保険料と保険金の違いをFPがわかりやすく解説

保険料と保険金の違いをFPがわかりやすく解説

画像提供:マイナビニュース

●受取人に支払われるお金は2種類ある

病気やケガで入院したとき、もしもの死亡のときなどに金銭面でサポートしてくれるのが生命保険や医療保険。保険会社に月々お金を払って、何かがあったらお金を受け取れる――。

こんな保険の基本の「き」はわかっているつもりでも、保険の説明書に書かれているややこしい用語を見ると、混乱してしまうなんてことはありませんか? そういった間違えやすい保険用語から、今回は保険料と保険金と給付金について、具体例を踏まえながらご紹介します。

○保険料には半年払いや年払いという選択肢も

Aさんはある日事故に遭い、急遽入院することになりました。入院費用の工面に困っていましたが、保険会社から50万円が支払われてことなきをえました。

保険会社から金銭的なサポートを受けたAさんですが、タダでこのようなサポートを受けられるわけではありません。万一のときに保険会社からお金を支払ってもらうかわりに、例えば毎月3,000円ずつを保険会社に払いこんでいます。

このようにいざというときの保障の対価として、加入者は保険会社にお金を払い込みます。ここで、Aさんが月々払っているのが「保険料」です。保険加入を申し込んでから保険料の払い込みがスタートしますが、いつまで払い込むかは保険の種類などに応じて契約時に決めます。毎月払い込む月払い以外にも半年払いや年払い、契約時に一括で払い込む一時払いなどがあります。

逆に、Aさんが保険会社から受け取った50万円は「給付金」と呼ばれます。保険会社から受取人に対して支払われるお金には「給付金」と「保険金」がありますが、実は、両者は似て非なるものです。次にこの2つの違いについてきちんと理解しましょう。

●被保険者が死亡した際にもらえるのは保険金? 給付金??
給付金は被保険者が入院したときや、手術をしたときなどに保険会社から受取人に支払われるお金のことで、主に医療保険やガン保険などのときに用います。もちろん、死亡保険などに付加された「疾病入院特約」「災害入院特約」などの災害・医療関係特約から支給されるお金に対しても給付金という言葉を用います。

一方の保険金は、被保険者が死亡・高度障害状態のとき、または満期まで生存したときに保険会社から受取人に支払われるお金。「死亡保険金」「満期保険金」というような言葉で表されています。このように、給付金と保険金の違いは「保険会社からお金が支払われる事由の違い」に基づいていると言えますが、この2つの大きな相違点をもう一つ知っておきましょう。

○給付金は何度でも取得できる

通常、保険金は支払われると保険契約は消滅します。というのも、死亡保険金は被保険者が死亡したときに払われるため、その後は保険の対象となる人はいなくなりますね。満期保険金も同様で、契約が満期を迎えるとその後の契約はなくなります。つまり、保険金は1契約につき1回しか受け取ることができません。

ところが給付金の場合は、被保険者が入院しても契約は続きます。契約内容にもよりますが、契約が続いている間に何度か入退院を繰り返しても、支給条件の範囲内で繰り返し受け取れます。これは覚えておきたいポイントですね。

なお、給付金も保険金も自動的に支払われるものではありません。受取人の請求によって初めて支払われるということを忘れずにいてくださいね。

※写真と本文は関係ありません

筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)

エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「web R25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)。
(FPwoman)

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