「執着心が強い人」に共通する5つの特徴

「執着心が強い人」に共通する5つの特徴

「執着心が強い人」に共通する5つの特徴

執着心。

このテーマで記事を書くことになったとき、背中にガリガリ君のソーダ味を10本同時に突っこまれたみたいにゾッとするのを感じました。

恐ろしい言葉だからです。

「逃れたいのに逃れられない」

私たちの誰もが他人事ではいられないでしょう。

正直、人類全体のテーマだと思います。宗教や哲学だって、これをどうにかするために悩んできたわけですから。

今回USJのハロウィンホラーナイトに飛びこむみたいに、ちょっと心の奥底をのぞいてみることにしましょう。

ねえ、貴女にも逃げられないものがありません?

■そもそも「執着心」の正体とは?

執着心とは「囚われの状態」と考えるとわかりやすい。

過去の恋人かもしれません。お金や車といった物かもしれません。ショッピングといった行動かもしれません。散らかった部屋のような状態かもしれません。子ども時代といった記憶かもしれません。

何かに固執している(考えずにいられない)心の有りようを指します。

もちろん誰しも、ある程度、何かにこだわりがあります。

それが、自信のなさ、コンプレックス、愛情の飢え、などを埋めるために怨念に成長してしまったようなものです。求める心だけが暴走するのです。

■執着心が強い人の共通点

中でも、この執着心が強い人にはいくつかの共通点があります。

◇(1)何ごとにもしつこい

執着心は目に見えません。

その代わりに、私たちは、その人物の行動を見て「あの人は執着心が強い」と判断するのです。性格とは行動ですから。そして、それは「しつこさ(しつこい行動)」となって表れます。

執着するものに関わるため、同じことを繰り返すのです。SNSを見続けたり、好きな人の後をつけたり、グッズを集め続けたり──という感じです。趣味のレベルを超えて。

◇(2)距離の取り方が下手

執着心の強い人はバランス感覚に欠けます。

そのバランスとは「客観性」です。

平たくいうと自分を客観視するのが苦手なのです。もし第三者目線で見ることができたら、その行動もセーブできるはずですから。

それがコミュニケーションにも表れます。客観性を欠く以上、どこか不自然な感じになるのです。

具体的には、近づきすぎ、遠慮なさすぎ、必要以上に避ける、といった行動になります。

◇(3)何かが足りなかった過去がある

子どものころに原因がある場合もあります。

わかりやすい例でいうと、子どものころに貧しかった不安から、大人になっても人一倍、お金にこだわってしまう、という感じです。

それが“愛”だったりもします。さらにねじれて“過食や拒食”や“ショッピング癖”や“身体の傷”となって表れることもあります。

何かが足りなかった(飢えていた)ときの感情が、心の奥に、トラウマのように刻まれているパターンです。

◇(4)コンプレックスが強い

コンプレックスの強さもあります。

執着心が強い人は、心が満たされていないことに劣等感があります。その焦りが、さらに執着心を強める悪循環になるわけです。

そして、コンプレックスを刺激されたときに(否定されたと感じたときに)、激しい反応となって劣等感とそれに付随する執着が表れます。

私たちもそうですが、こだわりをみせる箇所とは、まさに心の急所でもあるのです。

◇(5)ネガティブ感情を持っている

悲観的な傾向も。

胸のうちに常に満たされない感情を抱えているのです。そもそも求めるものが手に入らない以上──何を手に入れたいのか自覚できていないことも然りですが──ポジティブな気分にはなれません。

