民間療法のカイロプラクティック、ハーブ療法 名医の評価は

民間療法のカイロプラクティック、ハーブ療法 名医の評価は

手技は効果があるのか

 民間療法を選ぶのは薬や手術で効果が得られなかったり、「西洋医学に頼りたくない」と考える患者のケースが多い。

 特にがん患者が行なうものは「がん代替療法」と呼ばれ、がん患者の実に44.6%が何らかの代替療法を受けているとの調査もある(2005年・厚生労働省『我が国におけるがんの代替療法に関する研究』より)。

 実際に民間療法を病院やクリニックでの治療に取り入れている医師は少なくない。だが、総合内科専門医で民間療法の現状に詳しい秋津医院院長の秋津壽男医師はこう指摘する。

「民間療法は玉石混淆です。効果が医学的に証明されているものを正しい目的で治療に用いるのはいいが、エビデンスがない療法はかえって病状を悪化させる危険がある」

 そこで、秋津医師と、新潟大学名誉教授の岡田正彦医師に、医学的な観点から2つの民間療法を評価してもらった。

【カイロプラクティック】

「カイロ」はギリシャ語で「手」、「プラクティック」は「技術」を意味する。その名の通り、骨のゆがみを指圧などの手技によって矯正し、症状を改善する民間療法で、1895年にアメリカで生まれたとされる。

「腰や膝が痛い人を対象に調査した結果、効果があったという報告もあれば、確認されなかったとの報告もある。施術者の技術に左右されるため、検証が難しいようです」(岡田医師)

【ハーブ療法】

 古くからヨーロッパで「有用植物」として活用されてきたハーブ。料理の香りづけや保存料として使われたり、防臭・防腐・防虫に利用されたりするなど、使途は幅広い。

 民間療法としては、お茶として飲むほか、サプリメントとして摂取したり、アロマテラピー(芳香療法)にも活用されているが、

「香りによるリラックス効果はあるにしても、疾患の治療や予防に関するエビデンスはありません。認知機能を改善すると長く謳われてきた『イチョウの葉』も、米ピッツバーグ大学の2008年の研究で、認知症の予防効果が否定されている」(岡田医師)

※週刊ポスト2018年9月21・28日号

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