読書家、貧乏ゆすりする人、犬を飼う人の死亡率が低いらしい

エール大学やロンドン大学の調査結果に注目 読書や貧乏ゆすりをする人は死亡率低い?

記事まとめ

  • 浦島充佳医師が『みんなが信じている健康法のウソ』で健康法に関する通説を覆す指摘
  • エール大学の調査では読書時間が週3.5時間超の人は、しない人に比べ死亡率が20%低い
  • ロンドン大は貧乏ゆすりを頻繁にする人は、しない人より死亡リスクが37%低下と発表

読書家、貧乏ゆすりする人、犬を飼う人の死亡率が低いらしい

読書家、貧乏ゆすりする人、犬を飼う人の死亡率が低いらしい

読書量が健康に影響する?

 東京慈恵会医科大学教授の浦島充佳医師が著した『みんなが信じている健康法のウソ』では、様々な健康法に関する通説を覆す指摘がなされている。

「集団を対象にして集めたデータを、統計的な手法で分析し『病気になる人』と『病気にならない人』の生活習慣を長期的に比較した研究が近年増えています」

 読書の魅力を再確認できる研究がある。米エール大学が50歳以上の3635人を12年間追跡調査すると、毎週の読書時間が3.5時間超の人は読書をしない人に比べ死亡率が20%低かった。

「本を読むと脳の血流が改善されて、記憶中枢が活性化されます。全身の司令塔である脳の血流を改善すると長生きにつながります」(イシハラクリニック院長の石原結實医師)

 テレビやネットなどを見ることとは違い、読書は注意力や集中力を養う。エール大の研究チームは、とくに毎日テレビを4~5時間視聴する65歳以上に対し、本を読むことを推奨している。

 また、他人からは嫌われがちな「貧乏揺すり」は立派な長寿法となる。ロンドン大学が1万2778人を調査すると、1日5~6時間座っていて貧乏ゆすりを頻繁にする人は、ほとんどしない人に比べて死亡リスクが37%低下した。

「揺すって足を動かすことで、血行を改善して血栓を予防し心不全を防ぎます」(秋津医院院長の秋津壽男医師)

 子供が独立した後、ペットを溺愛する高齢者は少なくないが、飼い犬はたんに愛らしいだけでない。

 スウェーデンのウプサラ大学が343万2153人を12年間追跡調査したところ、犬を飼っている単身者は飼っていない人と比較して死亡率が33%低かった。

「犬とスキンシップするとオキシトシンという“幸せホルモン”が分泌され、ストレスが緩和されます。飼い犬とのコミュニケーションで得られる多幸感は、孫とのやりとりに等しいと言われます」(秋津医師)

 飼い犬を散歩させることが適度の運動や、他者との社会的なかかわりの増加につながることも、死亡率低下の理由と指摘される。

※週刊ポスト2018年9月7日号

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