「愚痴ばかり言う人」撃退法

「愚痴ばかり言う人」撃退法

「愚痴ばかり言う人」撃退法

#女子を困らせる人、今回のテーマは「愚痴を言う人」。

初めに断っておくが、愚痴=悪ではない。むしろ愚痴を言うことは大事である。

ウ○コと同様、ネガティブな感情をため込むと病気になるため、言葉にして吐き出す方がいい。そうやって適切にストレス発散することで、メンタルの健康を保てるのだ。

愚痴は大事だからこそ、ルールとマナーを守ることが肝心。

皆さんも経験があるんじゃないだろうか? いつも会うたびに愚痴を延々聞かされて、「俺は便所じゃねえんだぞ」とうんざりしたことが。

いつも一方的に愚痴を聞かされる方はしんどいもの。それを理解しない人は周りから愛想を尽かされて、人が離れていくケースが多い。

そうならないために、私は以下のルールを実践している。

・「今から愚痴を言ってもいい?」と相手に断ってから話す。

・一方的に自分ばかり話さず、相手の話もちゃんと聞く。

・相手の意見やアドバイスには、真摯に耳を傾ける。

・エンドレスにだらだら話さず、20分程度に収める。

・「愚痴を聞いてくれてありがとう」と感謝を伝える。

・1人だけに依存しないようにして、愚痴を言える相手を何人か持つ。

以上を心掛けていれば、愚痴を言っても嫌がられることはおそらくない。

つまり愛想を尽かされる人は「愚痴を言うこと」が問題なんじゃなく「気遣いが無いこと」が問題なのだ。自分のことしか考えていない、自己中心的な思考によって人が離れていってしまう。

このように手厳しく書くのは、自分も若い頃に失敗したから。その反省も踏まえて、愚痴で女子を困らせる人の対策を考えてみたい。

■愚痴を言う人の特徴と心理

私も友人に愚痴を聞いてもらって救われたし、自分も役に立ちたいと思う。とはいえ何度も同じ場所に戻るダンジョンのように、ぐるぐる同じ話を聞かされるのはしんどい。

そこで「ぐるぐる同じ話をしてごめんね」と気遣いを示してくれればいいが、「友達なんだから聞いてくれて当然でしょ」という態度の人もいる。だが本当に大切に思ってる友達であれば、便所扱いはしないだろう。

愚痴で女子を困らせる人は、人の話を聞いていない。こちらの言葉はスルーされてエターナル愚痴を聞かされると、のれんに腕押し的な徒労感を覚える。

そういう人はこちらが意見やアドバイスを言うと逆ギレしたり、「あなたには分からないわよ!」と八つ当たりしたりする。

その手の人は「人間関係はギブアンドテイク」という基本を分かっていない。「あなたがつらい時は話を聞くから」と言いつつ、結局いつも自分ばかり話して、相手を聞き役にしている事実に気付いていない。

■愚痴を言う人の撃退法

私は老後は薫尼(くんに)と名乗ってスキンヘッドにしたいと夢見ているが、プロ尼ではござらぬ。むしろ堪忍袋の緒が短めなので、その手の人に対して「戯言は地獄の鬼にでも言え!」と怒髪天を突く。

そんな拙僧と違って、人の話を親切に聞いてあげる人が、自己中心的な人に狙われやすい。

愚痴聞き係に任命されがちな人は「私、便所扱いされてない? これって単に利用されてるだけでは?」と自身に問い掛けてほしい。

そこでイエスと答えが出たら「吐き気をもよおす邪悪とはッ!」と相手をバラバラにしてもよい。

◇愚痴聞き代行サービスを紹介する

バラバラにするのは気の毒だと思うなら「そっか、大変そうだね」と言って、愚痴聞き代行サービスを紹介しよう。

ネットで調べたところ、対面だと3時間1万2000円、電話だと1分100円ぐらいが相場だった。

愚痴聞き代行サービスを紹介することで「おまえがやってることは、本来は金を払うようなことなんだぞ」と相手に気付かせられるかもしれない。

または「カウンセラーに相談したら?」と勧めるか、「この本を読んでみたら?」と参考文献を紹介するのもアリである。

◇ノーリアクション侍

関係が切れてもいい相手なら、ノーリアクション侍を貫こう。

「うんうん、そっか、大変だね」とリアクションしてあげる女子が、厄介な人に絡まれやすい。なので「…………」と三点リーダーを貫いて「しずかなること林のごとし」と武田信玄顔をキメよう。

