看護師との会話が「命令口調」の医師がいる病院には注意

看護師との会話が「命令口調」の医師がいる病院には注意

注意すべきはどんな病院?

「医療ミス」というと誤診や医師の技術不足など、医療行為そのもののミスを想像しがちだが、それ以上に多いといわれるのが医師の「過労」を原因とするものだ。医師に過重労働を強いる「ブラック病院」ほど医療ミスが発生するリスクが高いこともわかっている。「ブラック病院」を見分けるには、どんな点に気をつけたらよいのか。

■「診察2分以下」は要注意

 そうした“手軽な診察”は医師個人の資質の問題ではなく、彼らが勤務する病院の問題かもしれない。

「3時間待って3分診察」とは病院を揶揄する際によくいわれるが、それよりもひどい病院もある。病院経営に詳しい医療サービスアドバーザー・武田哲男氏が指摘する。

「医師が2分以内の診察で患者を回すと、回転率を上げて売り上げに貢献したとして院長から表彰される病院もあるほどです。

 大きい病院になるほど、医師は効率よくスピーディに診察することを求められる。同じ時間でもより多くの患者を早く診なければいけないことで、精神的なプレッシャーにもつながってくる。時間に追われている医師は“一応レントゲンを撮っておこう”という余裕がなくなり、患者の重篤な症状を見逃すケースも少なくない」

■看護師との会話が「命令口調」

 患者に荒っぽい言葉を投げかける医師は滅多にいないが、身内の看護師には「素」が出やすい。

「看護師に威張り散らす医師は要注意。優秀な看護師は電子カルテだけではわからない患者の病状や性格などを把握していますが、威張るタイプの医師は看護師との密接なコミュニケーションが取れないため、患者の病状の細かなニュアンスが医師に伝わらない。こうした小さなことが、脳梗塞の兆候を見逃すなど、大きなミスにつながる」(武田氏)

 診察後の医師の動向にも手がかりがある。

■初診で10日分以上の薬を処方されると副作用のリスクがある

 よい医師は初診の患者の場合、服薬履歴などを十分に確認する。その後、まずは1週間~10日分までの薬を出して、副作用などがないかを確認してから再処方する。だが、忙しさや多忙を理由にして拙速に1か月分を超える薬を処方する医師も存在する。

「薬でトラブルが起きやすいのは副作用。長期間まとめて処方すれば薬効の経過を見ることができず、患者に危険が及ぶケースもあります」(武田氏)

 その病院に“手間を惜しまない医師”がいるかどうかは重要な判断基準となる。

※週刊ポスト2017年6月2日号

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