アンチエイジング効果も! はちみつの美容・健康・ダイエット効果

アンチエイジング効果も! はちみつの美容・健康・ダイエット効果

アンチエイジング効果も! はちみつの美容・健康・ダイエット効果

食品だけでなく化粧品などにも使われるはちみつには、さまざまな効果があります。美容、健康、ダイエットなどの目的ではちみつを摂り入れる場合、どんな種類のはちみつをどれくらい食べればいいのでしょうか。はちみつの栄養や効果について、管理栄養士の園部裕美さんに教えていただきました。

■はちみつって食べてる?

普段、はちみつを食べている人はどれくらいいるのでしょうか。女性のみなさんにアンケート調査してみました。また、「食べている」と答えた人には、はちみつを食べて体感している効果についても教えてもらいました。(※1)

◇はちみつを食べている人の割合

Q.普段、はちみつを食べていますか?

・食べている……29.7%

・食べていない……70.3%

およそ3割の女性が、意識してはちみつを食べているようですね。それでは、はちみつを摂取することでどのような効果を感じているのでしょうか。はちみつを食べている女性に聞いてみました。

◇はちみつを食べて感じている効果

☆のどの痛み和らいだ

・「のどが痛いときに飲んでいます。痛みは和らぎます」(29歳/運輸・倉庫/その他)

・「のどを痛めやすかったのが、あまり痛くならなくなった」(34歳/運輸・倉庫/その他)

はちみつはのどあめにも使われていますよね。のどが痛いときにはちみつを食べると、痛みが和らぐという人が多いようです。

☆肌がキレイになった

・「肌が食べなかったときよりキレイになったように感じる」(23歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

・「肌がツルツルになる。化粧のノリがいい」(32歳/その他/その他)

化粧品にもよく使われているはちみつには、肌をキレイにしてくれる効果も期待できるようです。

☆風邪を引きにくくなった

・「風邪を引きにくくなったし、風邪を引いても初期で治ることが多くなった」(34歳/小売店/販売職・サービス系)

・「風邪を引きにくくなったと思います」(33歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

栄養豊富なはちみつを普段から摂取することで、風邪が引きにくくなったと感じている人もいました。

■はちみつの作られ方と栄養

普段からはちみつを摂取している人は、肌や健康への効果を実感しているようでした。それでは、そもそもはちみつとはどんな食品で、どんな栄養が含まれているのか、管理栄養士の園部さんに解説していただきましょう。

◇はちみつとは

園部:はちみつとは、ミツバチが花の蜜を採集し、巣の中で加工、貯蔵したものです。ミツバチは採集した花の蜜を、体内の唾液酵素などによって「ショ糖」から「ブドウ糖」や「果糖」に分解します。それを巣に貯蔵し、羽ばたくことによって水分を蒸発させ、糖度が80%になるまで濃縮させたものを「はちみつ」と呼びます。はちみつは約80%の糖分と約20%の水分によって構成され、ビタミンやミネラルなどの成分を含み、長期間貯蔵しても成分的な変化はほとんどありません。味や色は、どの植物の花から採取されたかによって異なります。

◇はちみつの栄養成分

園部:はちみつは、糖分が約80%で残りのほとんどが水分、そのほかに微量の栄養素が含まれています。糖分のほとんどはブドウ糖と果糖ですが、その割合は(植物によって若干の差はありますが)ブドウ糖が29〜35%、果糖が35〜42%で、果糖のほうがブドウ糖より多く含まれています。

ミツバチによって花の蜜が巣に持ち込まれた段階ではショ糖がもっとも多いですが、はちみつになるとショ糖は2〜3%に減少します。つまり、ショ糖が多いはちみつは、はちみつとしての熟成が進んでいないということです。そのほかの成分は以下です。

☆はちみつに含まれる微量栄養素

・有機酸(0.1%以内)

・ミネラル(カルシウム、カリウム、鉄など)

・ビタミン(ビタミンB1・B2・Cなど)

・アミノ酸(微量)

これらの栄養素は微量ではありますが、はちみつの色や味、香りなどに大きく影響し、はちみつにとって重要な成分だと言えます。(※2)

■はちみつの種類と選び方

はちみつは採集された花によって味や色が変化するとわかりましたが、具体的にはどんな種類があって、何が違うのでしょうか。はちみつの種類と選び方について、園部さんに聞いてみました。

