旅人マリーシャの世界一周紀行:第255回「多国籍カウチサーフィン仲間の家飲みの実態!」

旅人マリーシャの世界一周紀行:第255回「多国籍カウチサーフィン仲間の家飲みの実態!」

初対面のカウチサーファーたちが集まって誕生日パーティー! イエーイ!

アンドラ公国からスペインに帰国(といっても、バスでたった3時間だけど)し、バルセロナのアナの家に戻ってきた。

「マリー、おかえりー! 今夜はアイカの散歩の後、カウチサーフィンの人達でウチに集まってマリヤの誕生日会やるよー!」

「カウチサーフィン」とは2004年に開始した「世界最大のホスピタリティー・コミュニティー」。

その名の通りカウチ(ソファ)をサーフィンするという意味で、「無償で宿泊場所を提供しあう人たちがつながるサービス」だ。世界20万以上の都市で利用され、1400万人以上のメンバーがいる。

2016年から「ハングアウト」というサービスがリリースされ、最近では「イベント開催」や「飲み友探し」の活用も主流になっているようだ。

マリヤはアナがカウチサーフィンの「ハングアウト」で出会ったファンキーなアメリカ人女子であるが、私は数日前に紹介されて会っていたので、もう知っている仲だった。

そして、今日はさらに新しいカウチサーファーたちが集まる。"初対面の人たち"が、"初対面のマリヤ"を祝いに、"初対面のアナ"の家に集まるのだ。

私がしばらく留守だったアナの家には、すでにステイするニューカウチサーファー、アルゼンチン人男子のイスマエルがいて、彼も一緒にアイカの散歩へ行く。

利用者(カウチサーファー)にとって、現地の人たちとの交流は価値ある体験であり、さらに無料で宿泊できるのは相当ありがたいもの。

ホストであるアナにとっても、世界のカウチサーファーとの出会いは、「日常に知らない知識や新しい風を吹き込んでくれる素晴らしい文化交流」だそうだ。

そこで、誰しもが思い浮かべるであろう疑問をぶつけてみた。

「ひとつ屋根の下で知らない人、しかも異性の家に泊まるなんて、そこにリスクはないのかい?」

アナ曰く「プロフィール」が細かくしっかりと書かれていることはもちろん、「レファレンス」という、いわゆるメンバーどうしの評価や口コミなどが一番の判断基準となるとか。

また会う前までにはメッセージを何度も交換し、信用した人のみ招待しているとのことであった。つまり、「出会い方は何であれ、信頼できる人と付き合うこと!」と私は認識している。

そして夜になると、アナの家には続々とカウチサーファーが集まり、そのつど「初めまして」と挨拶。全員が全員にハグをしていくので時間がかかる。

そして私の前に立つと一瞬、

「あ、こいつ日本人か、ハグ、大丈夫かな? しないほうがいいのかな?」

って躊躇される。なので、私のほうから両手を広げ、無事に挨拶終了だ。

お酒や料理が並ぶテーブルをみんなで囲んでバースデーソングを歌いおしゃべり。途中参加の人が来ると、またハグ一周の挨拶。集まったのはスペイン人、アルゼンチン人、アメリカ人、ブラジル人、ドイツ人、日本人(私)などなど。

普段、バーやパブやフェスなどで色々な国の人と会うことはしょっちゅうだが、「少人数の家飲み」でここまで多国籍って貴重かも......と、ふと思う。でも、みんな元々友達だったんじゃないかっていうくらいの雰囲気で盛り上がる。

夜が更けてくるとみんながだんだん酔いが進み、誰かがこう言った。

今までしたことないゲームしよう!」

「え? 今までしたことないゲーム?」

「そう!『今までしたことないゲーム』っていうゲーム、したことない?(笑)」

ややこしいが、その名も「Never have I ever」というゲームだ。

海外でゲームが始まる時は、私にとってちょっと頭を使う瞬間である。それは英語力のせいで、普段の会話ならわからないところはなんとなく流したり、中断すれば良いが、ゲームの説明はちゃんと理解しないとついていけず、盛り下げてしまうかもしれないからだ。

私は集中してルールを聞いた。ゲームの内容はこうだった。

まずは「Never have I ever」と言って、その後に、基本は自分が経験したことのないことを言う。そして、経験したことがある人がいたら、その人は酒を飲むというもの。細かいルールは地域によって少し違うようだけれども......。

「みんな〜、嘘つかないでよ? ちゃんと経験してたら正直に白状することー!!!!」

ゲームが始まった。

お題のサンプルとしては、「虫を食べたことがある人?」とか「スカイダイビングをしたことがある人?」なんてのが無難だけれども、おわかりとは思いますが、皆さんすでに酔っ払っています。

出るわ出るわ、恋愛ネタ、下ネタ、下品なネタ。軽いものから、ここでは書けないものまでありますが、これはもう万国共通としか言いようがありません。

「二股以上をかけたことがあるか」「恋人の携帯を見たことがあるか」「外で裸になったことがあるか」「同性と経験があるか」「ベッドの中でオナラをした後に嗅いだことがあるか」.etc.....。

そのつど爆笑が起こる中、私は無難だが日本人ぽいお題を出してみることにした。

「Never have I ever、寿司を食べたことある人〜?」

この質問、実はただ全員飲ませようとした攻撃型のお題だったのだが、意外にも半数ぐらいで、ちょっと驚いた。し、この質問をブッこんだ、自分も飲む羽目に。自爆(そりゃそうだ、アホか)。

その後もゲームは何周もしたが、みんなのお題を理解するために英語脳を使ったせいか、ただ何度もゲームに負けたせいか、私は誰よりも先にダウンしたのだった......。

★旅人マリーシャの世界一周紀行:第256回「人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地、美しき中世の街ジローナ」

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】
女子2人組ユニット「地球ワクワク探検隊」としても活動。Youtube配信や国内外各地のPR活動、旅先のお酒やお話を提供するイベント「旅するスナック」を月2回、東京・虎ノ門で開催。
【https://www.youtube.com/channel/UCJnaZGs8hyfttN9Q2HtVJdg】

関連記事(外部サイト)