滋養強壮メシ 濃厚な「痛風鍋」と季節限定「カキバター焼き」

滋養強壮メシ 濃厚な「痛風鍋」と季節限定「カキバター焼き」

『かいり恵比寿店』痛風鍋

 人気コミック『深夜食堂』の作者・安倍夜郎氏がガイドする究極の滋養強壮メシ。“完全食品”と呼ばれることもあるカキ料理を堪能できる2店を紹介しよう。

●かいり恵比寿店

 豊富な栄養素がバランスよく含まれているカキは、揚げても焼いても旨いが、生や鍋で食べても美味しい。

 カキに含まれる亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収率が高まるので、生ガキにはレモン汁をかけて食べるのがオススメだ。また、ビタミン類やタウリンは熱に弱く、鍋物に使用すると出汁に溶け出すので、締めに雑炊などにして余すところなく栄養素を摂取したい。

 海鮮居酒屋「かいり」は、カキが代名詞になっている評判店で、旨いカキ料理が食べられる。

「全国から選りすぐりのカキを仕入れており、なかでも名物の日替わり大粒ガキはぜひ味わっていただきたい逸品です」(西垣亮料理長)

 もちろん生ガキやカキ鍋もいいが、人気メニューはインパクト満点の「痛風鍋」(1人前3278円 ※写真は3人前)。カキ、白子、あん肝、エビ、イカ、カニ味噌、6種類の野菜が入った贅沢な鍋。出汁はあん肝を溶かした合わせ味噌で、その濃厚な味わいは、一度食べたら忘れられない。

【店舗情報】
・東京都渋谷区恵比寿西1-13-5 ブラッサム大六天ビル102
・営業日時:月〜土・祝・祝前日:17時〜24時(L.O.23時)/日:16時〜23時(L.O.22時)
・定休日:無休(年末年始、要予約)

●かつれつ四谷たけだ

 カキは乳白色の身と濃厚な旨味から“海のミルク”ともいわれるが、見た目や味だけでなく、栄養素と機能性成分が詰まっていることにも由来している。特に亜鉛は食品随一で、100グラム食べると、1日に必要な量が十分に摂れてしまう。亜鉛は免疫力を強化し、男女問わず生殖機能を増強する効果がある。

 そんなカキを使った絶品のカキバター焼とカキフライを食べさせてくれるのが、「かつれつ四谷たけだ」。トンカツをはじめ、すべての揚げ物が美味しいと評判で、行列が絶えない名店だが冬場になる10月から4月にかけての季節限定メニュー、カキバター焼を目当てに、いつも以上に客が押し寄せる。シーズン中はカキバター焼定食が一番人気で、これを目当ての客が後を絶たない。写真左のカキフライ定食は1350円で、右のカキバター焼定食は1550円。

「岩手県大船渡から毎日20キロ以上の生ガキを送ってもらっています」(店主・竹田雅之氏)。大粒で濃厚な味わいのものを厳選している。

 その味わいは他店では味わうことができない唯一無二のもので、甘辛いバター醤油をまとったカキの滋養味がじわりと味蕾へ染みわたり、噛むほどに口内の隅々にまで広がってゆく。

【店舗情報】
・東京都新宿区四谷1-4-2 峯村ビル1F
・営業時間:月〜金:11時〜15時(L.O.)、17時〜21時(L.O.)/土:11時〜15時(L.O.)
・定休日:日・祝

◆撮影/内海裕之

※週刊ポスト2020年2月7日号

関連記事(外部サイト)