5歳の子供を連れて別居検討中の妻が、夫とスムーズに離婚するための2つのポイント

5歳の子供を連れて別居検討中の妻が、夫とスムーズに離婚するための2つのポイント

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妻が幼い子を連れて夫の家から出ていった、妻は離婚を考えているが、夫の方は離婚したくないと思っている…弁護士をやっていると、このような状況での相談を受けることがままあります。

そこで、今回は、5歳の子供を連れて別居に踏み切った妻の目線で、その後の離婚手続や調停をスムーズに進めるためにどのような対応が必要かを、2つのポイントに絞って考えていきたいと思います。

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

@夫に子どもに会わせる機会を設けよう

子と別居している親には、離婚前も離婚後も子に会う権利(面会交流権)があります。しかし、親同士の感情が悪化していると、子を連れて出ていった方は、会わせることを躊躇してしまうものです。

夫の側が、養育する環境が整っていないにもかかわらず、子の親権を強固に主張するケースも少なくありません。夫婦の間に未成年の子がいる場合には、親権者が決まらないと離婚することはできません。

面会をさせないことによって、夫が親権をさらに強固に主張し、離婚の手続が遅々として進まないということもよくあります。

子が夫から虐待を受けていたというケースは別ですが、そうでない限り、「離婚しても子供とのきずなは失われない」ということをわかってもらうために、子と夫との面会の機会を作ることはとても大切です。このような対応により、夫の姿勢が軟化して、早期に離婚できる場合も少なくありません。

A夫婦双方の財産を予め把握しておく

財産分与でもめてなかなか離婚できないということもよくあります。「自分が知らない財産は隠される」ことは当たり前で、「もっと貯金があるはずだ、開示しろ」などと言っても、「そんなの知りませんよ〜、証拠を見せてください」としらを切られて終わってしまいます。

また、例えば不動産や株券などが財産分与の対象となる場合には、その評価額をめぐって当事者が対立し、離婚手続きがなかなか進まないということも少なくありません。

ですので、別居をする前には、相手の預貯金の口座や有価証券、保険を調べておき、不動産や株券についてはおおよその評価額を出しておくのがいいでしょう。

離婚手続が長引けば長引くほど、離婚後のしこりも残りやすくなります。しこりを残さず、早く新しい人生を歩み始めるためにも、離婚を早く進めるための準備をすることが大切です。

*著者:弁護士 寺林智栄(ともえ法律事務所。法テラス、琥珀法律事務所を経て、2014年10月22日、ともえ法律事務所を開業。安心できる日常生活を守るお手伝いをすべく、頑張ります。)

【画像】イメージです

*Rina / PIXTA(ピクスタ)

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