専門医に聞け! Q&A ギックリ腰の応急対処法

 Q:仕事中は椅子に座りっぱなしのせいか、時々ギックリ腰になります。少しずつ体を動かすと数日で改善し、慢性的に痛いわけではありません。しかし、朝、ギクッときて、動けなくなり欠勤したことがあります。そうなった際、欠勤しないで済む応急手当の方法はないでしょうか。
(40歳・出版社編集部勤務)

 A:椅子に長時間座っていると、上体の重みが腰にかかるし、腰を動かさないので、腰の筋肉は収縮します。そのため、筋肉性の腰痛を引き起こしやすいのです。
 ギックリ腰になったときは、生ゴムのバンドがあれば急場をしのげます。生ゴムバンドを、お尻にきつく巻くのです。
 急性腰痛になったときは、骨盤が不安定になっているため、骨盤をガードすることが大切です。腰回し運動と同じように腰骨の出っ張りから握りこぶし一つ下にゴムバンドの上へりが当たるように巻きます。
 きつめに巻き始め、地面と平行に巻いていきます。そして、最後にバンドの末端を挟み込んで留めます。
 そうして座布団を2枚重ねて下腹部のあたりに敷き、その上にうつ伏せになり、両足の甲を床につけます。この姿勢で腰を左右に振ります。一度に3分以上を目安に続けてください。

●お尻にゴムバンドを巻く
 この状態で腰をゆすっていると、硬直していた筋肉が少しずつほぐれてきます。そして、少しずつ体を起こせるようになるはずです。
 立ち上がれたら、壁に手をつき体を支えます。この体勢で、腰を前後左右に大きくゆっくり振ります。これを行うと、壁につかまっていなくても立てるようになるはずです。
 今度は、その状態で腰を前後左右に振ってください。
 さて、ここまでできるようになったら、生ゴムのバンドをお尻に巻いておけば、どうにか歩くこともできます。ギューッときつく巻くのがコツです。歩いているとき、腰の筋肉がギューッと収縮しかけても、ゴムの弾力がそれをカバーしてくれます。
 以上のように対応することで、朝起きがけにギックリ腰を起こしたときも、なんとか出社できるでしょう。

山田晶氏(歯科医師)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。やまだ治療院顧問。

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