「いらない物」を集めてしまう理由

「いらない物」を集めてしまう理由

「いらない物」を集めてしまう理由

メイク用品や靴など、ついつい必要以上に集めてしまう、なんて人はいませんか?

収集癖がある人には一定の特徴があります。

今回は、収集癖とはどんなことをいうのか、その心理や特徴について解説します。物をため込んでしまう癖を見直す方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

■収集癖とは?

収集癖とは、特定の物に執着して必要以上に集めてしまう癖をいいます。

ほかの人から見れば「なんでそんな必要のない物を集めるの?」と思われることも多いでしょう。

わたしたちは自分の好きな物を手に入れたくなったり、集めたくなったりしますが、その収集欲が極度に強くなると「収集癖」になります。

癖であるため、なかなかやめるのが難しいともいわれています。通常のコレクターレベルであれば問題ありませんが、中には多額のお金をかけてしまって、部屋の中が集めた物でいっぱいになってしまう人もいるようです。

この度合いが強くなると心理的なバランスも崩れてくることから、強迫性障害など、精神的な病気との関連性も考えられています。

■男女で異なる「物を集める心理」

収集癖は、男性によく見られる癖だといわれています。本やマンガ、ゲームなどをたくさん集めている男性を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

◇男性の収集癖

男性における収集癖の心理として、まず狩猟本能からくるものが挙げられます。

狩猟時代、男性は外へ狩りに出る生活を送っていました。獲物がたくさん取れれば尊敬されてヒーローになれた時代です。収集癖の裏にあるのは、こうした本能的な心理。物を集めて欲求を満たそうとしている、という説があるのです。

また、他人と競って勝ちたいという欲求もあります。高級腕時計など、よりレアな物や高価な物、みんなから羨ましがられる物を手に入れることで、自分のステイタスを上げようとする心理もあるようです。

◇女性の収集癖

女性にも収集癖を持っている人はもちろんいます。

女性の場合は「かわいい物が好きだから集めたい」とか「寂しさや不安を紛らわすために集めたい」と思っているケースが多いでしょう。

キラキラしていてかわいらしいデザインのメイク用品を好んで集めたり、アンティークのジュエリーや、ぬいぐるみ、キャラクターグッズなどを集めたりしている人もいます。

コレクションを人に見せて自慢したい心理もありますが、女性の場合はどちらかというと、「かわいい物を見て自分で満足するため」という目的が多いようです。

◇寂しさや不安を埋めたい心理も

また、ついつい物をため込んでしまう人は、寂しさや不安を埋めるためにしているケースが多いです。物を集めている間は、寂しさや不安を感じなくて済みますし、部屋が物でいっぱいになれば安心感があるというのも大きな理由です。

■あなたは大丈夫? 収集癖がある人の特徴

では、具体的に収集癖がある人の特徴を探っていきましょう。

◇(1)物を捨てるのが苦手

物を大切にしたいと思っていることが多く、しばらく使っていない物でも「まだ使えるから」「もったいないから」という理由で取っておこうとします。

それぞれの物に愛着や執着心があるため、必要がなくてもなかなか捨てることができません。買った物を使わずに包装された状態で置いておくことも少なくないようです。

◇(2)限定品に弱い

収集癖がある人は限定品に弱いという特徴があります。

ご当地限定物や、期間限定物、「限定○個」のように数量が限られている物は、今動かないと手に入らなくなると焦り、なんとしてでも手に入れようとむきになってしまう傾向があります。

◇(3)執着心が強い

マンガなど、ナンバリングされている物は全巻揃えたいと思うなど、全て集めないと気が済まない人はこれに当てはまります。

執着心が強いため、興味を持った物にどんどんのめり込んでいく傾向があります。

◇(4)自分の世界観を大切にしている

自分の好きな世界観を表現するために、物を集める傾向が強いです。

そのため、集める物はなんでもいいわけではなく、自分の価値観に見合う物、好きな雰囲気に合う物を厳選します。

収集癖は自己表現のひとつでもあるので、使わない物が増えたとしても、集めずにはいられなくなる人もいるようです。

◇(5)寂しがり屋

寂しがり屋の性格で、恋愛や仕事、人間関係のつまずきなどによって心に穴ができると、それを埋めたい衝動に駆られます。

今は収集癖を持っていなくても、寂しがり屋の人はちょっとしたきっかけで物を集めるようになることがあるといわれています。

◇(6)負けず嫌い

人から羨ましがられるようなコレクションをすることによって、「自慢したい」「優位に立ちたい」と思っています。

純粋に好きで、欲しいと思っている物でなくても、負けず嫌いの人は、ほかの人より先に手に入れたいと思うなど強迫的な心理があるようです。

■物を集めたり、ため込んだりするのをやめるには?

収集癖によって金銭的に困っている、心の状態がアンバランスになっているなど、苦しさを感じている人もいることでしょう。

物を集める癖を直していくためにできることとは? まずは日々の中でこれらのことを意識してみてください。

◇(1)コレクションを客観的に把握する

まずは、自分がどれだけ物を集めているのかを知ることから始めてみましょう。

例えばリップをたくさん集めている人であれば、それを一カ所に集めてみます。すると、「思っていたよりもいっぱいあった」と気づくことがあるかもしれません。

その上で1年以上使っていない物、目にしていない物は手放してみるなどのルールを検討してみましょう。

◇(2)使える金額や量に制限を設ける

ルールがないと、欲しいと思えば際限なく集めたくなってしまうもの。

そこで、一カ月にいくらまで、この場所に置ける分だけなど、制限を設けてみましょう。「制限の中でめいっぱい楽しもう」と発想を切り替えてみると、過度にのめり込まずに済みます。

◇(3)収集以外に楽しめることを見つける

収集癖は寂しさの穴埋めや、自己表現のひとつでもあります。

したがって、収集以外のことで楽しみを見つけられたり、自分を表現して心が満たされたりするようなことがあれば、収集に対するこだわりが自然と減っていく可能性があるのです。

コレクションはどうしても自己完結してしまいがち。人とのつながりを取り戻し、楽しみを見つけていくのがおすすめです。友達や恋人との時間を増やすなどして、誰かと一緒に楽しめることを見つけていきましょう。

心の穴埋め手段は「収集」以外にもある

収集癖の裏には、好きな物を集めることによって自己満足したり、寂しさや不安を埋めたりと、さまざまな心理があります。

通常のコレクションレベルであれば、とくに問題はありませんが、もし物をため込む癖をやめたいと思っているのであれば、前述の通り、ほかに心が満たされるような場所を見つけていくことが大切です。

物を収集すること以外に自己表現ができたり寂しさが埋まったりすることがあれば、自然とため込み癖が手放せるようになるかもしれません。

(高見綾)

※画像はイメージです

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