◇「○○の話しかしない人」になる

いつも提案しているように「○○の話しかしない人」になるのも手である。

例えば彼氏の愚痴を延々聞かされたら「それBLで見たやつ!」と瞳孔を開いて「この作品の受けと攻めの関係がマジで神」と延々とBLの話をしよう。

または「そっか……そう考えると、やっぱり猫は神だよね」と猫の話に回収しよう。

「猫だったらわがままも許せるし、むしろ奴隷にさせてもらって感謝したいぐらいだし、ちなみにこれがうちの神」とおキャット様の画像を見せれば、みんなが笑顔になる。

◇マンスプ返し

本気で嫌われてもいい相手なら、マンスプ返しがおすすめだ。

おじさんがよくやるマンスプ(※)をお手本にして「シェイクスピアの作品に『恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく、こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく』という言葉があるんだけどね」とウンチクを語れば「ものすごくウザくて、ありえないほどウザい」と相手はうんざりするだろう。

最後に「キミにはちょっと難しかったかな(笑)」とキメれば、相手はもう一生近付いてこないはずだ。

※マンスプ/マンスプレイニングの略。男性が、女性を見下し偉そうに何かを解説すること。

◇愚痴返し&ノロケ返し

愚痴返しやノロケ返しもウザくて効果的である。

「そっか、大変だね、実はうちの彼氏もわがままで……」と延々愚痴を返せば「一方的に愚痴を聞かされる方はしんどいんだな」と相手は気付くかもしれない。最後に「彼氏は二次元なんだけどね」と付け加えれば「やだ怖い」とビビらせることも可能。

「大変だね、うちの彼氏は逆にどんなわがままでも聞いてくれて……」とノロケ返しをキメて「二次元なんだけどね」と結ぶも良し。

口下手でポンポン言葉が出てこない人は「実は今、手品に凝ってるんだよね」と口から国旗を出すといい。そして「手品教室に行かなきゃ、さらば!」と鳩を飛ばしながら立ち去ろう。

要するに「相手が誰でもちゃんと話を聞いてあげなきゃ」と思う必要はないのだ。話を聞くか聞かないかを選ぶ権利は自分にある。それを胸に刻んで、困った人につけこまれないようにしてほしい。

◇モラハラやパワハラの場合は専門機関を紹介

大切な友人がモラハラやパワハラ等の被害に遭っていたら「話を聞いてあげなきゃ」と思う。相手にとって、話を聞いてもらうことが心の杖になっているから。

とはいえ何度も同じ話を聞かされるのはしんどいし、「なんで別れないの?」「会社辞めたら?」とつい言いたくなってしまう。

けれども、そういう人は学習性無気力感(強いストレスを受け続けて、逃げる気力すら失う状態)になっている場合が多い。

そこでこちらが「この子には何言っても無駄だ」と思ってしまうと、相手は愛想を尽かされるのが怖くて話せなくなり、ますます追いつめられてしまう。

そんな場合は、専門機関を紹介するのがおすすめだ。モラハラのコラムに書いたように、専門知識のある経験豊富なプロにつなげるのがベストである。

なので「電話で話だけでも聞いてもらったら?」と言って、DV支援団体や労働弁護団などを紹介しよう。各都道府県には女性相談センターなどの総合的な窓口もあるので、そちらを教えてあげてもいいだろう。

■愚痴に見せかけたマウンティングをする女子

中には愚痴に見せかけて実はマウンティングされていた、というケースもある。私が過去に遭遇した「愚痴に見せかけたマウンティングをしてくる女子」の話をしよう。

マウント使い同士は引き合う法則があると思う。私自身がマウンティングに興味が無いので、親しい友人は皆マウンティングとは無縁のサラッとサラサーティ系女子である。そのため、マウンティングは遠い星の戦争ぐらいに思っていた。

