「わきまえ系おじさん」、20代女子にとってアリかナシか

「わきまえ系おじさん」、20代女子にとってアリかナシか

港区女子のお眼鏡にかなうのは……?

 ハイスペック男性との飲み会を楽しむ「港区女子」。その存在が知られるようになり、ちょっと金銭的に余裕の出てきた中年男性たちが知り合いを辿って彼女たちと出会うケースが増えているという。そんな男性たちは、港区飲み会に参加している20~30代の超ハイスペック男性と違い、港区女子との年の差に引け目を感じるケースもあるようだ。彼女たちにとって、そうしたおじさんはアリなのかナシなのか。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏がリポートする。

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 私たち港区女子は「わきまえ系港区おじさん」と呼んでいる。

 これまでの港区飲み会の男性側の主役は、医者、弁護士、外資系金融、実業家、大手商社マン──といった超ハイスペックばかりだった。年収3000万円は当たり前。港区女子はお金そのものが好きなんじゃなくて、そんなふうに「稼ぐ力」を持っている男性たちのパワーや余裕や、人付き合いの巧みさが好き。だけど、稼ぐ人には「オラオラ系」が多いのも事実。

 オラオラ系の相手をするのに疲れてきた女子もいる中で、港区女子がちょっとしたブームになって、飲み会参加者に変化が出てきたのである。「俺、別荘持ってるんだ」ぐらいの資産とも言えない資産を自慢して2万~3万円のタクシー代を渡せば女子がなびくと思っている中年男はゴメンだが、「わきまえ系おじさん」の中にはちょっとカワイイ人もいる。

 港区女子ブームに乗りたいけど、年齢を気にして「自分なんかと遊んでくれてありがとう」という“おじさんゴコロ”。ただし、卑屈すぎない、清潔感ある、臭くない、は絶対条件である。

 この夏の出来事──。30代後半~50代前半の男性6人が参加するという河原のバーベキューに行った。

 主催者は一応ゼネコン系の社長。ほかの男性たちは経営者仲間や友人、取引先の人らしい。私たち港区女子3人が呼ばれたのは接待要員かな、と思いつつ行ってみた。

 日帰りだから朝早め。社長のウチノさんは早朝から3人をそれぞれ迎えに来てくれた。

「本当朝早くてごめんね、来てくれてありがとう。車はできるだけ優しい運転にするけど、酔いやすかったり、調子悪くなりそうだったりしたら言ってね」

 この気遣いは素直に嬉しい。安心してバーベキューの集合場所に着いた。そこでは、同じ「わきまえ系」でも男性として魅力的かそうでないかがハッキリ別れたのだった。

「お~、みんなかわいいですね! 若いなぁ。こういう年上ってありですか?」と言いながら缶チューハイ、缶ビールをガンガン飲んで、1人で酔っ払っていくおじさん。彼は40代前半と比較的若いが、明らかにナシ。

「こんなおじさんたちと遊ぶなんて、イヤじゃない?」「普段はもっといいお肉食べてるんじゃない?」「やっぱり、お金持ちが好きなんでしょ」と繰り返す卑屈わきまえ系おじさん(40代後半)。ナシ。

 一方、社長とその友人(2人とも50代前半)は、自分たちはほとんど食べずに女子たちをもてなし、女子が岩場に座ろうとしたらハンカチタオルを敷いて「服、汚れないようにね!」と気遣ってくれた。

「ちゃんと食べられてる?」と声をかけてくれて、「なんでそんなに優しいの~?」と聞いたら、「せっかく朝早くから来てくれたのに、楽しめてなかったら悪いもん」という。

 帰り際、コンビニで買い物する際も「お財布は絶対出さないでよ」と笑いながら(ここ重要、おしつけがましくない)声をかけてくれて、100円単位も出費させず、余った高級牛肉を保冷剤と保冷バッグ付きでお土産に持たせてくれた。

 女子たちを楽しませたい、特に見返りは求めない。そう、「わきまえ系」は見返りを求めないのである。

 私を含め、女子は3人とも「楽しかった」と好感を抱いた。すぐに、女子1人が社長に連絡して食事デートしたらしい。

 スピード感と闘争本能剥き出しの「ハイスペ流」の口説き方に慣れた港区女子にとって、奥ゆかしくて「ちゃんと女性として扱ってくれる」男性は、おじさんでも全然アリである。

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