その原因もわからないままイライラをぶつけたり、不安にさいなまれたりといったトラブルも起こりえます。

強い執着心は「それが手に入らない」というネガティブ感情もセットになるのです。

ままある例外としては「やけに楽観的に激しくふるまう」というものもあります。これも情動のコントロールが苦手という意味では同じです。

■執着心のメリットとデメリット

ここでは、執着心の影響を考えます。あくまで気質のひとつとして、良い面もあれば悪い面もあるはずです。

◇執着心のメリット

そもそも執着心というと悪いニュアンスがあるかもしれません。

しかし「ひとつのことに集中する力がある」と考えることもできます。

まさしく執着心が強いことのメリットは「目標を達成するエネルギーが強いこと」です。

例えばスティーブ・ジョブスだって、あれほどの執着心がなければAppleを成功させることはできなかったでしょう。成功には執念が必要です。

逆にいえば、執着心のない「悟った態度」では、ものごとを成し遂げづらいのです。いざというときにふんばりが効かなくなるから。何ごとも粘りが必要なときはありますよね。

執着心をほどよく持つこと。そして、その執着を大勢のためになるアクションへと使うこと。厳しい現代を生き抜くには、むしろ、これら2つは必要なことかもしれません。

◇執着心のデメリット

執着心を持つことのデメリットは、その心が制御不能になったときに表れます。

それは主に感情や行動のコントロールができなくなるということです。

やりたいんだけどできない、逃げたいんだけど逃げられない、というふうに、それは「人生のコントロールができなくなる」という意味なのです。

思うように進めないのだとしたら、こんなに苦しいことはありません。

上のメリットにも書いたように、執着心の強い人は、優秀なエンジンを積んだフェラーリのようなものです。一般的には扱いが難しいといわれる車も、うまく運転すればトップスピードで走ることができます。しかし、それを使いこなせずにいると、あちこちパーツの調子が狂ってしまうというわけです。

■執着心を捨てる方法はあるのか

さて、本質に迫りましょう。その執着心を捨てる方法はあるんでしょうか?

◇(1)執着心を「捨てるべき」だと考えない

これは仏教にも通じます。

上にも書いたように執着心はある程度必要なものです。

なので「捨てなくちゃ!」と力む必要はありません。

むしろ軽く行きましょう。あえて「ほどほどに抑える・良い感じに調節する」というくらいにフワッと捉えればいいのだと思います。

部屋のなかに不要(に思える)椅子があったとしましょう。

それを「なんとか捨てたい!」と苦しむのでなく、むしろ「あれ? ここに置けば邪魔にならないし良い感じかも……?」と位置や向きを調整してみるイメージです。

その椅子も執着心も、捨てたもんじゃないかもですよ。

◇(2)芸術に触れる

いいですか。

貴女の苦しみは、まわりの誰にも共感されないかもしれません。

だからといって、貴女はひとりではありません。昔から同じようなことで悩んできた先人はたくさんいます。

彼らは、その執着心を「芸術」という形で残してくれました。ハッとするような絵画、耳が洗われるような音楽、心に染みる文学──といった形で。それらに触れてください。あなたの救いになるものがあるはずですから。

貴女の仲間はいます。

◇(3)夢中になれるものを探す

これも「執着心を捨てようとしない」という発想です。

いわば執着心の強さに悩んでいる人を「集中すべきものを探している状態だ」と捉えるのです。上でいうと「芸術を作る側にまわる」という感じですね。もちろん大それたものに挑戦する必要はありません。

新しいことをはじめてください。そこに情熱を注いでください。

◇(4)自分を知ろうとする

最終的にはこれです。

静かに考えてもいい。本を読んでもいい。発信してもいい。日記をつけてもいい。

そうした行動を通して「自分は何者なのか?(何に、なぜ執着しているのか?)」に気づくこと。自己理解を深めてください。

ゆっくり変わるのがわかるはずです。

執着心が強いのは悪いことなのか?

僕はNOだと断言します。

貴女は強いエネルギーを持っている。それだけのことです。

しかし、だからこそ使い方を学ぶ必要はあります。

車を運転するには、その細部を知らなくてはなりません。どんな部品からできていて、どれだけ走れて、どこに弱いのかを。

すぐに解決できるようなアドバイスはできずにすみません。しかし本心から貴女の人生のために書いたつもりです。

貴女の人生がより良いものになることを祈っています。

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

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