【ガーリックハンバーグ】にんにくマシマシハンバーグを超重量級ビールで流しこむ:パリッコ『今週のハマりメシ』第24回

thumbnail_tittle_パリッコ_01_アートボード 1.jpg

ある日、あるとき、ある場所で食べた食事が、その日の気分や体調にあまりにもぴたりとハマることが、ごくまれにある。

それは、飲み食いが好きな僕にとって大げさでなく無上の喜びだし、ベストな選択ができたことに対し、「自分って天才?」と、心密かに脳内でガッツポーズをとってしまう瞬間でもある。

そんな"ハマりメシ"を求め、今日もメシを食い、酒を飲むのです。

* * *

仕事上の必要があって、横浜元町にある1軒のドトールを訪れた。自宅から往復約3時間かけてドトールへ行く。内容の詳細は省くけど、そんな酔狂も、僕のような隙間系フリーライターを生業にしていれば珍しいことではない。

が、せっかく横浜までやって来たんだから、ついでに地元では食べられないものでも食べて帰りたい。取材は昼すぎにはつつがなく終わり、さてどこへ行こう。やっぱりこないだの中華街のリベンジかな〜......なんて考えていたら、店を出てすぐのところで、いきなり気になりすぎる店を見つけてしまった。その名も「GARLIC JO'S」。

「GARLIC JO'S 元町店」
どうやら、神奈川県で3店舗を展開するにんにく料理専門店らしく、ランチタイムは数種の「スキレットハンバーグ御膳」を提供しているようだ。見ると、和風やデミグラスソースなどのオーソドックスなものが並ぶなかに、にんにくチップがたっぷりのった「JO'S特製ガーリックハンバーグ御膳」なるメニューを発見。にんにく料理専門店のにんにくハンバーグか。好きなんだよなぁ、にんにく。こんな店を見つけてしまった以上、もう抗えないなぁ。

というわけで、「ミラノサンドC」で多少膨れた腹をふたたび空かせるため、山下公園や中華街などを小一時間散歩した後、いざ入店!

にんにくモチーフだらけの店内

こういうアメリカンダイナー的な店がさらっとあるのがいかにも横浜的というか、僕の住む練馬区ではあまりお目にかかれない小粋さだ。カウンター席に着き、迷いなくガーリックハンバーグを注文。そしてもちろんビールも飲みたい。「プレミアムエビス《樽生》」と「琥珀エビス《樽生》」の二択で、REGULARとLARGEがそれぞれ680円と880円。迷うけど......え〜い、ここは豪快にいったれ! と、琥珀エビスのでっかいほうを注文。

「琥珀エビス《樽生》」LARGE(635ml)
やがて料理の完成とともにビールが到着。これが、想像をはるかに超えてでっかい! 635mlといえばロング缶よりもさらに多いんだから、そりゃそうか。いやでも、これでいい。OKOK。だって今から、にんにくたっぷりのハンバーグをこいつでぐいぐい流しこむんだから。

「JO'S特製ガーリックハンバーグ御膳 200g」(1180円)
続いてお待ちかねのハンバーグ御膳が到着。おかわりが1回無料のごはん、漬物、具沢山の豚汁がセット。午後の陽光を浴び、さながら活火山のようにジュージュー音をたてる頼もしきハンバーグ。その湯気に混ざって、容赦ないにんにくの香りが立ち上る。

こりゃたまりません
それではご開帳! とばかりハンバーグを箸で割ってみると、ほとばしる肉汁とともに、よりいっそうの勢いで湯気が噴出。それを顔に浴びつつ、熱々を豪快にばくり......おおおおおー! 意外にもシンプルな、塩味のオニオン系ソースだろうか。それに引き立てられたジューシーで力強い牛肉の旨味で、口のなかが満たされる。にんにくうんぬんは抜きにして、まずハンバーグがうますぎ!

理想のハンバーグ
ふた口めはもちろん、にんにくチップをこれでもかとのせて。さっきのジューシー食感に、フライドガーリックの香ばしいパリパリ感、さらには血湧き肉躍るにんにくの香りが加わって......あ、あ、抗えねぇ〜。

当然、すぐに白メシで追いかける。ハンバーグ×白メシ。人類はなんという享楽を生み出してしまったんだろうか......。間髪入れず、キーンと冷えた琥珀エビスを豪快にごくごく。あ〜、これは......なんかもう、あの、すいません!

4種のオリジナル薬味
箸休めの漬物も、具沢山で豚の旨味濃厚な豚汁も、肉汁とにんにく風味をたっぷり吸ったもやしすらもが、幸福感の連鎖に拍車をかける。それでもうじゅうぶんなのに、さらに蠱惑的なのが4種のオリジナル薬味の存在。それぞれにベースが「唐辛子」「花山椒」「塩レモン」、そして追い討ちをかける「ガーリック」!

唐辛子のビリビリとした刺激は大大大好物だし、花山椒をかけるととたんに中華風になり、一瞬、お隣の中華街から風が吹きこんできたのかと思ってしまうほど。塩レモンも素晴らしく、こんなにも荒々しいにんにく風味の食べものをものすごく爽やかな存在に変化させてしまう。

そして最後のガーリックふりかけをどうするかというと、これはもう、オン・ザ・ライスでしょうよ。

ガーリックライスに
ただでさえにんにく感で飽和状態のハンバーグをおかずに、ガーリックライスを食べてしまう。この行きすぎた幸福感こそ、にんにく料理専門店の真骨頂と見たり!

食べ終わるころには、100m走を全速力で駆けぬけたような高揚感と達成感が、胃袋と胸を埋めつくしていた。こんなにスタミナを補給したとて、帰ってまた駄文を書くくらいしかすることはないんだけど、とにかく、ごちそうさまでした。

いつか、夜のにんにく料理三昧も味わってみたいな〜。

取材・文・撮影/パリッコ

関連記事(外部サイト)