切除したのも、遺伝的に乳がんリスクが高いと診断されたためだった。この手術により、以前に発症率87%とされたリスクが5%にまで低下したという。
 「がんにかかっていないうちに乳房切除するとなれば、保険が利かず金銭負担は多大になるため、一般の方がそこまでする必要はないでしょう。しかし、その代わりとして定期検診受診は絶対に怠るべきではありません」(同)

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