仰向け、うつぶせ、横向き 健康によいのはどの眠り方か

健康のためには「横向き」で寝たほうがよいとの調査結果 いびきが少なくなるとも

記事まとめ

  • 人は人生のおよそ3分の1を眠って過ごすため、「眠り方」が健康に与える影響は大きい
  • 健康のためには意識的に「横向き」で寝たほうがよいとの調査結果がある
  • 横向きに寝ると気道が確保されいびきが少なくなり質の高い睡眠をとることができるそう

仰向け、うつぶせ、横向き 健康によいのはどの眠り方か

仰向け、うつぶせ、横向き 健康によいのはどの眠り方か

疲れが取れる「理想の眠り方」

 歩くことや座ることに比べても圧倒的に費やす時間が多い「睡眠」。人は人生のおよそ3分の1を眠って過ごしているため、「眠り方」が健康に与える影響は大きい。

「寝るときの姿勢」は人それぞれ好みはあるだろうが、健康のためには意識的に「横向き」で寝たほうがよいとの調査結果がある。

 2015年に米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の研究チームが「仰向け」「うつぶせ」「横向き」の3通りの寝方と認知症の原因物質とされるたんぱく質・アミロイドβの排出量の関係を調べたところ、「横向き」が最も脳内のアミロイドβを効果的に排出した。この結果から、「横向きで寝ることが認知症予防に繋がる可能性がある」と期待されている。快眠セラピストの三橋美穂氏が指摘する。

「横向きに寝ると気道が確保されていびきが少なくなり、質の高い睡眠をとることができます。横向きで寝ると、下になっている側の半身が圧迫されて寝苦しさを覚える人もいますが、抱き枕を使うと体や腕の重みを分散でき、ぐっすりと眠ることができます」

 仰向けだと、喉の気道が狭くなることで睡眠時無呼吸症候群や誤嚥性肺炎を起こすリスクが高い。睡眠学の権威で、中部大学生命健康科学研究所特任教授の宮崎総一郎医師が解説する。

「国内外のいくつかの研究成果から、睡眠時無呼吸症候群になると、健康な人に比べて心疾患の発症リスクが3.2倍、脳血管疾患が3.1倍、糖尿病が2.3倍、高血圧が2.1倍、認知症が2倍になることがわかってきています」

 他方、うつぶせで寝ると仰向けの倍近い圧力が顎関節にかかり、歯並びが変化してかみ合わせが悪くなる怖れがある。また、背中が歪んで腰痛の原因となるリスクも生じる。

※週刊ポスト2018年8月31日号

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