うっかりミスを防止する「3つの方法」

うっかりミスを防止する「3つの方法」

うっかりミスを防止する「3つの方法」

今回のお仕事ハックは「仕事でミスしたくない」というお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイスします。

仕事でミスしたくない

今の会社に転職して新しい業務を覚えてからまだ日が浅いですが、仕事でミスを連発してしまいます。ミスをすると頭が真っ白になり、パニックになって、何から対処すればいいのか分からなくなります。そもそもミスをしないのが一番だと思うので、ミスを防ぎたいのですが、どうすればいいですか?

新しい環境だと緊張もするし、緊張すると意味が分からないミスをするし、「なぜ私は……!」とへこんでしまいますよね。

分かります。

私は2度ほど転職をしていますが、最初の1〜2カ月は環境や人間関係に慣れようと緊張するし、「慣れてきたかな?」と思った半年後くらいにどっと疲れの波が来て倒れます。

新しい環境はそれがどんなにプラスの変化であっても、変化=ストレスなのだな、と実感します。

■新しいことを始める=ストレスである

新しい職場! 新しい人間関係! ブランニュー! な状況は、すごくポジティブです。

しかし、人間にとって「新しい」とはストレスです。慣れないことをする=成長につながる、ということからポジティブに捉えられますが、それは結果です。

それまでの過程では「慣れないことに慣れる」「慣れていないから失敗する」などのネガティブなイベントが発生します。

じゃあ、どうするのか?

こればっかりは、結果である「成長の糧である」点を祈るように信じるしかありません。

「失敗は成功のもと」という宗教に入信し、自分に言い聞かせて「誰でも慣れていないことは難しい」と相対化して不安を薄めるのです。

■「ミスした時にパニックになる」のは今だけ?

さて、今回の相談文でもう一つ気になるのが「転職して日が浅い」話と「ミスした時にパニックになる」話は関係ないのでは? という点です。

悩みの比重が以下のどちらにあるのか疑問になりました。

(1)新しい業務で慣れておらずミスが出る

(2)転職前からミスをするとパニックになる

(1)である場合、その原因は冒頭でも触れたように「慣れない環境で新しい業務をするのはストレス」だからです。ストレスがあると人間の挙動はおかしくなるので、“そういうもの”だと割り切って慣れるのを待つしかありません。

(2)の場合は「ミスをした時にパニックになることへの対処、解決策の模索」が必要になります。おそらく相談者さんは「(2)の傾向もあるが、(1)により強調された」のが今の状況なのだと推察しています。

ただし、(1)と(2)は別の問題なので、全てを一緒に考えずに「2つの原因があり、それぞれが相関している」状況は理解しておきましょう。

■ミスは誰にでもある。気にし過ぎず、慢性化させない工夫を

私も、ミスやうっかり間違いが多い人間で、ミスをする度に「死にたい、貝になってしまいたい……」と鬱鬱と過ごします。

なので「気にしないで☆」というアドバイスが根本解決にならないのは分かっています。しかし、それでも言うのです。「気にするな」と。

精神論のようですが、人間は「ミスや失敗を気にし過ぎると、パフォーマンスが落ちる」ということが、行動心理学の観点からも頻繁に論じられています。

心理学者のハイディ・グラント・ハルバーソン氏が著作『やり抜く人の9つの習慣』の中で、成功する人間の思考・行動パターンを説いていましたが、逆を言えば「失敗する人間の思考・行動パターンも存在する」ということです。

■「ミスを軽減させる3つの方法」で乗り切ろう

「とはいえ……」という声が聞こえてきます。ではどうすればミスをしないよう乗り切れるか? 3つのポイントがあります。

◇(1)自分のミスの分類

自分がどんなミスをしがちなのか? を振り返ってみましょう。

計算ミスや提出日の間違いなどのケアレスミスの類が多いのか。発注金額を間違えるなどのクリティカルなミスが多いのか。また、人に聞けば分かることを寝かせたから発生したのか。「前はこうだった」という経験ベースでミスをしたのか。

自分の癖を分析し、理解しましょう。

◇(2)ツールの活用、自動化やルール化

単純化した例だと、暗算で計算ミスをするならエクセルを使う、提出日を忘れるのであれば業務が発生したタイミングで提出日をスケジュール登録&リマインドを設定するなど、「自分でわざわざ実行すること」を減らしていくと、ミスは軽減できます。

◇(3)弱みの開示

それでもどうにもならないこと、努力で改善できないことはあります。

そういう場合は先回りして「自分はこういう点が苦手です」「この手のミスをやりがちなので、抜けていたら注意をお願いします」など、先に上司や同僚に苦手分野を開示し、助けてもらうのです。

「甘えているのでは?」など思わない。苦手なものを隠されるより、業務調整をしてミスを避けた方がよっぽど簡単です。

■人の習性と、自分の癖を理解する

ミスをすると「なんてダメな人間なんだ」と思いがちですが、人には人であるが故のバグと、その人の癖があります。

過剰に卑下せず「そういうもの」と、ある部分では開き直ってやっていきましょう。

Point.

・新しい仕事、新しい環境はそれだけでストレス

・元からの傾向なのか、転職以降のミス増加なのかは切り分ける

・「そういうもの」とある程度開き直る

(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)

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