マニアックすぎる検索でサウナにハマる! 熱量ハンパない20代有志が『サウナイキタイ』を立ち上げた理由

マニアックすぎる検索でサウナにハマる! 熱量ハンパない20代有志が『サウナイキタイ』を立ち上げた理由

『サウナイキタイ』のトップページ。全国4420件のサウナ施設の情報から、好みに合わせてマニアックに検索できる!

かつては“昭和的おっさんの娯楽”のイメージが強かったサウナ。だが近年、若者や女性の間でじわじわとファンが増えているという。

そんな中、昨年11月にオープンしたのが日本最大のサウナ検索サイト『サウナイキタイ』だ。

なんと全国4420件ものサウナ施設のデータを網羅。地域やサウナの種類はもちろん、サウナや水風呂の温度から外気浴スペースにTVの有無までマニアックに検索できる仕様で、全国のサウナ―(サウナファン)から大歓迎された。

そこで昨年、サウナの楽しみに目覚めたという週プレ読モ・ミウラ(26歳)が『サウナイキタイ』の制作チームを直撃。サウナ好き20代有志4人が立ち上げたサイトの制作秘話からサウナ愛、おすすめサウナまで、アッツアツの“サウナトーク”が実現した。

仕事に疲れた老若男女から、健康志向の意識高い系まで支持層が広がるサウナーーこれも“美メンズ”への道に繋がる!

* * *

―『サウナイキタイ』を知った時は「ついにこんなサイトが!」と嬉しくなりましたが、そもそも立ち上げのきっかけは?

あり 元々、サウナ好きの人たちがツイッターで施設の情報交換を活発にしてたんですけど、1回1回ツイッターを検索するのは不便だった。やっぱりデータベースがほしいなと思い、僕はウェブ企業のエンジニアなので個人的に作り始めていたんです。

そんな中、去年8月に僕がフィンランドに行って現地のサウナ写真とかをツイッターに上げたところ、かぼちゃさんからDMが来て「ぜひフィンランドの話を聞かせてほしい」と。で、鶯谷の「萩の湯」という有名な銭湯サウナで初めて会って、一緒にサウナ入って水風呂入って…。

そこの食堂でフィンランドの話をして、最後に「実は今、こういう検索サイト作ってるんです」と見せたんですね。そしたら、かぼちゃさんが「え!? 何それ、僕も作ってる!」と、いきなりPC出し始めて。若干、ピリピリした空気に…(笑)。

かぼちゃ いきなり、ライバルサイトかと…(笑)。

あり でも、運が良かったのは、僕のほうはバックエンドのデータベース周りを作っていてデザインは全然できてなくて、逆にかぼちゃさんはデザイン周りを作っていた。ちょうどお互い違う部分を作っていて、めざす最終形態も近かったので「じゃあ、一緒にやろうよ」と。

―へぇ〜! 漫画みたい。熱い話ですね。

あり それで翌週から毎週のように横浜の「スカイスパ」で会うようになって。このふたり(メンバーのひぎつねさん、ゆかりさん)は元々知り合いのエンジニアで、やっぱりサウナ好きだったから「ちょっと手伝って」と。

ひぎつね ありさんに影響を受けて好きになったんですけどね。

あり ふたりともサウナ好きでデータベース作りたいという思いも一緒だったので、9月頃からは4人でがっつりやるようになって、11月末にオープンしたと。

初期データとして、4千件分の施設名と住所だけは入っていました。これは、ひろぽんさんというサウナーの方が提供してくれたデータで、彼が元々サウナマップを作りたいという情熱から9ヵ月くらいかけて全国の施設に電話をかけて収集したものなんです。

それ以外のデータ、サウナ室の温度などの詳細情報はユーザーの皆さんに登録していただいてるんですが、最初はまっさらで正直不安でした。でも、約2ヵ月で1130件も登録してくれて「やっぱサウナ好きな人たちの熱量はすごいな」と。

―サウナにまつわるコラムやマンガなどの「マガジン」も充実してますが、これを投稿する方もツイッターで? 

