過去と現代が交錯する名所「旧万世橋駅」を歩く

過去と現代が交錯する名所「旧万世橋駅」を歩く

松本圭世さんと旧万世橋を行く

 JR中央線の神田〜御茶ノ水間には、明治45(1912)年に開業し、東京随一のターミナルとして繁栄した万世橋駅があった。その遺構が残る赤レンガ造りの万世橋高架橋は現在、商業施設「マーチエキュート神田万世橋」として街に賑わいを創出している。

 過去と現代が交錯する名所を、フリーアナウンサーの松本圭世さんが散策した。

「建物の至る所に、100年以上前とは思えないオシャレな装飾やデザインが見られますね。当時の職人さんたちの意気込みや遊び心が感じられます」(松本さん)

 開業年の西暦から「1912階段」と名付けられた階段を昇りながら、感嘆の声を上げる。当時の姿をほぼとどめており、実際に歩くことができる。階段には花崗(かこう)岩が使われ、壁面下部には優美な装飾が施されている。壁のタイルには半筒状に丸みを帯びた覆輪目地(ふくりんめじ)というデザイン性に富んだ施工が見られる。

 2階は旧万世橋駅ホームを整備した展望デッキ。両脇をJR中央線の電車が頻繁に行き交い、遠くには総武線、山手線を走行する電車も見ることができる。

「間近を走る車両にテンションが上がります。老若男女が楽しめるスポットですね。カフェでお酒を飲みながら眺められるのも最高です(笑い)。万世橋駅は昭和18(43)年に休止し、31年間で駅の役目を終えたそうです。今こうして違う形で街を活性化しているのが嬉しいですね」(同前)

●まつもと・かよ/1989年生まれ、静岡県出身。名古屋大学経済学部卒業。愛媛朝日テレビ、テレビ愛知のアナウンサーを経て、現在、フリーアナウンサー。バラエティ番組への出演をはじめ、AbemaTVが放送する麻雀プロリーグ「Mリーグ」のレポーターを務める。趣味は麻雀。

取材・文■上田千春 撮影■山崎友也

※週刊ポスト2019年7月5日号

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