昭和の子供たちの好奇心を直撃した「トラウマ図鑑」

昭和の子供たちの好奇心を直撃した「トラウマ図鑑」

昭和の子供たちの好奇心を直撃した「トラウマ図鑑」の画像

インターネットが普及する以前、子供たちの貪欲な好奇心や探究心を満たしたものは子供向けの図鑑や百科事典類だった。過当競争によりどんどん刺激的な図版を掲載するようになっていったそれらは、同時に子供たちに多くのトラウマを残した。


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ジャガーバックス/立風書房

日本中にオカルトブームが吹き荒れた1970年代、立風書房の『ジャガーバックス』、学研の『ジュニアチャンピオン』、講談社の『ドラゴンブックス』など、オカルト色の強い図鑑が大ヒットした。『日本妖怪図鑑』と『世界妖怪図鑑』の著者は、この2冊で豪邸を建てたという伝説を残したほどの勢いだった。


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『日本妖怪図鑑』

歴史的な資料を数多く掲載しているために非常に説得力があった。石原豪人が描く艶っぽい女性の幽霊を見て初めて“エロス”を感じた子供も多かったという。画像は人が眠っているときに長く赤い舌で人の顔をペロリペロリと舐める『天井さがり』(画=石原豪人)。


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『宇宙怪物図鑑』

SF小説から当時の最新映画まで、あらゆる宇宙生物を紹介。画像は古典的宇宙人を紹介したページ。いまでも火星人と言えば、この“タコ型”が思い浮かぶという人も多いだろう。


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なぜなに学習図鑑/小学館

図鑑の老舗である小学館がそれまでのイメージを一新して、“学年誌”で培ったノウハウを生かして娯楽性に特化した路線を打ち出した。小松崎茂・石原豪人・梶田達二など一流の挿絵画家をふんだんに使った、奇抜なアイデアの見開き絵は、子供たちの脳味噌を揺さぶった。


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『なぜなに昆虫のふしぎ』

「もし、こん虫が大きくなったら、どんなことができますか。」の質問に答えたアメンボ水中翼船。こんな巨大な昆虫がいたら気持ち悪いことこの上ない。(画=小松崎茂)


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『なぜなにぼうけんと探検』

海で遭難になった男たちが革靴を食いながらも生き長らえようとするシーン。こんなものを見たら誰も探検などする気がなくなってしまうだろう。(画=石原豪人)


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小学館の学習図鑑シリーズ

図書の時間、活字を読むのが面倒だった子供たちに重宝がられたのがこれ。昆虫や植物図鑑における自然のパノラマ描写が素晴らしく、子供たちの心をわしづかみにした。『美術の図鑑』に掲載されたヌード作品に興奮したという人も多いのでは?


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『保健と人体の図鑑』

人体解剖図など、グロテスクな図版が多数掲載されていたので、子供たちは猟奇的気分で見入った。医師を目指すきっかけにもなったかも知れないが…。


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『昆虫の図鑑』

図書室でイモムシのページを女の子に無理矢理見せつけ、「キャ〜ッ」と悲鳴を上げるのを楽しんでいた悪童が必ずいた。このページをセロテープで開けられないようにしていた子供もいたっけ。


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