『東京オートサロン2020』で注目を集めた、市販熱望の「試作スポーツカー」4選!

『東京オートサロン2020』で注目を集めた、市販熱望の「試作スポーツカー」4選!

観客数が過去最高を記録した『東京オートサロン2020』

今年1月に開催された「東京オートサロン」が激アツだった。観客数も、3日間で33万6000人以上と過去最高を記録。そんなオートサロンで、注目を集めまくった試作車を4台ピックアップした!

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■日産がぶっ放した改造スカイラインがヤバい

過去最高の観客動員を記録した東京オートサロンで、市販化熱望の声を最も多く耳にしたのが、スカイライン400Rスプリント・コンセプトだ。

昨年、大改良を受けたスカイラインは、高速道路限定ながら手放し運転可能の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」で話題を集めたが、クルマ好きの心をつかんだのは、日産エンブレム(前モデルはインフィニティのロゴだった)と、リアランプに丸形4連テールライトが完全復活したこと。そして、スカイライン史上最強の405PSを発揮する400Rの投入である。

この400Rのバッジが玄人筋に大好評で、それは"R"の部分が日産栄光の赤色になっているからなのだが、それはさておき、気になるスカイライン史上最強のエンジンは3リットルのV6ツインターボ。3000回転を超えると怪物が覚醒し、男がしびれる、実にいい音を奏でてくれる。

もちろん走り味もゴキゲン。それを支えるのが電子制御ショックアブソーバーや4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキだ。

そんな400Rをよりレーシーに仕立て上げたのが、今回のスカイライン400Rスプリント・コンセプトである。

ボディには、ホワイトシルバーとマットブラックをベースに、フローセントグリーンを配しているからなのか、実物の荒くれ者感がマジでスゴい!

スプリント・コンセプトのフロント&リヤバンパー、さらにリヤスポイラーは専用デザイン。そして20インチの鍛造ホイールも装着する。

史上最強のスカイラインを標榜(ひょうぼう)する400Rだが、正直、外装も内装も標準車とあまり大きくは変わらない印象だ。それゆえ、よりスポーツ度を望むファンからすると、スカイライン400Rスプリント・コンセプトはかなり魅力的な一台となるだろう。

ちなみにスカイライン400Rスプリント・コンセプトは参考出品車だったが、なぜだか562万5400円という価格を表示していた。参考とはいえ価格を目にしたら、やはり市販化に期待したいところだが、日産は「お客さまからの評判が良ければこのようなエアロパーツを販売してみたいです」とのこと。

昨年、400Rが登場し、その購入者の3割近くが40代以下という、セダンにしてはかなり若いユーザーに支持されたスカイライン。仮にこのぎんぎんすぎるスプリント・コンセプトが市販されたら、やんちゃなクルマ好きは悶絶ヨガリ泣き確実だ。

市販しちゃえ、日産!

■ホンダ、スズキ、マツダの試作もスゴい

続いての市販熱望は、ホンダが誇るびんびんバトルマシン、シビックタイプRだ。現行モデルは、2017年にドイツのサーキット場「ニュルブルクリンク」の北コースでFF市販車世界最速を記録したモンスターであり、ホンダが誇るFF最強のスポーツカーだ。

今回、サプライズで発表されたこの改良モデルだが、ぶっちゃけ、素人にはパッと見、旧型との違いがわかりにくい。ただ、ホンダ関係者によれば、エクステリアは前後バンパーデザインとフロントグリルのデザインが微妙に変わっているとのこと。

また、インテリアもステアリングが革巻きからアルカンターラ巻きに変更。シフトノブの形状もきっちり見直されているとか。けれど、従来型と大差はない。それが正直な印象だ。

そこで、気になるのはエンジンスペックだが、シビックタイプRの開発責任者・柿沼秀樹氏によると、「正式発売まで時間があり、詳細については今はまだ話せない」とのこと。

とはいえ、最強のライバルであるルノー・メガーヌR.S.トロフィーR、コイツが保持する"ニュル市販車FF最速王座"の奪還は、新型シビックタイプRの使命ではないか? いずれにせよ、今夏発売予定のシビックタイプRから目が離せない!

そして次は、スズキブースの超注目車だ。昨年5月、19年ぶりに日本市場復活となり、世の男をたぎらせまくった最強びんびんバイク、KATANA。そんな二輪のKATANAと、四輪のスイフトをスペシャルコラボさせたのが、スイフトスポーツ KATANAエディションである。

実はこのモデルの元ネタは、昨年5月にスズキ欧州部門が30台の特別限定仕様で発売した、スイフトスポーツKATANAだ。今回ご開帳されたのは、そのイメージを受け継ぎ、さらに磨きをかけたコンセプトカスタムである。

外観は、シルバーメタリックのボディに、KATANAのイメージとリンクする赤のアクセントを差し入れている。しかし、コイツのボディをじっくりチェックすると、オーバーフェンダーでワイド化されており、かなりゴツい。

ルーフも黒く塗装されており、マジで超ワイルド。 会場では「超絶カッケー」「そのまんま売ってくれ」という熱い声も耳にした。ぜひ日本でも限定発売してほしい。

最後は、マツダがブッ込んだマツダ3のファストバックをベースとした「マツダ3モータースポーツコンセプト」。マツダ3専用のエアロセットなどを装着し、より精悍(せいかん)になっている。

ということで、以上の自動車メーカーの皆さま、マジ市販化熱望ス!

ちなみに、今年で38回目を迎えた東京オートサロン。今回は、幕張メッセ全館のスペースを使用して438社が出展、実に800台以上のクルマが登場した。特に最終日は激アツで、12万8000人以上ものクルマファンが押し寄せ、閉館間際になっても通路は大混雑。異様な盛り上がりになっていた。来年も楽しみだ。

取材・文/黒羽幸宏 撮影/本田雄士

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