かぼちゃ 基本はそうですね。熱狂的なサウナファンは熱量が高い人が多いんです。サウナの魅力に取り憑(つ)かれた人が多数いて、そういう人たちが有志で。

―そしてメインの検索機能の細かさといったら! サウナ・水風呂の温度だけでもスゴイのに、ロウリュやストーブのタイプに休憩イスの種類、「サウナマット使い放題」なんてマニアックなものまで…(笑)。

かぼちゃ これでも削ったんです。サウナの好みってホント、人によって違う。イスの種類や水風呂の温度は基本として、外気浴が好きな人もいれば、TVがないほうがいいとか。

―削ったものは、例えばどんな?

かぼちゃ サウナ室の時計の有無とか照明の暗さベンチの最上段から天井までの高さとか…。そこまでデータが集められないだろうと。

ちなみに「水風呂の深さ」っていうのは大事なんですか?

かぼちゃ かなり大事(キッパリ)。例えば、同じ温度でも深さによって全然気持ちよさは違いますね。

あり 浅いと自分がしゃがんで低くならないといけない。深い水風呂は珍しいんで、それを検索して行く人も。

かぼちゃ 『サウナイキタイ』のデータを見ていても関西は深いところが多いんですよね。

―へえ〜。地域性あるんですね。

かぼちゃ あります。サウナパンツ文化とか東日本はほとんどないんで。関西のサウナには使い放題のサウナパンツがあって、トランクスなんですけど、それをはいてサウナに入る。毎回脱いできれいなのをはいて入る。

―それも検索項目にちゃんとありますね。この「バイブラ」とは?

かぼちゃ ジェットみたいに泡が下からぽこぽこ出る装置で、これが水風呂にあるか。15℃の「バイブラあり」なら体感温度が1℃とか下がってくるんで冷たく感じる。それが苦手な人もいるんですけど。

あり 『サ道』(*)で、水風呂に入って動かなかったら羽衣、つまり温かい膜ができてそんなに冷たくなくなるというのがあるんですけど、バイブラがあると水が動くので羽衣ができず体感温度が下がる。

*サウナ協会の公認サウナ大使でもある漫画家・タナカカツキ著、サウナ好きのバイブル

―な、なるほど〜。「作業場」という項目もありますが、これも大事なんですか?

かぼちゃ 最近は電源やWi−fi、ワークスペースがある施設もありますね。

あり 『サウナイキタイ』はサウナで開発することが多くて、コーディングできる環境とかが必要なんで。

―ウェブ業界のエンジニアとかデザイナーってサウナと親和性があるんですかね。

あり 多い気がしますね。特にIT系職種はパソコンずっと見てるから交感神経が働きっぱなしで自律神経が乱れやすいのかも。

―確かに、それもサウナ&水風呂の効能として大きいんですもんね。ちなみに、サウナ界隈のコミュニティってメインはツイッターで繋がってるんですか? 僕的にはあり得ないんですけど、サウナや休憩室で出会うことも?

あり もちろんサウナ室で常連さんと知り合うこともありますが、どこのサウナがいいといった情報はツイッターなどで共有されてるイメージですね。

かぼちゃ 僕はたまにサウナ旅に行った時は、行った先の施設の常連さんからサウナ情報を仕入れることもあります。

―サウナがムーブメントになっている理由のひとつとして、そういうコミュニティの活性化があるのかなと。

かぼちゃ ここ1、2年はツイッターや、サウナに関連したイベントでサウナ好き同士が繋がる機会が増えました。サウナって、一度ハマると人にもオススメしたくなるので、どんどん広がっていったのかなと思います。

●この続き、次回は20代のメンバーがサウナにハマったきっかけから、最高に気持ちよくなる入り方、またサウナが日常生活に及ぼす大きな効果まで伺います!

(取材/ミウラヨシタカ[ビーワークス])

■サウナイキタイ https://sauna-ikitai.com/

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