◇はちみつの種類

園部:はちみつは、採れる花によって味、色、香りが違い、それだけ種類があります。また、同じ花でも採れる場所や気候によっても変化すると言われています。現在、世界に存在にするはちみつの数は1000種類を超えていますが、大まかに分類すると以下のようになります。

☆はちみつの大まかな分類

・草花(ひまわり、しゃくなげ、クローバー、たんぽぽなど)

・樹木(菩提樹、アカシア、レザーウッド、トチ、ハゼなど)

・種実類(くり、アーモンドなど)

・フルーツの木(レモン、オレンジ、ラズベリーなど)

・ハーブ(ラベンダー、ローズマリー、タイム、ユーカリなど)

このほかにも、ニュージーランドのマヌカの木の花から採取され、高い抗菌作用を持つ「マヌカハニー」のように、さまざまな効果や効能が期待できるはちみつもあります。

◇はちみつの選び方

園部:スーパーなどに行くと、多くのはちみつが並んでいます。値段もピンキリで、何を基準にして選べばいいのか迷う方も少なくないはずです。まず、はちみつは加工方法によって以下の3つに分類できます。

☆はちみつの加工方法

・純粋はちみつ……一切の加工されていない天然のはちみつ

・加糖はちみつ……ブドウ糖やショ糖が加えられたはちみつ

・精製はちみつ……加熱処理などが加えられたはちみつ

「加糖はちみつ」や「精製はちみつ」であっても「純粋はちみつ」と表記されていたり、本来はミツバチが唾液酵素で行うはずの分解や濃縮の工程を、人工的に行って糖度を高めている場合もあります。この方法ではコストを安価にできますが、はちみつ本来の香りや味、栄養分などが変わってしまいます。しかも、これらのことについて表記の義務はありません。

また、はちみつを高温で長時間加熱すると、含まれている酵素が失活し、老化の原因物質であると言われているAGEs(終末糖化産物)が増えることがわかっています(オリゴ糖やミネラルは失われません)。(※3)そこで、はちみつを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

☆はちみつを選ぶときのポイント

@パッケージの原産地名、花の名前、原材料名をチェックする

A結晶化しているもの、濁っているものを選ぶ

(天然のはちみつは時間が経つにつれて結晶化する性質があるため)

B専門店などで、製造者の顔が見える商品を選ぶ

■はちみつの美容・健康・ダイエット効果

最初にご紹介したアンケートでは、はちみつを食べて肌や健康への効果を実感している人が多くいましたが、そのほかにはどんな効果が期待できるのでしょうか。美容効果、健康効果、ダイエット効果について聞いてみました。また、市販のはちみつを使った製品の効果についても解説します。

◇はちみつの美容効果

園部:はちみつには、抗酸化作用をもつポリフェノールやビタミン、新陳代謝を促進する亜鉛などが含まれています。これらの成分によって、以下のようなアンチエイジング効果を期待できます。(※4)

・肌などの酸化を防ぐ

・古い細胞を新しくする

・肌荒れや乾燥の予防

・抗菌作用

◇はちみつの健康効果

園部:はちみつには、以下のような健康効果が期待できます。

・糖尿病の予防効果(砂糖の代用とすることで)

・腸内環境を整える効果

・炎症を和らげる効果

・傷の治りを早める効果

・感染症を予防する効果

はちみつは果糖の割合が多いことから、砂糖に比べて血糖値の上昇が緩やかなため、砂糖の代わりに使用することで血糖値の急上昇を防げます。また、はちみつに含まれる「オリゴ糖」や「有機酸」には腸内環境を整える効果があるので、便秘予防にもよいでしょう。さらに、のどの痛みや咳、風邪などの感染症の予防効果も期待できます。

◇はちみつのダイエット効果

園部:甘いものを食べて太る理由のひとつに、血糖値の上昇によるインスリンの大量分泌があります。インスリンは血糖値を下げる働きのほかに、脂肪を溜め込もうとする働きを持っています。これにより、甘いものを食べて血糖値が上がると、脂肪が増えてしまうのです。

「はちみつの健康効果」でも解説したように、はちみつは果糖の割合が大きく、血糖値の上昇が緩やかです。そのため、はちみつを砂糖の代わりに使うことで、栄養価も高くなり、インスリンの大量分泌を防ぐことができます。

ただし、はちみつには砂糖に含まれるブドウ糖も29〜35%含まれているので、大量に摂ればもちろん血糖値が上がります。あくまでも「砂糖の代わり」として使うことで、ダイエット効果が期待できるでしょう。また、整腸効果によって便秘が改善され、体重が減ることもあるかもしれません。

◇市販のはちみつ製品の効果

園部:はちみつ入り飲料やお菓子の場合、必ずしも「はちみつ100%」ではないことや、使われている量が少量であることが多いため、美容や健康効果を得ることは難しいでしょう。はちみつ100%のあめなどの場合は、のどの痛みや咳などには効果が期待できるかもしれません。

■はちみつの食べ方

はちみつに含まれる栄養素には、美容や健康、ダイエット効果が期待できることがわかりました。それでは、はちみつを食べるとき、どんな方法で食べればよいのでしょうか。はちみつの量や食べるタイミングなどについて、詳しく聞いてみました。

園部:まず食べ方としては、はちみつだけで食べるのではなく、砂糖の代わりに料理に使ったり、ヨーグルトやコーヒーに入れたりするのがよいでしょう。量は1日に大さじ1杯程度で、タイミングは食事のときや、運動前などがおすすめです。

■はちみつを食べるときの注意点

うれしい効果があるはちみつですが、アレルギーを持っている人は食べてはいけないと言いますよね。はちみつを食べるとき、どんなことに注意すればいいのでしょうか。園部さんに教えていただきました。

◇はちみつを食べないほうがいい人

園部:はちみつは、砂糖よりも健康的に糖分を摂取でき、栄養も多いため子どもにも適した食品ですが、1歳未満の赤ちゃんには食べさせてはいけないとされています。生のハチミツには、食中毒の原因菌として有名な「ボツリヌス菌」が含まれている場合があり、腸内細菌の少ない乳児の体内に入ると、腸内で増殖して毒素を作り、「乳児ボツリヌス症」という中毒症状を発症させることがあります。

1歳以上になれば、この菌は腸内で繁殖しませんので安全です。お菓子の場合は、使用量が少量のためボツリヌス菌が腸内に到達する確率は低いですが、離乳が完了し、腸内細菌が整うまでは、はちみつやはちみつ入りのお菓子をあげるのは避けましょう。

また、糖尿病の予防になると解説しましたが、はちみつは血糖値が全く上がらない食品ではないので、すでに糖尿病に罹患している方にはおすすめできません。

◇はちみつを食べるときの注意点

園部:はちみつに含まれる花粉によって、アレルギーを発症してしまう人もいます。はちみつを食べた時に、口の中がピリピリする、喉がイガイガする、吐き気がするなどの症状があった場合には、はちみつの摂取をやめて、病院でアレルギー検査を受けることをおすすめします。

■まとめ

はちみつには、美容、健康、ダイエットなどの効果が期待できますが、これらの効果は、加熱や混ぜ物などの余計な手が加えられていない「本物のはちみつ」がもたらしてくれるものです。なるべく「純粋のはちみつ」を選び、おいしく味わいながら、健康と美を維持したいですね。また、はちみつは室温以上で保存すると、酵素が失活がしてしまうと言われているため、夏場は涼しいところで保存してください。(※5)はちみつにはいろいろな種類があるので、自分に合ったはちみつを探してみるのもおすすめですよ。

(監修:園部裕美、文:ファナティック)

※画像はイメージです

(※1)マイナビウーマン調べ

調査日時:2017年5月2日〜5月8日

調査人数:309人(22歳〜34歳の女性)

(※2)中村 純(2001)

「ミツバチ科学=Honeybee science」

農林水産省 農林水産省技術会議事務局筑波事務所

(※3)富山大学

「未病と治未病 Concept and Treatment of Mibyou, Presymptomatic state」

(※4)Wound Healing Society(2012)

「Epithelial mesenchymal transition traits in honey-driven keratinocyte wound healing: comparison among different honeys.」

(※5)

・Studies on Quality of Honey Part 1. Stability on enzyme activity of honey TAKASHI ECHIGO, TETUO TAKENAKA and MAKOTO ICHIMURA(Received Aug. 21, 1973)

・Changes in Quality of Honey Caused by Heating and Storage Part II. Changes in diastatic activity (diastase number: DN) of honey SAKI HASE, MARIKO ODATE, AKEMI KURABAYASHI and SHIGEO

)SUZUKI(Received Oct. 23, 1972)

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