日焼けで赤くなるのはなぜ? 赤みや痛みを消す方法を皮膚科医が解説

日焼けで赤くなるのはなぜ? 赤みや痛みを消す方法を皮膚科医が解説

日焼けで赤くなるのはなぜ? 赤みや痛みを消す方法を皮膚科医が解説

太陽がさんさんと降り注ぐ夏。まぶしい日差しは開放的な気分にしてくれますが、気づけば肌が真っ赤に……なんてこともありますよね。日焼けをするとヒリヒリとした痛みが出る人もいますが、肌が赤くなったときはどうすればいいのでしょうか。皮膚科医の土屋佳奈先生に教えていただきました。

■日焼けで赤くなる理由は?

まずは日焼けをして肌が赤くなる理由について、皮膚科医の土屋佳奈先生にお聞きしました。

土屋:日焼けには、皮膚が炎症を起こして赤くなる「サンバーン(やけどの状態)」と、そのあとに黒くなる「サンタン(メラニン色素の増加)」があります。紫外線は波長によって「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があり、その中でも「サンバーン」を引き起こすのはUVBです。UVBは肌の奥深くまでは届かないものの、表皮に影響を与えます。そのため、UVBが肌の表皮に当たると、赤くやけどのような炎症が起こるのです。

ちなみに、日焼けをすると肌が「赤くなるタイプ」の人と、すぐに「黒くなるタイプ」の人がいますよね。日本人は、紫外線に対する反応の違いで、以下の3つのスキンタイプに分類できます。

・スキンタイプI……赤くなりやすいが黒くなりにくい人

・スキンタイプII……赤くなったあとに黒くなる人

・スキンタイプIII……赤くならずに黒くなる人

スキンタイプは、生まれ持ったメラニン色素の量によって決まります。中でも危険なのは「スキンタイプT」の人で、もともとメラニン量が少なく、日光に当たるとサンバーンを起こしやすいため、より一層日焼けに注意する必要があります。

■日焼け直後の対処法

外出先で日焼けしてしまったとき、できればすぐに対処したいですよね。すぐにできる対処法について、土屋先生に教えていただきました。また、日焼けが原因でできる赤いぶつぶつにいても、解説します。

◇日焼け直後に行いたいこと

土屋:皮膚が赤くなってヒリヒリと痛むのは、皮膚がやけどしている状態です。炎症を抑えるために、なるべく早く冷やすようにしましょう。

☆顔

冷たい氷水で濡らしたタオルや、薄いタオルを巻いた保冷剤で患部を冷やしてください。

☆身体

日焼けした範囲が広い場合は、冷たいシャワーを浴びるのがよいでしょう。外出先などでは、冷たいペットボトルを使って冷やすのもおすすめです。ヒリヒリが治まるまでしっかりと冷やしたら、低刺激性の保湿剤を使ってしっかり保湿しましょう。

◇赤いぶつぶつの正体は?

土屋:紫外線によるアレルギーで、じんましん(日光じんましん)、赤いぶつぶつや水ぶくれ(多形日光疹)、かゆみなどが起きる場合があります。これらは誰もが発症する可能性のある病気です。

☆日光じんましん

日陰や屋内に入れば30分くらいで自然と消えます。

☆多型日光疹

赤いぶつぶつや水ぶくれの場合は、日光を浴びないようにすることが最も効果的です。日焼け止めクリームや日傘などを積極的に活用しましょう。

また、上記のどちらにも当てはまらない場合もあります。症状が出た場合は、一度専門の医療機関を受診してください。

■日焼け後のアフターケア

日焼けをすると、いつまでもヒリヒリとした痛みが長引いたり、かゆくなったりしますよね。また、そのままシミになってしまう場合もあります。日焼け後の正しいアフターケアの方法について、土屋先生に教えていただきました。

◇痛みやかゆみを和らげる方法

土屋:日焼けした肌は熱を持っています。ほてりが取れるまでは十分に冷やしましょう。そのあとは、低刺激性の保湿剤を使ってしっかりと保湿してください。ちゃんと保湿することで、日焼け後の痛みやかゆみを和らげることができます。肌に刺激を与えないように、ゆったりした洋服を着ることも大切です。もし痛みが引かなかったり、水ぶくれができてしまったりした場合は、皮膚科を受診しましょう。

◇シミを作らない方法

土屋:シミを作らないためには、肌のターンオーバーを促すことが大切です。低刺激性の保湿剤でしっかり保湿しながら、肌のターンオーバーを促すために、睡眠時間を確保してしっかり栄養を摂取しましょう。特に、抗酸化作用のあるビタミンCを含む食品(パプリカやブロッコリーなど)を積極的に摂ってください。また、ビタミンCの吸収を助ける働きのあるビタミンE(ナッツ、アボカドなど)も一緒に摂るようにしましょう。

■日焼けしないための対策

そもそも、日焼けをして赤くならないようにするためには、どうすればいいのでしょうか。日焼けを予防する方法について聞いてみました。

土屋:普段からしっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。特に、波長の長いUVAは曇っていても降り注いでいますし、窓ガラスも通過するため室内にいるからといって油断はできません。一般的に日焼け止めは、UVBの遮断効果を示す「SPF」と、UVAの遮断効果を示す「PA」の指標があります。使用シーンに合った強さの日焼け止めを選択しましょう。また、こまめに(2〜3時間ごと)塗りなおすことも大切です。

■まとめ

日焼けによる反応は人によりさまざまですが、赤くなってしまったときは、まずはしっかりと冷やし、保湿することが大切です。また、肌のターンオーバーを促してシミを作らないために、ビタミンCやビタミンEを含む食材を意識して摂るようにしましょう。普段からしっかりと日焼け止めを塗って、きれいな肌を守ってくださいね!

(監修:土屋佳奈、文:前田郁)

※画像はイメージです

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