周囲の目を気にしがちな人の特徴5つ
2020年07月16日 19時10分 マイナビウーマン

周囲の目を気にしがちな人の特徴5つ
キョロ充。
この言葉にドキッとした方もいるかもしれません。
ちょっと前から聞くようになった言葉ですよね。なんとなく負のニュアンスを感じないでもありません。
「もしかして自分も当てはまってる?」
「どういう意味なの?」
「ひょっとして、これって悪口?」
ここらで一度、「キョロ充」の意味に迫ってみましょう。人間観察のポイントとしても使えます。ぜひ参考にしてくださいませ。
■「キョロ充」とはどういう人?
キョロ充の定義は「リア充の仲間になろうとキョロキョロと人目を伺って、なんだかんだなじめないでいる人物」のことです。
こう書くと、なんとなく悲哀が感じられますね。
確かに、いわゆる「リアルが充実しているリア充」と比べて、「周りに合わせることに必死でいまいち楽しめていないキョロ充」という対比もできます。
みなさんの記憶の中でも、何人かは、パッと思い浮かぶのではないでしょうか。
というか、どこかの場面では、私たちもキョロ充だったりしますよね。
周りに愛想笑いして、みんなの顔色を伺って──グレープフルーツのように少し苦くて酸っぱい記憶がよみがえりませんか。
■「キョロ充」の特徴的な行動5つ
まずはキョロ充の特徴を挙げます。
特に行動面にフォーカスをします。周りの人間観察をする時にも、ぜひチェック項目として使ってみてください。
◇(1)顔色を伺う
まさに「キョロ充」たるゆえんです。
とにかくキョロキョロと見回します。周りの顔色を気にします。
普段から仲間外れにならないように気を張っていますし、特に発言の後には「ちゃんと空気読めてるよね……?」と言わんばかりに確認します。その際、微妙な間も生まれます。
相手の機嫌や人目を気にしている、ともいえるでしょう。
◇(2)いじられると、引きつった笑顔になる
独特の引きつった表情もあります。
基本的には、周りの空気を損ねないように笑顔なのです。しかし、それが必要以上に顔に張り付いているのですね。
例えば、いじられても(怒っていいほどばかにされたとしても)笑顔でいるのです──顔は引きつりながらも。
そのことをいじられても、まだ、引きつった笑顔でいるという具合です。
それもこれも、集団にハブられたくないから。我慢をせずに感情を出してもいいと思うのですけれども。
その笑顔は、なんとなく哀愁漂うものがあります。
◇(3)一人になれない
キョロ充は、一人になれません。
常に誰かとつるんでいたいのです。たとえキョロ充と言われようが、グループの中にいたがります。
何かの拍子に一人になろうものなら、すぐにスマホを取り出して、片っ端からLINEを送ります。
どこに行くにも誰かと一緒を好みます。むしろ一人で行くぐらいなら、もう行かないことを選んだりもします。
◇(4)SNSに必死
SNSにも夢中です。
スマホも手放せません。TwitterにInstagramにFacebook──これらは友人とのつながりを確認するための必須ツールなのです。
気に入られたい友人にはコメントやいいね!を欠かしません──そして自分の発信に対する反応もめちゃくちゃ気にします。
自分以外のメンバーが集合している投稿を見ようものなら大焦りです。
悩んだ末に「こないだの投稿楽しそうだったね」と言いながら、「なんで呼んでくれなかったの……?」と心の声を飲み込むことになります。
◇(5)周りの流行をまねする
世間の流行もそうですし、友人間のちょっとしたブームにも敏感です。
とにかく仲間外れを嫌うから。違ったことをしているとハブられそうな気がするのですね。
だから、すぐにまねをします。ファッションから、行きつけのお店から、髪型まで。
それ自体が「すぐにまねしてくるやつ」とトラブルの原因になったりもします。周りも公認なら問題ないのですけれども。さじ加減の問題かもしれません。
■「キョロ充」な人の心理
ここではキョロ充の心理を解説します。
どのような心理から、前述したような行動になるのでしょうか。ぜひ参考にしてくださいませ。
◇(1)自信がない
根本的にはこれがあります。とにかく自信がないのです。
言い換えると「自分を出すことを恐れている」のですね。
もしくは「自分がない」ともいえるでしょう。だから判断の軸を他人に置いて、生きているのです。
ある意味、グループに依存しているのですね。
◇(2)孤独が怖い
異常なまでに孤独を恐れています。
一人でいると行動できなくなるから。極端な言い方をすると、自信のなさゆえに、どうすればいいか分からなくなるのですね。
自分で責任を負って判断しなくてはならない──そんな状態を恐れているのです。
どこまでも他人にくっ付いていたがるのです。
◇(3)周りと違っていたくない
周囲に合わせたがります。
ちょっとした好みから、大きな決断まで、何から何まで。みんなの意志に従って、すぐにまねをするのですね。
キョロ充にとっては「自分を貫くこと」ではなく「周りと同じであること」の価値の方が高いのです。
好かれるよりも、嫌われたくない、が行動基準なのです。
◇(4)コミュニケーションが苦手
そもそもコミュニケーションが苦手なのです。
自分の意見を通したり、違うグループの友人を作ったりする自信がないのです。
ゆえに「この人たちだけは手放してはいけない」という心理が先立ってしまうのですね。そして無難に周りに合わせるような行動になってしまうのです。
心の底では、他人が怖いというわけです。そのため、顔色を伺い続けるのですね。
◇(5)自分の弱さを認められない
これも強烈にあるでしょう。
プライドが高いともいえます。キョロ充とは「負けを認められない」がゆえのキャラクターなのですね。
素直に「友達作りがいまいち苦手な自分」を受け入れられないのです。だからこそ無理をしているのですね。
もちろん、無理をしながらコミュニケーションを取るのが悪いという意味ではありません。「友達作りが苦手な自分」を認められず意地を張る姿がやゆされている、というわけです。
無理をせず、弱さをさらけ出すのもコミュニケーションかもしれませんよ。
私たちはみんなキョロ充なんだと思う
今回のコラムは書いていてグサグサ刺さりました。
なぜ血を流してまで書いたかというと、まあ「キョロ充というワードで執筆してください」と依頼がきたからなんですけども、その過程で強く感じたことがありました。
これは全員に当てはまることだな、というものです。
私たちだって、みんな人目を気にするし、一人にはなりたくないじゃないですか。そう考えると、キョロ充って、すごく当たり前のことだと思うんです。
言葉ばかりが先行していますが、さほど特殊なことではないはずなのです。
みんな、根っこはキョロ充なんですよ。
たぶんキョロ充とは「状態」を表す言葉なのです。ある時にはキョロ充だし、他の時にはリア充で、また別の時にはどちらでもない──くらいの感じです。
あとは、ちょっとだけ勇気を出せた人が、人生を楽しめるようになるんじゃないでしょうか。お互い頑張るとしましょうか。
貴女に幸せが舞い降りることを祈っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです