市川紗椰が2021年に発見した"そうだったの!?"なこと「オリパラの魅力、もっと早く言ってよ!」

今年の一枚。このコラムでもたびたび話題にしている『NHKのど自慢』についに出演!
『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は、市川紗椰が2021年に発見した「え!? そうだったの!?」なことを語る。

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2021年も残りわずか。去年に引き続き、静かな師走です。これという思い出がない一年でしたが、「え!? そうだったの!?」な発見はいくつかありました。題しまして、「もっと早く言ってよ2021」。

まずは、2021を代表する大イベント、東京オリンピック・パラリンピック。実はこれまでオリンピックをほとんど見たことがなく正直、期間中は日本から脱出しようと思っていたほどでした。しかし、緊急事態宣言に伴い、東京から出られないどころか、再び家にこもる日々が訪れました。それでぼーっとテレビでオリパラを見始めたら、リアルタイムで行なわれているライブ感も相まって、まあ面白くて。特に、初めてちゃんと見た陸上。金メダル候補もギリギリ代表になった選手も同じように淡々と登場して淡々と挑戦。これまでの実績をまとめたVTRや「悲願の金へ!」のようなあおりもなく、粛々とさまざまな競技が行なわれていました。

各国のナショナルレコードを持っているという選手が予選落ちしてもサラっと続くのも新鮮。私も中学のときに経験した飛び込みも印象的でした。カナダ女子代表でメダル候補のパメラ・ウェア選手が、演技をせずに飛び板からスポンと落下。ほかにも演技が乱れた選手はいましたが、彼女はぴょんときれいに足から着水し、結果は0.0点(しかも丁寧に0.0、0.0、0.0......と全審査員の評価を表示)。当たり前ですが、こういう場合でもやり直しはないんですね。しかもその後、背中を向けてジェットバスにポツンと座るウェア選手をやたらとカメラが映していて......。この姿で終わるのはしんどい、と思ったけど、英語メディアでは大きな話題になっており、インタビューで「誰にでも失敗はある!」と語った強い姿を称賛する声や「ケガを回避したウェアは素晴らしい」といった報道を見て安心しました。世界がとっくに知ってただろうオリパラの魅力、「もっと早く言ってよ!」と思いました。

オリパラ関連のもうひとつの「もっと早く言ってよ」は、公式キャラのミライトワとソメイティの由来。響きからずっとロシア人の設定だと思い込んでました。「なぜ?」と思っていたら、そもそも違いました。そりゃそうか。

言葉関連だと、「ノドがゴロゴロ鳴る」。自分の意思に反して、ノドのあたりでゴヨヨヨ〜と音がすることありますよね? あれをずっと「胸焼けの音」だと思っていました。ある日、友人に「胸焼けの音ってあるじゃん?」と共感を求めたときに勘違いが発覚。振り返れば、私は長年ノドが鳴ることを胸焼けの音だと言ってきたし、公共の電波でも言っています。ナレーション中にうっかり鳴った際、私が「すみません、胸焼けの音が」と言ったら、サブの皆さんが「!?」という表情を浮かべた理由もやっと理解。は、恥ずかしい。言い違いそのものも、誰も正してくれなかった事実も。まさに、もっと早く言ってよ。

ほかにも、松屋の「カレギュウ」や、実は耳の中も冷えていると気づかせてくれた「ナイトミン 耳ほぐタイム」など、もっと早く知りたかったものはありましたが、長くなったのでここまで。皆さん、よいお年を。

●市川紗椰
1987年2月14日生まれ。愛知県名古屋市出身、米デトロイト育ち。父はアメリカ人、母は日本人。モデルとして活動するほか、テレビやラジオにも出演。著書『鉄道について話した。』が好評発売中。毎年8月末から「もう年末だ」と騒ぎだす。
公式Instagram【@sayaichikawa.official】

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