暑い夏こそふんどしのススメ 精神的な開放ももたらす

暑い夏こそふんどしのススメ 精神的な開放ももたらす

ふんどしブームの仕掛け人・中川ケイジさん

 暑い夏がもしかしたら“転機”となりうるかもしれない。コラムニストの石原壮一郎氏が推奨するのがふんどし、である。

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 ふんどしをしたことがある方は、手を上げてみてください。はあはあ、なるほど。ほとんどいらっしゃいませんね。なんてもったいない! ふんどしに出会わないままボーッと生きているなんて、チコちゃんがいたら間違いなく一喝されます。

 何を隠そうふんどしは、おっさんにたくさんの幸せと喜びをもたらす救世主。とくに暑い夏の時期は、そのありがたさがさらに増幅します。日本ふんどし協会の会長で、昨今は女性にも広がりつつあるふんどしブームの仕掛人である中川ケイジさんに、おっさんの人生を変える「ふんどしのススメ」を伺いました。

 中川さんは、サラリーマン時代に仕事がつらくてうつ病を発症。そのときにたまたまふんどしと出合い、あまりの快適さに深く感動します。日本の伝統文化である素晴らしい下着を世に広めたいという使命感に燃えて、文字通りふんどしを締め直し、2011年12月にオシャレなふんどしを企画販売する「SHAREFUN(しゃれふん)」を立ち上げました。

「騙されたと思って、ぜひ一度、ふんどしをしてみてください。今まで自分が、いかに縛られた毎日を送ってきたか、締付けられてきたかを実感できるはずです」

 世のおっさんは、ただでさえ縛られたり締め付けられたりしています。ふんどしは、肉体的な意味だけではなく、精神的な開放ももたらしてくれるとか。中川さんが語る「おっさんにふんどしをオススメする5つの理由」は次のとおり。

【おっさんにふんどしをオススメする5つの理由】

一.風通しがよくてムレないので、蒸し暑い夜でもぐっすり眠れる
一.ゴムで締め付けないので血行が良くなって、男性機能が向上する
一.人がしていないことをすることで、男としての自信がみなぎる
一.この歳になるとなかなか経験できない「初めての感覚」を味える
一.「ふんどしをしている」ことが話のネタになるし、確実にウケる

 めったにないかもしれませんが、何かの拍子に女性の前でズボンを脱ぐ場合も、ふんどしをしていればインパクトは抜群。「いつ脱ぐことになっても大丈夫」という安心感は、女性に対する大胆さや積極性につながるでしょう。胸ときめくデートのときの「勝負下着」として、これほどふさわしいアイテムはありません。

 とはいえ、長年の習慣を変えてパンツからふんどしに切り替えるには、一大決心が必要です。だからこそ、ふんどしをした瞬間は、自分の殻を破った実感を得られるはず。「自分はまだまだ変われる」「新しい何かをつかむことができる」という気持ちになって、仕事にもいい影響がもたらされるでしょう。

 じつは私も時々ふんどしのお世話になっていますが、している日はいつもとは何となくテンションが違って、気合いや力がみなぎります。つけるのは難しくないし、違和感もありません。いつかイザという場面で女性にお披露目するのが、人生における最大の夢です。

「ウチの場合、綿が1980円、より肌触りがいいリネン(麻)が2980円ですが、長く使えるので結果的にはお得です。ふんどしといえば赤や白というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、今はいろんなメーカーからオシャレでカラフルなラインナップが出そろっているので、選ぶ楽しみもあります」(中川さん)

 医学的な裏付けもバッチリ。「SHAREFUN」のサイトでは、睡眠時にふんどしをすることの健康効果について、睡眠専門医の先生が理由を説明しつつ太鼓判を押してくれています。冷えに悩む女性には、とくにオススメ。2016年には雑誌『an・an』の「カラダにいいもの大賞」でも、「睡眠部門」で大賞を受賞しました。「今後はとくに女性に対して、ふんどしの魅力と効能をどんどんアピールしていきたいと思っています」とのこと。

 女性用のふんどしは、いわゆる「越中ふんどし」タイプではなく、形はパンツに近い「もっこふんどし」と呼ばれるもの。奥さんや彼女にプレゼントすれば、「私の身体のことをそこまで思ってくれているなんて」と感激されること請け合いです。お互いにふんどしをすれば、お互いの見慣れない姿に新鮮な魅力を感じるかもしれません。

 この取材は、中川さんが東京・自由が丘のセレクトショップで期間限定の店頭販売をしていたところを直撃して、「どうもどうも、お久しぶりです」といった調子で行なわせてもらいました。次々と訪れるお客さんに、照り付ける日差しの暑さに負けない熱さで、ふんどしの魅力を懸命に語る中川さん。「ふんどしで世の中を変えたい!」という熱意は、ますますパワーアップしています。説明を受けて「へえー、ちょっと試してみます」と買っていく青年や、いっしょに選んでそれぞれのファーストふんどしを手にするカップルも。

 彼の熱意が結実して、ふんどしが「大人の必須アイテム」になる日が、やがて来るに違いありません。今のうちから愛用すれば、その暁には「まあ、俺は○年前からふんどし派だけどね」と大きな顔ができます。平成最後の夏を「ふんどしに出合った夏」にして、次の時代をたくましく生き抜きましょう。

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