まさかのスピンオフが実現! 『THE超人様』作者・石原まこちんが語る「田園調布、“キン肉マンの聖地”説」

まさかのスピンオフが実現! 『THE超人様』作者・石原まこちんが語る「田園調布、“キン肉マンの聖地”説」

『キン肉マン』名シーンとしてよく挙がる、フェイスフラッシュで川がキレイになる場面について、東京・田園調布にある呑川(のみがわ)を参考に描かれたと力説する、まこちん先生 (c)ゆでたまご/集英社

2011年の復活から約5年半にわたって大きな盛り上がりを見せ続けた『キン肉マン』新章・完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編が、5月15日の更新でシリーズ最終回を迎え、その更新直後はツイッターでもトレンドワード1位に「キン肉マン」がランクインするなど大きな話題を呼んだ。?

現在、ゆでたまご先生は6月中旬の新シリーズ再開に向けて鋭意準備中とのことで『キン肉マン』の連載自体は約1ヵ月の休載となるが、その間も「週プレNEWS」では様々な企画を予定!?

その第1弾として、なんとあのファミレスを舞台にしたゆる〜い四コマギャグ『THE3名様』で人気を博した石原まこちん先生が『キン肉マン』とまさかのコラボ! スピンオフ漫画『THE 超人様』が5月22日、29日の2週にわたり掲載されることに!?

そこで早速、まこちん先生に突撃インタビュー。幼少期から大ファンだったというが、今回のスピンオフ執筆の経緯やその意気込みについて聞いてみた!

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―今回のスピンオフ『THE 超人様』はどういういきさつで執筆されることに??

石原まこちん先生(以下、石原) 去年の末に「週プレNEWS」の編集長・Kさんと話す機会があったんですよ。その時から「何か仕事しましょう」という話はしていて、漫画のネームはいくつか出してたんです。

―それは今回のスピンオフ作品ではなく??

石原 はい。もう全然違う、オナホの漫画とかだったんですけど(笑)。

―週プレ的には需要がありそうですけど(笑)。?

石原 でもそれはネットの配信では厳しいよねという話もあって(苦笑)。そうこうしてるうちに今年の2月頃から、別のところで『銀河鉄道999』とのコラボ漫画を始めさせてもらうようになったんです。その仕事を始めて、自分の作風を別の作品にコラボで落とし込むというのがだんだん楽しくなってきまして。

―読ませていただいたら、そのコラボ漫画も哲郎やメーテルがウダウダと…(苦笑)。?

石原 ええ、そういうやつですね(笑)。それで、コラボをやるんだったら…と考えた場合、自分の一番好きな作品はどう考えてもやっぱり『キン肉マン』なんですよ。

―では、やっぱり昔からお好きで??

石原 いや、もう好きなんてもんじゃないですよ! 僕の人生は『キン肉マン』に作ってもらったようなもので、基礎の大半は『キン肉マン』でできてると思ってますから!

―そこまで!??

石原 言葉では言い尽くせないくらいです! それで編集長に「最近こういうコラボ企画を始めるようになったんですけど、もし『キン肉マン』でやれたら嬉しいですね〜」なんて言ってみたら「じゃあネーム作ってみてよ」って言ってもらえて。やるならこういうのがやりたい、というのはもう頭の中にはあったので、すぐにネームを作って出してみたんです。そうしたらすぐ「原稿にして」って返事がきて。

―トントン拍子ですね。

石原 そうでしたね。それで今回、ちょうどゆでたまご先生の本編はシリーズの合間で休載中だし、掲載のタイミングとしてもいいんじゃないかということで、載せてもらえることになりました!

―最初から休載期間用に依頼されたということでもなく??

石原 はい、そういうことは全く考えずに準備したものなんですよ。たまたまタイミングが合って、まさに「ありがたき幸せ!」という感じです。

―『キン肉マン』風の言い回しですね(笑)。そもそも、まこちん先生が最初に『キン肉マン』と出会われたのは??

石原 小学校低学年の頃にコミックスを立ち読みしたのが最初だったと思います。僕は東京の田園調布出身なんですけど、スグルがキン肉ハウスを建てて住んでたのも田園調布じゃないですか。それで子供心に「おおー、ヤッベーッ!」となって、それで引きつけられたのが始まりでしたね。

―漫画の中でも長嶋茂雄さんがキン肉ハウスの周りをランニングしたりしてましたもんね。?

石原 そう、昔は長嶋さんも本当にこの辺りでランニングをされてました。それに試合会場で田園コロシアムってあったじゃないですか。

―はい、キン肉マンvsバッファローマンの舞台が田園コロシアムでした。?

石原 そうです。ミートくんがバラバラにされて、その最後の頭と左手を取り戻した会場が「田コロ」ですよ。フェンスの周りが時計みたいになって、東側と西側のフェンスにその身体のパーツが貼り付けられて。その田園コロシアムという施設も今はもうなくなってしまったんですが、まだ僕が子供の頃は実際にすぐ近くにあったんです。

それで「田コロでこんなスゲーことやってるよ、ヤッベーッ!」ってなって(笑)。他にもキン肉星王位争奪編の最初に、キン肉マンがマスクを取ろうとすると、その素顔から出る光に照らされたドブ川が清流になるってシーンがあるじゃないですか。

―はい、有名なシーンですね。?

石原 あのモデルになった川は作中では明記されてないんですけど、絶対にここだって僕が子供の頃から勝手に思いこんでる川もすぐ近くにあって。呑川っていうんですけど、手すりの感じとかがそっくりで。そういうのもあって、当時はこの漫画自体、ゆでたまご先生がもしかして僕のために描いてくれてるんじゃないかと勘違いしちゃうような要素が散りばめられてたんですよね(笑)。

それであまりに夢中になりすぎて「僕も『キン肉マン』みたいな漫画が描きたい!」とまで思うようになって…。今日は家から探して持ってきたんですけど、当時こういう漫画を描くようになったんです。

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後編⇒スピンオフ漫画『THE超人様』が大反響!?「最初に友達という存在を与えてくれたのも『キン肉マン』だった」

続いて、6月5日と12日にはゆでたまご・嶋田隆司先生と中井義則先生の新シリーズ打ち合わせの模様をお伝えする特別企画も掲載予定。さらに、2年ぶりのキャラクター人気投票「キン肉マン超人総選挙2017」が5月中の開始に向けて準備中。待望の新シリーズ開始まで様々な企画が目白押し〜。




『キン肉マン』本編休載中も「週プレNEWS」での特別企画が毎週月曜に更新されているので、是非お楽しみください!

(取材・文/山下貴弘 撮影/関純一)

石原まこちん(ISHIHARA MAKOCHIN)




1976年、東京生まれ。代表作『THE3名様』は3人の若者がファミレスでひたすらダベり続ける様子を描いたギャグ作品で、2005年には福田雄一監督・脚本で実写映像化も。現在はWebコミック「マンガonウェブ」にて『THE3名様〜壊れかけのド深夜編〜』連載中。






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