福井発の焼鳥チェーン『秋吉』、客を“社長”と呼ぶ謎を直撃

福井発の焼鳥チェーン『秋吉』、客を“社長”と呼ぶ謎を直撃

高温の炎で焼き上げる

「社長!」「お嬢ちゃん!」──入店すると男性客は誰もが社長、女性客はお嬢ちゃんと呼ばれる『やきとりの名門秋吉』。発祥の地・福井では、“福井県民のソウルフード”と言われるほど老若男女に愛されている。

 立ち上る炎、舞い上がる火の粉。炭火の中で焼き上げられていく肉を眺めていると、食欲が掻き立てられる。人間が古来、火の周りに集まる習性を持つことから、店内は基本的に火を囲む造りにしているという。揺れ動く火を見ていると高揚感を覚え、どんどん串を焼いてほしくなる。

 客たちの注文も豪快だ。「純けい20!」「ねぎま10!」。10本、20本単位でオーダーするのが福井では一般的。

 肉の旨みに加え、秘伝のタレやからしも美味しく、1人で何十本も食べられる。3人で600本食べた記録もあるそうだ。持ち帰り用も50本、100本単位で紙袋へ。福井では食卓に上るお惣菜、お盆や運動会などハレの日のご馳走としても定着しているという。

 昭和34(1959)年に4坪の店で創業し、16都府県に110店舗展開する一大チェーン店に成長した秋吉。最後に、客を社長と呼ぶ謎について訊ねた。

「お客様からいただいているお代で給料をもらっている弊社にとって、お客様が社長だからです」(秋吉グループ本部の谷崎義雄代表取締役社長)。

【秋吉 福井片町店】福井県福井市順化2-7-1
・月~土、祝17時半~翌2時(L.O.)/休みは日曜(月曜が祝日または振替休日の場合は17時半~23時で営業、その場合は翌月曜が休みとなる) ※地域・店舗によって価格やメニューは異なる。

撮影■中庭愉生

※週刊ポスト2018年8月31日号

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