専門医に聞け! Q&A アデノイド顔貌を治す方法

 Q:最近、アデノイド肥大症とアデノイド顔貌のことを知り、気が付きました。中学2年の息子は顎が小さく、頬がふくらんでおり、アデノイド顔貌のようなのです。もしそうであるなら治してやりたいと思います。アドバイスをお願いします。(38歳・食品輸入業)

 A:アデノイドとは、喉の奥上にある咽頭扁桃のことです。乳幼児期に肥大しますが、ここはリンパ組織であり、生理的変化と考えられています。
 一般的には思春期までには小さくなりますが、そうならない場合もあります。アデノイドが大きくなると、鼻で呼吸することが難しくなります。すると口で呼吸することが多くなり、アデノイドがますます肥大するようです。
 そうなると、顔に特徴的なサインが出てきます。顎が小さい二重顎であるとか、口がポカンと開いているなどです。また咀嚼力が低下し、長い面長の顔になってしまったり、頬がたるんだようなダランとした顔になったりしがちです

●今から口呼吸の改善を
 思春期までにアデノイドが肥大化する原因は明らかではありませんが、口呼吸が影響することは間違いないようです。
 アデノイド顔貌は、思春期前なら口呼吸の癖を直せば改善すると言われます。それ以後は、肥大を治療する方法として、抗生物質の服用やアデノイドを切除する方法があります。しかし、アデノイド顔貌は治りにくいようです。
 息子さんは、口を開けて食べたり、スマホやゲームをするときに口を半開きにしていないでしょうか。そういった癖が、アデノイド顔貌をつくる一因となります。
 奥さんと協力して、そういう癖がないかどうか観察してください。もし癖があれば、今すぐに対策を講じてあげましょう。
 まず、口を開けて食べる癖を改めさせましょう。いつも口を開けて食べると、口呼吸が習慣になります。また、スマホやゲームをしているときに口を半開きにしていたら、そのたびに注意してください。
 口呼吸はアレルギー疾患や自己免疫疾患など、様々な病気の発症に関わります。息子さんには、そういう癖は体によくないからと説明すれば、分かってくれるはずです。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。

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