進化する洗濯洗剤、スポーツ用やドラム式専用なども登場

進化する洗濯洗剤、スポーツ用やドラム式専用なども登場

どんどん進化する洗濯洗剤(写真/PIXTA)

 どんどん進化する洗剤に加え、最近は洗剤を使わない洗濯グッズが登場するなど、さらなる発展を見せている洗濯業界。最新商品を専門家たちはどのように評価しているのだろうか。

 今年の洗濯洗剤のニュースといえば、新たな界面活性剤として商品化された「バイオIOS」だ。パーム油の残りかすとなる部分を再利用していてエコな上、洗浄力の高さも評価が高い。

 さらに、洗濯洗剤を独自に研究する人気ブログ「ハナの洗濯ラボノート」を運営するハナさんが最近の洗剤の流行だというのが「消臭力」の強さだ。

「ランニングをしたりジムに通う人が増えたこともあって、汗をよく吸収する高機能ウエアが人気ですが、ああいった化学繊維の衣類は汗のにおいがつきやすく、洗ってもとれにくいんです。そのにおいをとることに特化した、“スポーツ用”の洗濯洗剤は、驚くほど消臭効果が優れていて、においはスッキリとれます。

ただ、洗剤自体の香りが強めなものが多く、気になる人もいるかもしれません。洗浄力の成分は一般的な洗剤と変わらないので、普段の洗濯に使っても生地が傷む心配はありません」

 ドラム式洗濯機の普及に伴い、ドラム式専用の洗剤も登場している。

「ドラム式洗濯機は、縦型に比べて節水効果が高い半面、すすぎが足りず、洗剤が残ってしまうことがあります。そのため、洗濯物が黒ずみやすいんです。ドラム式専用の洗剤は、水に溶けやすく、黒ずみを防ぐ成分が配合されている。最新のドラム式ほど、節水効果が高い傾向にあるので、洗剤も専用のものを使う方がいいでしょう」(ハナさん)

 梅雨の時期、部屋に干した洗濯物の生乾き臭に悩む人も多いだろう。それを解決するには、やはり部屋干し洗剤を使うのが得策だ。実践女子大学生活科学部教授の牛腸(ごちょう)ヒロミさんはこう言う。

「部屋干し洗剤には、除菌・抗菌物質が入っています。太陽の紫外線には殺菌作用がありますが、部屋干しすると陽の光に当たらず菌が増殖するため、洗剤の除菌・抗菌効果を利用した方がにおいは抑えられます」

 また、同じブランドの商品でも、容量が少ない「濃縮タイプ」と、通常タイプがある。濃縮タイプの方が洗浄効果が高いのだろうか。

「濃縮洗剤は、界面活性剤の含有量が多いため、使用量が少しで済みます。洗濯をする上では、それ以外は通常の洗剤と変わりません。ただし、濃縮洗剤は通常の洗剤以上に、雑に扱わないよう気をつけてください。数倍もの量の界面活性剤が入っているので、分量を少しオーバーしただけでも、大幅に洗剤の入れすぎになってしまいます。取扱説明書をよく読んで、濃縮のものほど正確に量って」(牛腸さん)

 置き場所の幅を取らないコンパクトなボトルは濃縮洗剤の大きな魅力の1つなので、収納場所に合わせて好みを選ぶといい。

◆コスパはどうか?

 そして今、洗剤に代わる洗濯グッズとしてブームになっているのが“マグネシウム”だ。 洗剤を使わずに高純度マグネシウムで洗濯物を洗浄、消臭、除菌できるという。

「マグネシウムは水に溶けませんが、マグネシウム塩が溶け出し、水がアルカリ状態になることで、洗浄力を持つのだと思います」(牛腸さん)

 洗剤いらずで非常にお手軽そうだが、実はコスパ的には微妙なところだという。

「4kgの洗濯物を洗うと想定した時、1回の洗剤の値段を比較したら、粉末は約6円、液体は約9円、マグネシウムグッズは9.2円でした。また、10回ほど使ったら、酸化して黒ずんでくるため、クエン酸に浸して洗浄する必要があります」(ハナさん)

 マグネシウム洗濯の洗浄力に関しては賛否両論あり、洗剤に代わるアイテムになるかどうかは、まだ不明なことが多いという。

 また、アレルギーの心配がある人は、発売されたばかりの新製品をすぐに使うのは控えた方が無難と郡司さんは言う。

「長年使われて実績のある商品と違い、使ってみないと、どんなアレルギーが出るかわからない部分があります。特にアレルギー体質の場合は、切り替えには慎重にならざるをえません。今使っている洗剤に不満がないなら、あえて替えない方がよいでしょう」

 国内で販売されている洗剤は、いずれも各メーカーの安全テストをクリアしたものばかり。しかし、使用量や使い方を誤れば、健康を害する恐れもある。体にかゆみや不調を感じたら、つい食べたものを疑いがちだが、洗濯洗剤の成分が合わないのではないかと考えたり、用法用量が適切かを見直してみてほしい。

※女性セブン2019年6月20日号

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