介護業界の課題に挑む女子のご褒美とは

介護業界の課題に挑む女子のご褒美とは

介護業界の課題に挑む女子のご褒美とは

女性のしなやかキャリアをサポートするキャリアカウンセラー・舛廣純子さんが、さまざまな働き方をする女性たちのご褒美を探る連載【私のご褒美ギフト】。

今回は、介護業界に携わる人と組織の課題に向き合い、日本最大級の介護に関心を持つ若者のコミュニティ【KAIGO LEADERS】を運営する株式会社Join for Kaigoの代表取締役・秋本可愛さん(29歳)を取材しました。

秋本可愛さん(29歳)

株式会社Join for Kaigo代表取締役

学生時代のアルバイト経験がきっかけで、介護業界に対しての課題意識を持つようになり、2013年に大学卒業後、株式会社Join for Kaigoを起業。介護に志を持つ若者のコミュニティ「KAIGO LEADERS」を運営。介護事業者に対しても採用支援や若手社員研修なども行っている。

■介護業界のさまざまな課題解決に挑む

「介護業界に広がる閉塞感や疲弊感を打破し、一人ひとりの介護にかかわる人が課題解決への思いを実現できる環境を作りたい」と考え、起業した秋本さん。起業当初に立ち上げた、コミュニティ「KAIGO LEADERS」は、日本最大級の介護・高齢化社会に関心を持つ若者コミュニティに成長し、昨年オンラインコミュニティも立ち上げたことで、より全国から参加しやすい環境を整えました。

「KAIGO LEADERS」から誕生した「KAIGO MY PROJECT」は、3カ月の期間を通して、一人ひとりが抱える現場での課題意識に対して、実現に向けたアクションプランを作る場。「施設長が一年間離職率ゼロを掲げ、実現したり、理学療法士の方が町全体を元気にしていくために社団法人を立ち上げたり、確実な変化につなげていっている姿はとてもきうれしいですし、人の可能性を実感します」とのこと。

また介護にかかわる一人ひとりがイキイキと活躍する環境づくりのために、法人向けの採用支援や人材育成サービスも展開するように。「昨年は厚生労働省の補助事業として介護事業者向けの採用支援プロジェクト『CHANT』も実施しました。介護が通りたくない道ではなく、介護を通じて人が幸せになる世の中を作るために、今後も地域を広げたり、行政とも連携したりして、この流れを広げていきたいです」と秋本さんは力強く語ります。

■観葉植物の成長に元気をもらう

小さいころから植物を育てるのが好きで、今もお店で素敵な観葉植物を見つけると「あっ! この子だ!」と買ってしまうという秋本さん。

一番長い付き合いの観葉植物は3年前に買ったウンベラータ。観葉植物の話をするとき、まるで我が子のように愛おしい語り口調で話すその笑顔がなんとも印象的。「緑に癒されるだけではないんです。お水をやって、その芽がもうすぐ出そう、葉っぱが大きくなったな、と小さな変化を見つけるのがうれしくて」というように、育てることの喜びが秋本さんの活力になっています。

植物を育てていると自分の暮らしを大切にできている実感を持て、自分の心のバロメーターにもなるんです。忙しいと水やりの頻度が減って、葉に元気がなくなったり。すると、あっ、私、今心に余裕がないな、という自分に気づくことができます」とのこと。

「介護業界の人はつい自分より他人を優先して行動しがち。その介護業界を引っ張っていきたい自分は、より介護業界の会社のリーダーとしても自分の心の在り方を見つめることも大事にしたいなと思うんです」

人のことも自分のことも大事にできる、そんな介護の未来を秋本さんならきっと創っていける、そんなことを感じたインタビューでした。

(取材・文:舛廣純子、イラスト:ヤベミユキ)

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