果糖ブドウ糖液糖、人工甘味料… 健康への害はどんなもの?

菓子などに使われる果糖ブドウ糖液糖や人工甘味料 心臓病や肥満のリスクも

記事まとめ

  • 清涼飲料水や菓子などに使用される果糖ブドウ糖液糖や人工甘味料について解説
  • 果糖ブドウ糖液糖は、砂糖と比べて血糖値を急上昇させやすいという特徴がある
  • 人工甘味料はカロリーゼロだが、肥満ホルモンを分泌するともいわれている

果糖ブドウ糖液糖、人工甘味料… 健康への害はどんなもの?

果糖ブドウ糖液糖、人工甘味料… 健康への害はどんなもの?

今や、パンを選ぶ時はトランス脂肪酸より飽和脂肪酸に注意(イラスト/飛鳥幸子)

 しばしばその安全性に疑問を持たれることがある「食品添加物」。添加物はできるだけ摂取しないほうが、健康にいいと思っている人も多いだろう。しかし、健康に悪影響を及ぼすのは添加物だけではない。原材料そのものにも健康を脅かす恐れがあるというのだ。

◆「果糖ブドウ糖液糖」で血糖値が急上昇

 清涼飲料水や菓子を筆頭に、甘みを加えるために幅広い食品に使われている「果糖ブドウ糖液糖」。「異性化糖」の一種で、果糖の割合によって「ブドウ糖果糖液糖」とも記される。「ブドウ糖」という言葉から、砂糖より体に優しいイメージを持つ人もいるかもしれないが、それは大間違いだ。

 果糖ブドウ糖液糖は、トウモロコシなどの天然素材からでんぷんを人工的に抽出しており、砂糖と比べて血糖値を急上昇させやすいという特徴がある。摂取量によっては糖尿病などの生活習慣病を引き起こしたり、心臓病のリスクを高めるという研究報告もある。食品ジャーナリストの郡司和夫さんはこう話す。

「さらに心配なのは、果糖ブドウ糖液糖が含まれている商品には、添加物が複数含まれているケースが少なくないということ。原材料表示に果糖ブドウ糖液糖を見つけたら、その商品は避けた方がいい」

 購入していいかを考えるべき加工食品の指標ともいえそうだ。

◆カロリーオフの「人工甘味料」で肥満になる

 糖質オフやカロリーオフをうたい文句にした加工食品のほとんどに人工甘味料が使われている。しかし、ダイエットの味方と呼ぶには程遠い。消費者問題研究所代表の垣田達哉さんは言う。

「カロリーゼロの人工甘味料ですが、肥満ホルモンを分泌するともいわれています」

 さらに、重大な健康被害のリスクもある。

「『アスパルテーム』『アセスルファムカリウム』『スクラロース』は人工甘味料の中でも危険度が高い“負の御三家”と呼ばれています。脳機能障害、発がん性物質、うつなど、多くのリスクを抱えています」(郡司さん)

◆「発酵調味料」に抗生物質の「ナイシン」が

 原材料名で注目してほしいのが『発酵調味料』だ。発酵調味料は、風味をよくするもので、主に弁当などの味つけのひとつとして使われている。

 その発酵調味料には、抗菌性たんぱく質の「ナイシン」を含有している恐れがある。ナイシンは、海外では乳製品などの保存料として限定的に使われている。

「ナイシンは抗生物質のため、食事として摂取していると、抗菌剤が効かなくなる『耐性菌』が出現する恐れがあります。しかし、日本ではソース、加工肉、マヨネーズなどさまざまな食品に使われている。さらに、『発酵調味料』と書かれていても、ナイシンが使用されているかどうかも含めて、それが何なのかは表示を見ただけではわからないのです」(郡司さん)

 体にいいイメージの「発酵」という言葉の裏に、思いがけない危険が潜んでいることを覚えておきたい。

◆「飽和脂肪酸」が動脈硬化を招く

 数年前までは、心臓病や動脈硬化のリスクを高める「トランス脂肪酸」が多く含まれるマーガリンを危険視する声が多かった。植物油研究家の林裕之さんは、こう語る。

「トランス脂肪酸は工業的に作られた脂質で、悪玉コレステロールを増やし、冠動脈性心疾患のリスクを高めることがわかっています。アメリカではトランス脂肪酸が発生するもととなる油の食品添加が2018年6月から原則禁止となりました」

 トランス脂肪酸は、マーガリンやパン、ケーキなどの材料として使われるショートニングなどに含まれる。

 しかし昨今は、国内でもメーカーの企業努力によってトランス脂肪酸の含有をゼロにする動きが高まっている。

「今は、トランス脂肪酸より、脂質に含まれる『飽和脂肪酸』に気をつけるべき。いずれも心臓病や動脈硬化などの疾患リスクがあり、日本人は飽和脂肪酸の過剰摂取が問題だと農林水産省の調査でも指摘されています」(垣田さん)

 パンを買う時は「トランス脂肪酸ゼロ」はもちろんのこと、脂質が低い商品を選ぶことが今や常識なのだ。

※女性セブン2019年9月26日・10月3日号

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