10年ほど前、広告会社時代の元同僚の結婚パーティーに出席した時のこと。

同じテーブルに初対面の若い女子がいたのだが、彼女は覚醒する前の田中みな実のような印象だった。

「これがキラキラ女子というものか」と旧みな実を観察していたら、「結婚してるんですか〜?」と聞かれたので「へい」と答えた。

すると「いいな〜! 私もカレシ(※語尾が上がる)はいるんだけど、忙しくて会えないんですよ〜」と言われたので、愚痴かと思ってほうほう聞いていたら「カレシはD社に勤めてて〜K大のアメフト出身なんですけど〜」とハイスペ自慢が始まった。

「これがマウンティングというものか……!!」とヘレンケラー顔になりつつ「それってマウンティング?」とつい聞いてしまった私。

すると彼女は一瞬固まった後に「ひど〜い、え〜〜ん」と両手で顔を覆ったので「それって泣きまねだよね? そういうキャラ設定なの?」と聞いたら、すっと立ち上がってどこかへ行ってしまった。

嫌われてもいい相手には「それってマウンティング?」と無邪気に聞くのもアリである。

または進撃の巨人のハンジさんが中二病のエレンに「何で誰もいないのに独りでしゃべってたの?」とズケズケ聞く場面をお手本にして、「何で聞いてもないのに彼氏の勤め先とか学歴とか言うの? 何で何で?」と質問してもいいだろう。

サラサーティ星に住む私はマウンティング女子に遭遇して「宇宙って広いなあ」と実感した。

その数年後、コラムに「女友達の夫の勤め先や学歴を知らない」「興味もないし話題にも上らない」と書いたら、ツイッターでキラキラ垢っぽい女子から「みんな絶対裏で陰口言ってるww」とリプをもらって、すげえ遠くから投げてくるな! と感心した。

■「愚痴を言える場所」はとても大事

気の合わなそうな人々には、なるべく近付かないのが吉である。戦争のない平和な日常を愛する私は、ジョジョのジョセフの言葉を座右の銘にしている。

「たったひとつだけ策はある! とっておきのやつだ! 逃げるんだよォォォーーーーーッ」。

三十六計逃げるに如かず。ヤバいと思ったら即ダッシュ。そのように心掛けていても、トラブルに巻き込まれることはある。

拙僧はヒップホップ育ちではないため、悪そうな奴は友達にいなかったが、親子ガチャ運が悪かった。

毒親に金銭搾取されたり、多額の借金を背負わされたり、マジ親に迷惑かけられた本当に♪ な日々を『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』に綴っている。

拙書を読んだ方から「アルさんって強いですね」とよく言われるが、攻撃を無効化するスタンド能力があるわけじゃないので、その都度ダメージは受けてきた。

それらを乗り越えられたのは、愚痴を言える場所があったからだ。

毒親案件を愚痴った時に「大変だったね」「つらかったね」と労ってくれる友人たちのお陰で、ダメージから回復することができた。

そんなわけで、私が主催するオンラインサロン「アルテイシアの大人の女子校」には、愚痴を書き込む用の「愚痴のお焚き上げスレ」が存在する。

メンバーから「吐き出せてスッキリした」「コメントをもらって元気が出た」といった声を聞くと、人には安心して愚痴を言える場所が必要だなと思う。

「親が遺体で発見されたんだよね」みたいな大ネタじゃなく「上司がクソなんだよね」といった日常の愚痴も小まめに吐き出して、毒素を排出した方がいい。

とはいえ、マンツーマンで愚痴を言うのは案外ハードルが高い。「相手も忙しいだろうし」「私より大変な状況かもしれないし」と、気遣いのできる人ほど遠慮してしまうもの。

よって、複数の友人と愚痴用のLINEグループを作るのがおすすめだ。

自分も愚痴を書くことでスッキリするし、他人の愚痴を読むことで「みんな頑張って生きてるんだな」と励まされるから。

女同士は愚痴コミュニケーションが得意だし、それはとても素晴らしいこと。お互いルールとマナーを守りながら愚痴を言い合って、グレートフルなデイズを送ってほしい。

(文:アルテイシア、イラスト:若林夏)

※次回の#女子を困らせる人は「不倫男」。7/22(水)公開予定です!

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