これは怖い!昔の映画で描かれた近未来が現実に!

北朝鮮による度重なるミサイル攻撃、安倍政権による一方的な『共謀罪』の押し付け、世界各地で続発するテロ事件…。そのほかにも宗教紛争、食料危機、エネルギー問題、地球温暖化、人工知能の飛躍的発達などなど、日々のニュースに耳を傾ければ、世界は“ディストピア”(ユートピア(理想郷)とは逆の社会)、そして“ポストアポカリプス”(終末の後の世界)の予兆に溢れている。


繁栄を誇った資本主義社会にほころびが見え始めた1960年代以降、映画や漫画などのエンターテイメントメディアは人類を待ち受ける暗い未来を予測し、センセーショナルにあおってわれわれを震え上がらせた。いま、その“予言”とも言えるメッセージが現実化しつつあるのだ。


それでは、大きく3つのパターンに分け、映画のポスターやプログラムの表紙などに描かれた未来の姿を見ていこう。


?


最終戦争後の世界

巨大なキノコ雲が核戦争勃発の狼煙を上げる…。われわれは各メディアを通して、一体何度このシーンを見てきたことだろう。そして、さまざまな作家がその後の世界を想像して描いてきた。地上にあるものすべてが破壊された世界。それは荒涼たる世界だが、逆にユートピアに見えてしまうのは何とも皮肉なことだ。




『AKIRA』(1988年/東宝)

世界大戦後の荒廃したネオ東京を舞台にしたアクション巨編。物語の背景として東京オリンピックが登場。現代とリンクする。原作者の大友克洋が監督、脚本、絵コンテを担当。


?




『マッドマックス』(1979年/ワーナー)

荒廃した近未来で、暴走族と復讐に燃える元警官の凄絶なチェイスが繰り広げられる。続く第2作で核戦争後の世界を描いた。その世界観は内外の作品に多大な影響を与えた。


?


コンピューター社会・格差社会

強欲な資本主義が行き着く先、それはほんの一部の人間が、コンピューターなどのテクノロジーを使ってその他大勢の人間を支配・管理する冷徹な社会に違いない。それは1927年公開の映画『メトロポリス』から現在まで一貫して変わらない客観的な予測なのだ。われわれは一歩一歩、確実にその世界に近づいている…。




『メトロポリス』

1927年に公開されたサイレント映画。徹底して階級化された未来都市を描き、以降多数のSF作品に影響を及ぼし続けている。その先見性には驚くしかない。


?




『ブレードランナー』(1982年/ワーナー)

地球環境が悪化した2019年、人造人間とその反乱分子を処刑する捜査官との物語。当時インパクトのあった巨大広告のビジュアル表現は、いまや現実化している。近々続編『ブレードランナー2049』が公開予定。


?


次の主役は誰だ!?支配者交代

現在、人類は地球最強の捕食者として君臨しているが、かつては恐竜たちがこの星を支配していたように、何がきっかけで支配者の交代が起こるか分からない。もし、その日が来たら、傲慢な人間たちはとんでもない屈辱を味わうことだろう。




『猿の惑星』(1968年/20世紀フォックス)

宇宙飛行士たちが不時着した惑星は、猿が人類を支配する星だった。たが、それは未来の地球だったのだ!


?




『ターミネーター』(1984年/ワーナー)

近未来、反乱を起こした人工知能が指揮する機械軍と人類の壮絶な戦いを描く。人工知能が劇的に進化した現在、あながち絵空事ではない。シュワルツェネッガーの当たり役。


?


その他にも予想される世界はまだまだある。猛毒の新型ウイルスや細菌兵器により、わずかな人間しか生き残らなかった世界を描く『復活の日』(1980年/東宝)や『地球最後の男 オメガマン』(1971年/ワーナー)。人口増加をくい止めるべく出産禁止令が出た近未来を描く『赤ちゃんよ永遠に』(1973年/ヘラルド)などなど…。


自然界のシステムから逸脱した人間の未来は限りなく暗い。いまこそ、われわれは過去に描かれた未来の姿に真摯に学ぶときかもしれない。


?


【画像】


(C)Tithi Luadthong / Shutterstock

関連記事(外部サイト)