低気圧によるダルさ、やる気の出ないカラダと上手につきあう方法

低気圧によるダルさ、やる気の出ないカラダと上手につきあう方法

低気圧によるダルさ、やる気の出ないカラダと上手につきあう方法


執筆:吉村 佑奈(助産師・保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ


梅雨になるとジメジメした日や蒸し暑い日が続き、どんよりとした気分になりやすいですね。

また、身体的にも体調がなんとなく悪くなる方もいるのではないでしょうか?

梅雨に体調が悪くなる理由のひとつに、気圧の変化が挙げられます。

なぜ気圧が体調に影響を及ぼすのか、どうしたら体調の変化とうまくつき合えるのか、詳しく解説していきましょう。

梅雨に体調不良を訴える人はこんなに多い!?

梅雨に体調を崩す人は、かなり多いようです。

株式会社decenciaが30〜40代女性を対象に行ったアンケート(※)によると、梅雨に体調不良を感じている女性は、実に85%にのぼることが明らかになりました。

また、具体的な症状について尋ねたところ、最も多かったのが「だるさ」、次いで「頭痛」という結果になりました。

この結果からみても、梅雨に体調不良を訴える人はかなり多いということがわかりますね。

※出典:『梅雨の時期、天候が原因で起こる体調不良に要注意!8割以上の女性が“気象病”による肌あれを実感!!』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000002987.html)

低気圧によってなぜ体調が悪くなるのか

梅雨に体調が悪くなる理由として、気象の変化が挙げられます。

たとえば、日照時間の変化。気象庁のデータ(※)によると、6月の平均日照時間は125.4時間で、年間で2番目に少ないことになります。

ヒトは太陽の光を浴びると、脳内神経伝達物質である「セロトニン」が分泌されます。「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンには、精神を安定させる働きがあるため、日照時間が減って分泌量が減る6月は、他の月よりもストレスを感じやすいといえます。

また、気圧の変化も身体に影響を及ぼします。日本付近の平均気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)ですが、梅雨時(6〜7月)の平均気圧は1004〜1005hPaで、年間でもっとも気圧が低い時期であるといえます。

ヒトの身体には通常、15トンほどの大気圧がかかっています。

これに対して体内からも押し返す力が働いて、大気圧に応じて体内から押し返す力も微調整されています。

ところが、梅雨などで急激に気圧が変化すると、身体がそれに対応できずに不調が現れたり、持病が悪化することがあります。

また、気圧の変化に対するストレスが自律神経のバランスを乱してしまうことも原因と考えられます。

このように気象の変化によって発症・悪化するリスクが高まるものは「気象病」と呼ばれています。

※参考:気象庁『各種データ・資料』より(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662)

気象病の症状

具体的には次のような症状が現れます。

・めまい

・吐き気

・だるさ

・片頭痛、頭痛

・首こりや肩こり

・関節痛

・血圧の不安定

・動悸など



また、次のような病気は、気圧や気温の変化によって悪化しやすいといわれています。

・関節リウマチ

・喘息

・アレルギー性疾患

・心疾患(狭心症、心筋梗塞など)

・脳出血

・自律神経失調症

・精神疾患(神経症、うつ病など)

・更年期障害など

※参考:ナースプレス『気候・気象と病気の関係』(https://nursepress.jp/225956)

低気圧による体調不良とうまくつき合うために

先ほど挙げたような疾患を持っていて、梅雨など、ある一定の条件下で症状が悪化する場合には、そのことを主治医に伝え、対策を相談する必要があります。

ただ、不調が一時的な場合や症状が日常生活に支障をきたすほどひどくない場合には、自律神経のバランスを整えることを意識することで、症状が改善する可能性があります。

自律神経のバランスを整えるためには、食事・睡眠・運動といった基本的な生活習慣を見直すことと、体内時計の乱れを防ぐことが重要です。

朝は身体を活動モードに切り替える

体内時計は自律神経の切り替えと大きく関係しているため、不調を起こす原因となります。

体内時計を整えるために重要なのが、朝の習慣です。晴れている日には、日の光を浴びるようにし、身体を活動モードに切り替えましょう。

また、雨や曇りの日は、カーテンを開けて外気に触れることでも切り替えることができます。

ほかには、朝食を食べること、ウォーキングなど軽い運動をすること、熱めのシャワーを浴びるなどの習慣を朝に取り入れるのも良いでしょう。

夜は身体をリラックスモードに切り替える

日中、いくら活動モードになっていても、夜にしっかり休めていなければ、自律神経のバランスが乱れる原因となります。

とくに、過度なストレスがかかっていると、夜になっても交感神経(活動時に働く自律神経)の働きが活発になったままで、うまくリラックスができなくなります。

そんなときは、意識してリラックスする時間をとることが大切です。

自分の時間を作って趣味に没頭したり、ゆっくりお風呂に浸かるのも良いですね。


このほか、冷房の使い過ぎにも注意が必要です。

暑くてジメジメしていると、ついつい冷房を使いたくなりますが、室内外の温度差が5℃以上になると、自律神経のバランスを崩してしまいます。

ですから、毎日の気温をチェックしながら冷房の温度を設定する癖をつけるようにしましょう。

今から習慣化しておくと、夏バテの予防にもつながりますよ。


<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供


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