アニソンフィットネスは新世代の盆踊り?「おじいちゃまと小学生が一緒に踊れる楽曲を増やしたい」

アニソンフィットネスは新世代の盆踊り?「おじいちゃまと小学生が一緒に踊れる楽曲を増やしたい」

「とにかく会場に足を運んでほしいんです!」と熱く語るたかはしごう氏

昨年12月、池袋のニコニコ本社(池袋P’PARCOのB1F)で行なわれた新感覚のフィットネスイベント『アニソンフィットネス A−fit−』。

アニソンの楽曲に合わせて、現役インストラクターでこのイベントの総合監修でもある、たかはしごう氏が考えた振付けを踊るというものだ。

来場者は予約不要&無料でレッスンを受けられ、同時にその様子をニコ生でも配信するという、かつてない趣向だが、前編記事ではTVアニメ『おそ松さん』のオープニング曲『全力バタンキュー』を踊って盛り上がったイベントの様子ををリポート。

さらに、フィットネスの効果や意図などをたかはし氏に伺ったが、今回はアニソンフィットネスの成り立ちや今後の展望にまで迫る!

* * *

―そもそも、アニソンフィットネスの始まりはどんな経緯があったのですか?

「キングレコードさんからアニソンでフィットネス的なことはできないかっていう、もうそのまんまなご相談を受けたところからです。最初はキングレコードが権利を持っている楽曲でやろうというところから始まりましたが、それだけってどうなの?って話になりまして」

―代表曲となる『新世紀エヴァンゲリン』の『魂のルフラン』や『残酷な天使のテーゼ』の他にも、曲があるだろうと?

「12月のイベントでは『おそ松さん』の『全力バタンキュー』をやりましたが、これまでは『ONE PIECE』の『ウィーアー!』だったり『創聖のアクエリオン』や『タッチ』のテーマソングなど、他社さんの楽曲の権利のご許可もいただき、楽しくフィットネスしてきました」

―今後、どんな楽曲がアニソンフィットネスで踊れたりするのでしょう?

「どうせだったら、みんなが大好きな他社のアノ曲コノ曲もちゃんとリサーチ&許可を取って入れこんでいきたいなと。例えば『タイガーマスク』だとか『ドカベン』だとか、なんなら50、60歳のおじいちゃまと小学生の低学年のコが一緒に踊れるような楽曲を増やしていきたいですね」

―今の日本のフィットネス人口のコア層は狙わないのですか?

「基本的にフィットネスのメインターゲッット層は30代後半からの奥様方なんです。子育てがひと息ついて、フィットネスに関心を向ける余裕ができたり、産後についてしまった脂肪をどうにかしたいって女性層がメインで、そういうお客様たちがカッコ良くテンポよくヒップホップのような楽曲でダイエットするのが主流なんですね。そんな中、アニソンフィットネスだなんていうと、ヤダー! ダサいっ!ってなるわけです」

―そ、それはそうですよね。奥様たちがシェーッとか(笑)。

「はい。けど、奥様たちとやっているフィットネスではダンスはしても声を出すことはほとんどない。だけど、アニソンフィットネスでは『おおーーはいはい』『おおーーはいはい』みたいな感じで独特のかけ声を出して、みんなで楽しく盛り上がれるんですね。そういうのを、僕が奥様方に教えているフィットネスの場で少し取り入れると、意外とスッキリするってことに気づいていただけて、結構楽しんでもらえるんですよ」

―だんだんと奥様たちの間でアニソンフィットネスが浸透しつつあると。

「まあ、そこまではいかないんですけど、実際に今日なんかも、僕のレッスンの女性の生徒さんがアニソンフィットネスにも参加してくださって、なんだかんだ楽しんでいただけたようです」

―なるほど。それは今後、扱う楽曲によってもどんどん浸透できそうですよね。

「そうなんです、例えばね、『キャンディキャンディ』とか『魔女っ子メグちゃん』とか、奥様方が幼少時代に聞いてた楽曲だったら馴染み深いと思うし、魔女っ子メグちゃんのポーズとかもフィットネスに取り入れれば、なりきりダンス的に楽しめると思うんですね」

―確かに! 『ベルばら』でオスカルになりきる感じのフィットネスとか、人気出そうです!

「ああ、いいですね。だから僕はいずれはアニソンだけに限らず、演歌とかだっていいと思うんですよ。北島三郎さんの『まつり』とか石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』とか、老若男女に馴染みのある楽曲で楽しくダンスっていうのがいいと思います」















―みんなが知ってる曲を大勢でやるからこそ頑張れる、みたいなのはありますね。









「まあ日本には盆踊りや御神輿(みこし)のような、そもそもみんなで盛り上がる文化がありますから。僕はアニソンフィットネスで日本のフィットネス意識の底上げができたらって思っているんですよ!」









―では最後に、今後のアニソンフィットネスの野望を教えてください。

「やっぱりフィットネスってみんなで一緒に楽しむものだから、家でパソコンやスマホの前で見たり、やるだけでなく、とにかく会場に足を運んでほしいんです! 家の外に一歩出るキッカケとなってくれればと! 去年4月に『ニコニコ超会議2017』にもアニソンフィットネスが出演をしたり、その他の様々なマラソンイベントに出張レッスンしたりもしているので、いろんな場でアニソンフィットネスライブを楽しめるようにしたいんです。

だから目標は“めざせ、武道館でアニソンフィットネス”ですね!」

―ライブハウス、武道館へようこそーでアニソンフィットネス! それはすごい。

「はい。あと、オリンピックで東京にいらっしゃる外国人でアニメが好きな方々にも楽しんでもらって、よりワールドワイドな展開をしていきたいですね」

とにかくリズム感のないアニキでも気軽に踊れる感じの簡単な振付けなので、ぜひ体験してみてはどうだろう!

(取材・文/河合桃子 撮影/五十嵐和博)

■アニソンフィットネス http://a-fit.jp

●たかはしごう







フィットネスの振り付け・アレンジ・監修も担当する現役インストラクター。『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌唱する高橋洋子の実弟で、声優アーチストとしてアニメソングの作曲・編曲から演奏まで幅広くマルチプレイヤーとして活躍。07年4月よりスポーツジムでインストラクターデビュー。作編曲で林原めぐみの「Over Soul」(TVアニメ『シャーマンキング』前期OPテーマ)や「Northern lights」(同後期OPテーマ)などを手がける。また、水樹奈々「SUPER GENERATION」、高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」などもコーラスで参加

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