専門医に聞け! Q&A 喫煙とビタミンC

 Q:タバコは体によくないと思いますが、ストレス解消にやめたくないので、食事には気を付け、野菜や果物をよく食べ、ビタミンCの摂取を心掛けています。ビタミンCを摂るとタバコの害も消してくれると思うからです。この発想は間違っているでしょうか。
(28歳・警備会社勤務)

 A:よく知られていますが、喫煙はビタミンCを消費します。なぜなら、喫煙は体内に活性酸素を発生させるからです。その活性酸素を消すために抗酸化物質が働きますが、その一つがビタミンCです。
 ビタミンはタバコの害を消す働きをするというのは、間違いではありません。ビタミンCはその分余計に消費されるのです。喫煙習慣がある人は、ない人の2倍、ビタミンCを摂る必要があるとも言われます。
 最近、厚生労働省研究班による研究で、ビタミンCと脳卒中の発症の関連について興味ある結果が出ました。
 それによると、非喫煙者では、食事によるビタミンC摂取量と脳卒中全体の発症とに逆相関が見られました。つまり、ビタミンCの摂取量が多ければ脳卒中の発症が少なく、摂取が少なければ脳卒中の発症が多いということです。

●多く摂取するならサプリで
 一方、喫煙者に関しては、逆相関は見られませんでした。つまり、ビタミンCの摂取量が多くても脳卒中の発症が少なくならないということです。このことは、ビタミンCの効果を喫煙が台なしにすることを表しているとも言えるのではないでしょうか。
 ビタミンCは、コラーゲンの合成にも欠かせないし、副腎皮質ホルモンの合成を促進し、腸での鉄の吸収を高めるなどの働きもあります。
 不足すると様々な不具合が生じる、もっとも重要なビタミンです。喫煙はビタミンCを消費するので、その分、多く摂取しなければなりません。
 ビタミンCの食事からの摂取量の基準は1日100㎎です。喫煙する人は、サプリメントで補うとよいでしょう。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、1日に3回は分けて飲むようにしてほしいと思います。
 なお、できればストレス解消の方法は他のものをみつけ、禁煙するようお勧めします。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。

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