問題が起きやすい「保護者LINE」 トラブルを回避する使い方は

揉め事が起きやすい「保護者LINE」 なるべく顔を合わせる機会を持ちトラブル回避

記事まとめ

  • 同級生の保護者同士がつながる「保護者LINE」は揉め事が起きやすい
  • 専業主婦やワーキングマザーなど環境も異なることが多く、トラブルに繋がりやすいそう
  • なるべく顔を合わせる機会を持つことがいいとITジャーナリストの高橋暁子氏は解説

問題が起きやすい「保護者LINE」 トラブルを回避する使い方は

問題が起きやすい「保護者LINE」 トラブルを回避する使い方は

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 新年度になり新しい人間関係ができ、LINEでつながったという人は多いはずだ。たとえば新入学や進級にあわせて子供が同級生の保護者同士がつながる「保護者LINE」がある。LINEは通常、家族や友達、仕事や趣味など、お互いの目的や気心が知れた間柄でつながるものだが、「保護者LINE」は、そのどれでもない人とつながるため揉め事が起きやすい。SNSのルールやマナーに詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、「保護者LINE」におけるトラブルと対処法について解説する。

 * * *
 ある主婦は、下の子供がまだ小さい状態で、上の子の幼稚園の保護者LINEにつながった。ある日、保護者グループのボスママが、「◯◯さんはLINEの返事が遅いし、来たくないだろうから食事会に呼ぶのはやめよう」と言っているのを聞いてしまったという。自分も呼ばれなくなると思うと怖くなり、下の子が泣いていても「ちょっと待ってて! 大事な用事だから」と子どもを待たせて返信をする、LINE中心の生活を送っているという。

 また別の主婦は、ある少人数の保護者LINEグループでやり取りをしている時、うっかり流れでその場に参加していない別の主婦の悪口と受け取れる軽口を書いてしまった。その書き込みのキャプチャを撮られ、画像を当人に回されてしまい、クラスを巻き込んだ険悪なトラブルに発展してしまったそうだ。

 このように「保護者LINE」つながりやグループでは、メッセージのやり取りから険悪な関係になったり、グループから外されてしまったりなどのトラブルが後を絶たない。2015年には、栃木県の小学校でママ友二人が相次いで自殺する事件が起きたが、それは子供のいじめ問題をめぐって保護者同士のLINEで起きたトラブルが大きな原因のひとつだったと言われている。

◆トラブルにつながりやすい「保護者LINE」

 そもそも「保護者LINE」には、問題が起きやすい条件がそろっている。

 通常、LINEでは親しい相手同士がつながるものだが、子どもが同じクラスにいるなどの理由で、普通なら交流しないような相手ともつながらなければならない。しかも子どものために交流しなければいけないという、自分の都合で切ることができない気を使う関係でもある。 参加者は年齢もバラバラなら、専業主婦やワーママ(※ワーキングマザー)など環境もまったく異なることが多い。あまり交流がないまま、短文で細切れになりがちなのでそもそも難しいと言われるLINE上で文章中心のやり取りをしなければならないのだから、トラブルにつながりやすいのは当たり前と言えるだろう。

 LINEはプッシュ通知をオンにしてある人が多いが、グループLINEの場合参加人数が多いため、通知が鳴り止まない状態になりがちとなる。LINEの使い方は人によって異なるが、コミュニケーションツールとして積極的に会話をしたい人もいれば、あくまで連絡手段として効率よく連絡事項だけ知りたいという人も混じっており、それもすれ違いのもととなっている。

◆都合が良い時にまとめて返事を

 そもそも、文章中心のLINEでのやり取りはかなり難しい。誤読を生みやすいし、どのような感情で送っているのかがわからず、きつく感じられてしまうことも多いためだ。送る前に何度も読み返した上で、絵文字やスタンプなどをつけて送るといいだろう。

 また、プッシュ通知がくる度にメッセージを見て返事をするのでは、LINEに振り回されて疲れてしまう。そこで、グループごとに通知を切っておき、自分の都合が良いときにまとめて見て返事をするのがおすすめだ。同時に、「お返事遅くてすみません。一日に一回は見てお返事するようにしますので…」などとあらかじめ断っておくと、返事が遅いだけで悪意がないことが伝わるだろう。

 ときどき「つながりたくないママ友とつながってしまったが、ブロックしたり友だちから削除したりしてもいいか」と質問されることがある。しかし、その後も子どもの関係で顔を合わせる可能性がある場合は、拒絶していることが相手に伝わり揉め事につながってしまうので、LINE上でブロックなどはしない方が無難だ。

 そもそもLINEでのトラブルは、人間関係ができていないのにLINEでやり取りすることで起きることが多い。なるべく顔を合わせる機会を持ち、人間関係を作っておくことで、トラブルになりづらくなるはずだ。

 トラブルにつながりやすい保護者LINEだが、学校に関する情報が得られたり、効率的に連絡ができるなど、便利に使えるものだ。ママ友がいると、いざという時に自分が知らない子どもや学校のことを教えてくれたり、頼み事ができるなど頼りになることも多い。保護者LINEに振り回されることなく、うまく活用してもらえると幸いだ。

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