東京発2泊3日、青森〜新潟・東日本一周ローカル線紀行

東京発2泊3日、青森〜新潟・東日本一周ローカル線紀行

堀を埋め尽くす弘前城の「花筏」(田上明/AFLO)

 春の行楽シーズンがやってきた。トラベルライターの白川淳氏が、「オトナの充実」を目指す新たなアプローチの国内旅行、東京発で2泊3日、東日本一周ローカル線紀行を提案する。

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 ゴールデンウィーク前後のこれからがまさに桜が満開となる弘前を訪ねる。初日は東北新幹線で東京から真っ直ぐ北上。3時間足らずで、本州の北端・青森県に到着する。弘前城の桜がお堀を埋め尽くす「花筏」や、風情ある武家屋敷や商家を散策し、津軽十万石の城下町として栄えた歴史の舞台を巡ろう。

 2日目はリゾート列車で五能線へ。マタギが暮らす大自然が残された世界遺産「白神山地」を巡り、日本海に沿って進むローカル線は、乗客を飽きさせない絶景の車窓が続くことから、近年大人気となっている。途中、紺碧の水面が神秘的な「青池」を訪ね、夜は海を望む不老ふ死温泉に宿泊しよう。

 3日目は、朝のローカル列車に揺られ、特急を乗り継いで山形県・酒田へ向かう。昼食は秋田駅でご当地駅弁を購入し、列車の中から日本海を望みつつ食すのもお薦めだ。最上川河口の港町として、北前船の往来とともに栄えた酒田には、旧家や酒蔵、木造倉庫などが残されており、町並み散策が楽しめる。歴史ある地なので、銘菓や地酒、地場の食など、様々な土産も揃う。最後は、新潟駅で上越新幹線に乗り換えて東京へ。ただ東京─青森を往復するより東日本をグルッと一周してみては。

◆旅のヒント
 JRの乗車券は「遠距離逓減制」を採用している。これは乗車距離が長くなるほど旅費が安くなる(割引率が高くなる)もの。条件は「同じ区間を二度と通らない」ことで、経路を一筆書きのように一周するように組むのがコツ。また101km以上の乗車券であれば、一方向に向かう限り途中下車は何度でも可能だ(一部ルートを除く)。有効期間は200km毎に1日ずつ長くなり、下記行程では9日間有効。「ジパング倶楽部」を併用すればさらに安くなる。

【1日目】東京 09:36(新幹線はやぶさ11号)→12:35 新青森→12:48(特急つがる4号)→13:18 弘前〜弘前城・城下町、桜の花筏を観光

【2日目】弘前 08:48(快速リゾートしらかみ6号 ※全車指定・要運転日確認)→11:27 十二湖→11:40(バス)→11:55 奥十二湖→14:15(バス)→15:00 不老ふ死温泉

【3日目】不老ふ死温泉 08:45(バス)→09:15 十二湖→09:46(快速列車)→10:41 東能代→10:56(特急つがる2号)→11:44 秋田〜昼食→13:00(特急いなほ10号)→14:25 酒田〜酒田の町並み散策→18:04(特急いなほ14号)→20:09 新潟→20:20(新幹線Maxとき348号)→22:28 東京

◆料金 3万7700円 ※東京−新青森の単純往復 3万5100円(指定席)

◆約2000円プラスで五能線、秋田、山形も満喫できる。そして「ジパング倶楽部」を使えば5010円安くなる(3万2690円。3割引の場合)

※週刊ポスト2019年4月19日号

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