1日1杯飲酒する人 全く呑まない人に比べ死亡率は27%低い

1日1杯飲酒する人 全く呑まない人に比べ死亡率は27%低い

適度な飲酒は良い

 世の中には様々な健康法が溢れている。しかし、メディアが「これで長生きできる」と喧伝していても、その中には本当に信じてよいのか疑わしいものもある。

「本当に信頼に足るのは、『実際にどれだけの人が健康になったか』という事実を積み上げた『統計(疫学)データ』です」

 そう指摘するのは、『みんなが信じている健康法のウソ』の著者で、東京慈恵会医科大学教授の浦島充佳医師だ。こう続ける。

「集団を対象にして集めたデータを、統計的な手法で分析し『病気になる人』と『病気にならない人』の生活習慣を長期的に比較した研究が近年増えています」

 そこで今回、「死亡リスク」に関係する生活習慣の研究データを調査。すると、これまでの常識とは異なる“長生きの疫学データ”も見えてきた。

 例えば、米ハーバード公衆衛生大学院が65歳以上の成人2692人を16年間追跡調査したところ、魚を週2回以上食べる人は、サケやマグロ、イワシなどの青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸の血中濃度が高く、食べない人より死亡率が27%低下して、平均2.2年長生きした。

 オメガ3脂肪酸は心疾患リスクを下げる働きがあるといわれており、この研究でも心疾患を原因とする死亡率に限ると35%も低かった。

 また、イギリスの研究チームが「飲酒量と死亡率」の関係について男女48万7375人を9年間追跡調査したところ、1日1杯飲酒する人が最も死亡率が低く、全く呑まない人に対して27%低かった。

「1日1杯程度の飲酒は、動脈硬化を抑制する善玉コレステロール値を上げ、血液の循環を改善する効果があります。ただし飲みすぎは肝臓を傷めて全がんのリスクを増すので控えましょう」(浦島医師)

※週刊ポスト2018年9月7日号

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