「愛してる」と「憎い」という感情が似ている理由

「愛してる」と「憎い」という感情が似ている理由

「愛してる」と「憎い」という感情が似ている理由

「フラれた相手を憎らしく思ってしまう」

「あんなに好きだったのに仕返しをしたくなる」

「彼が不幸になればいいと思う」

「愛しているけど憎らしい」

ねえ、貴女。

人間の心というやつは複雑ですよね。

愛していると同時に、私たちは、その対象を憎むこともあるのです。

今回のテーマはまさしく「愛憎」です。なかなかゾッとする言葉ですよね。

とはいえ他人事ではありません。私たちの「愛」は、いともたやすく「憎しみ」になってしまうのですから。

それって、どうしてなんでしょう?

■「愛憎」って何?

シンプルにいえば「愛すること」と「憎むこと」です。

ふたつの感情をセットにして、そう呼んでいるわけです。

しかし一般的には「愛と憎しみが同居している状態」という意味のほうが強いかもしれません。矛盾ともとれる極めて複雑な感情です。

◇なぜ反対の感情が生まれるのか

愛と憎しみは表裏一体。よく言われる言葉ですよね。

基本的に、これらは「相手を思う気持ち」という意味では同じものです。どちらも相手の存在によって感情を動かされているわけですから。

だからこそ、何かのキッカケで(例えば一方的にフラれたり)ころっとプラスがマイナスに変わると大変なのです。行き場を失った感情が、反動で、ネガティブなものに変わるからです。

愛していただけ、一気に、憎らしくなることがある。

これが愛憎のメカニズムです。

■愛憎が生まれる理由や状況

この愛憎が生まれる状況はいくつかあります。

◇(1)失恋

失恋は辛いですよね。

失恋のほとんどがキレイに終わっていくものではありません。やはりショックは残ります。

そのショックから心はなんとかバランスを取り戻そうとします。

そして相手のことを愛していただけ──その愛がもはや報われない分だけ──私が悲しいのは(傷ついたのは)相手のせいだという憎しみの感情になるわけです。

この気持ちの責任をとってよ。なんとかしてよ。という感じです。まさにプラスからマイナスへの変化ですね。

◇(2)自信のなさ

愛憎は「相手に強く影響を受けている」状況です。

愛しているにせよ、憎んでいるにせよ、相手によって心理を動かされているのです。

例えば、どちらのときにも、つい相手の行動をチェックしたくなるでしょう。何をしているのか気にしてしまうでしょう。そもそもが似た感情なわけです。

そうした中で、なぜ、たやすく愛は憎しみに変わるのか?

それは「ブレない自分」というものがないからです。自信がないから、どんどん影響を受けてしまうわけです。まわりの出来事に感情が揺さぶられるのです。

自分の感情を自分でコントロールする強さを持てるといいかもしれません。

◇(3)他人に甘えてしまう癖がある

憎しみは「あなたは私を愛してくれて当たり前だったのに」という驕りも潜んでいます。

それは、一方的に愛されて当然という、ある種の甘えなわけです。期待と言い換えていいかもしれません。

その甘えが裏切られたときに憎しみになるのです。自分の期待や忠誠心を裏切ったあなたが悪い、という理屈ですね。言葉は悪いですが、逆恨みというニュアンスにもなるのかもしれません。

愛を求めるだけ、それが空回りすると、憎しみにもなりやすいわけです。

あなたの感情は? 愛憎度診断

とはいえ自分の感情が「愛情なのか愛憎なのか」って、よくわかりませんよね。ここらで診断してみましょう。

以下の項目に当てはまると思うものをチェックしてください。どちらかというと当てはまるという場合もチェックしてください。

□好意をむけたいというより仕返しをしたい

□相手の物を破ったり壊したりしたい願望がある

□相手が仲良くしている人物すら憎らしい

□相手のことを考えていると自分が嫌いになる

□その人物の話をするとき「怖いよ」と友達に心配される

□嫌な思い出ばかりを思いだす

□相手の行動を気にしてはイライラしている

□相手の好きだったものを嫌いになった

□相手のことを考えて自分磨きを忘れている

4つ以上当てはまったら、あなたのその感情は愛憎である可能性があります。一度立ち止まって、自分の心を見つめるタイミングかもしれません。

■「愛しているけど憎む気持ち」との向き合い方

やっぱり憎むのは辛いですよ。どうせなら心が穏やかでいられるほうがいいに決まっています。そこで愛憎という感情との向き合い方を考えてみましょう。

◇(1)その関係を終わらせること

愛憎とは「その関係を終えられていない」ということでもあります。

読み終えていない本のようなものです。どうか心の中で整理をつけようとしてみてください。どんなラストであれ受け入れることです。

この世には、恋愛、親愛、友愛、いろんな形の愛があります。その最後のページをめくり終えたときに、その愛憎も溶けるようになくなるでしょう。

それが許したり、諦めたり、次の段階に進めるということなのです。

◇(2)自分を暇人にしない

つい時間があまるとネガティブになってしまうものです。

だからこそスケジュールを忙しくしましょう。毎日を充実させましょう。楽しいことで。

すると過去のことを思い返す時間も減ります。現在や未来を考えることになるからです。

相手を過去の登場人物のように懐かしく感じるようになればしめたものです。忙しく過ごす日々の中で、心は少しずつ穏やかさを取りもどしましょう。

◇(3)丁寧な生活を送る

上にも自信のなさが原因だと書きました。

つまり愛憎という感情は、根本的に、自分を見つめ直すことで修正できます。自信をつけることが大事です。これを機に、自己肯定感を上げるように気をつけましょう。

突然そんなことをいわれても難しいですよね。

コツは丁寧な生活を送ることです。貴女とは、貴女が積み重ねてきた生活なのですから。

部屋が汚れていないか、玄関の靴はバラバラじゃないか、使ったコップやお皿が台所に積まれていないか、といった小さなところからチェックしましょう。

◇(4)新しい人間関係を作る

どんどん新しい人間関係を作りましょう。

新しい会話をして、新しい空気を感じましょう。趣味のサークルや、飲み会など、新しいコミュニティに飛びこのむもオススメです。

ここで重要なのは「人間関係は動き続けるものなんだ」と感じること。ひとつの人間関係に固執してしまっていた身としては、それが大事なことなのですね。

それが、まわりまわって自分を知ることにも繋がります。新しい交流のなかで、今まで何にこだわって、どのような状態になっていたのかを学ぶことができるからです。

大丈夫です。アクションを起こせば人生は変えられますよ。

「愛憎という本」を読み終えよう

いかがでしょう。

愛憎との付き合い方は「自分との付き合い方」ともいえそうです。

たしかに感情というものは、他人によって動かされるものでなく、自分がコントロールすべきものですよね。そして自分のめんどうを見られるのは自分だけです。

私は貴女の「憎らしいという気持ち」を否定するつもりはありません。むしろ、それほど深く心を許した人がいるというのは素敵なことだと思います。

だからこそ、その本を読み終えて、心の棚に、美しいアルバムのように保管しておくべきなのです。そうしたアルバムを持つことが人生の豊かさではありませんか。

その愛に決着をつけましょう。

コツは、過去のことと、未来のことをわけて考えてみることです。大事なのは、貴女が、これからどんな人生を歩むかですから──ですよね?

貴女の人生がより良いものになることを祈っております。

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

※画像はイメージです

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