インフル対策にもなる「とろみ料理」 厳選4レシピ紹介

インフル対策にもなる「とろみ料理」 厳選4レシピ紹介

マシュマロで作れる(イラスト/オモチャ)

 そろそろ風やインフルエンザが大流行する季節。対策といえば、マスク・手洗い・うがい、保温・加湿もいわずと知れた王道だが、さらに高齢者におすすめのなのが“とろみ”だ。のどをゆっくり通過するので保湿・保温効果が持続し、誤嚥対策としても知られる。

 かぜやインフルエンザなどのウイルスから最前線で体を守っているのはのどの粘膜だ。粘膜が充分に潤っていると、ウイルスなどの異物は胃に流されてしまうが、体内の水分が不足してのども乾燥気味になると、ウイルスは粘膜から侵入し、感染するのだ。医学博士で管理栄養士の本多京子さんはこう話す。

「のどをゆっくり移動するとろみは、粘膜の潤いを長く維持することができ、温かなものなら保温効果も持続します。また、調理面でもとろみは口の中に絡んで残りやすいので、味を強く濃く感じます。塩分なども控えられます」(本多さん・以下同)

◆かぜ対策に体温を上げる たんぱく質や香味野菜を

 かぜ対策の水分補給におすすめのとろみ。やはり片栗粉が手軽だが、ほかにもとろみをつける食材がいろいろある。

「たっぷりの水分でご飯を煮るおかゆは代表格ですね。すりおろしたれんこんやいも類など、でんぷん質全般はとろみがつきます。またゼラチンを使って緩めに固めた冷たい飲み物は、コラーゲン摂取にもなります。

 おすすめはペットボトルの緑茶を使ったドリンク(後述のレシピ参照)。緑茶にはインフルエンザの予防効果が検証されているカテキンも豊富に含まれていますから、冷蔵庫に何本も作っておき、暖かい部屋でこまめに飲むのにぴったり」

 意外なところでは、高野豆腐やおからも使えるという。

「ペースト状にした大豆を入れる“呉汁”と呼ばれる伝統料理がありますが、パウダー状の高野豆腐やおからをみそ汁などに溶き入れると、呉汁風のとろりとした仕上がりに。

 高野豆腐は高たんぱくで消化もよく、おからは食物繊維も豊富。パウダー状のものが市販されているので便利です。

 そしてミルクティーやココアにも合うマシュマロもおすすめ。マシュマロは卵白を泡立てたメレンゲをゼラチンで固めたお菓子ですから、温かい飲み物に浮かべると、ゆっくり溶けてトロトロに。ほんのりした甘みも癒されます」

 高齢者のかぜ対策としては水分とともに栄養分の補給も考えたい。ウイルスに負けない免疫力のためにも、体温を上げることがポイントだ。

「にんにく、しょうが、ねぎなどの香味野菜は殺菌や体を温める作用もあり、加熱調理するとパワーアップします。

 そしてぜひ摂りたいのはたんぱく質。体の熱源となる三大栄養素、糖質、脂質、たんぱく質の中で、いちばん熱を発生して体温を上げる作用が強いのがたんぱく質です。豆腐や卵、割いた蒸し鶏などを常備しておくと、とろみスープの浮き身にも手軽。かぜ気味で食欲がない時などでも、できるだけたんぱく質を摂るように心掛けて」

 また、長年ハーブの店も経営していた本多さんが、自身のかぜ対策にもよく飲んでいるというのがレシピにも紹介しているカモミールティーだ。

「カモミールは血行をよくし、かぜの治りを早くするというヨーロッパの薬草で、ピーターラビットのかぜ薬としても有名。同じくシナモンも体を温める薬効があります」

 本多さん自身、昨年まで94才の実母と100才で亡くなった実父、そして4才の孫の食事も作っていたという。

「機能低下や病気で食べづらいと、栄養状態に直結することを目の当たりにしました。高齢になったら病気に気をつけながら、自然な老いも受け入れて、上手に折り合いをつけて前向きに生きるのが理想。とろみも、介護食などと構えずに、普段からどんどん取り入れていってください」

◆とろみレシピ

●ゼラチン de 緑茶つるりんドリンク
【1】粉ゼラチン5gと大さじ2の水を合わせてふやかし、電子レンジ(600W)で20秒ほど加熱して溶かす。
【2】緑茶500ml(ペットボトル)に【1】を加えて混ぜ、冷蔵庫で3時間ほど冷やす。
※ペットボトルの中で固まっても、グラスに注げてストローで飲めるくらいのかたさ。紅茶や麦茶、フルーツジュースなどでもOK。

●高野豆腐 de 呉汁風みそ汁(2人分)
【1】油揚げ1/2枚は縦半分に切ってから1cm幅に、小松菜2株は2cm長さに切る。
【2】鍋にだし汁1.5カップを温めて【1】を入れ、小松菜がしんなりしたら、高野豆腐パウダーを大さじ2加える。最後にみそ20gを加えて溶く。

●マシュマロde甘とろ〜りカモミールティー(2人分)
【1】鍋に牛乳・水各1カップ、カモミールティーのティーバッグ2個を入れて火にかける。
【2】沸騰直前に火を止めて蓋をし、1〜2分蒸らす。
【3】カップにマシュマロを3個ほど(約10g)入れ、上から【2】を注いでシナモンパウダー適量をふる。
※リーフティーなら小さじ山盛り2杯。ゆっくりマシュマロを溶かしながら楽しもう。

●片栗粉 de とろとろ中華スープ(2人分)
【1】しょうが、にんにく各1片、長ねぎ3cm分はみじん切りにし、ごま油大さじ1を熱した鍋で香りが立つまで炒め、水1.5カップを加えて煮立てる。
【2】鶏がらスープの素小さじ2、豆腐1/2丁をちぎって加えて煮る。
【3】片栗粉大さじ1/2を水大さじ1で溶いて加え、とろみをつける。
【4】卵1個を溶きほぐして回し入れ、器に盛って万能ねぎの小口切り適量を彩りに散らす。
※ご飯、チャーハンなどにかけるとあんかけ風になってご飯が食べやすくなる。

※女性セブン2019年11月28日号

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