看護師募集が「経験者限定」の病院は要注意

看護師募集が「経験者限定」の病院は要注意

看護師の募集条件で危ない病院が分かる?

 劣悪な労働環境にある病院では、医療ミスのリスクも高い。オーバーワークを強いる「ブラック病院」は患者としてもかかるのを避けたい。医療関係者ではなくても、ブラック病院かいなかを判断する材料として、まずは病院にかかる前に目を通しておきたいものがある。それは看護師の求人サイトだ。

 現役看護師で作家の宮子あずさ氏がいう。

「看護師は転職が非常に多い。勤め先の病院の待遇が悪ければ転職を考えます。そのため求人サイトは必要不可欠で、労働環境を示す細かいデータがたくさん明示されているのです」

 つまり患者も求人状況を知れば、ブラック病院を見分ける判断材料を手に入れることができるということだ。

■休日の日数が「1か月で8日」以上あるか

 実情として、看護師は医師と同じく残業を強いられることが多い。そのため、表向きの「規定労働時間」だけでは職場の実態は見えてこない。そこで判断材料となるのが「休日数」だ。

「休日数が1か月で8日未満だと看護師の疲れが取れにくいので注意が必要です」(同前)

■有給休暇の消化率が50%以下

 病院や求人サイトによっては「初年度の有給休暇数は〇日、消化率は×%」と明記されている。そこで消化率が50%以下なら要注意だ。

「休みは多くても、有給休暇が取れない病院は多い。消化率が高い病院は看護師が余裕を持って働ける病院といえます。平均の消化率が50%以下の病院だと思うように休みが取れず、看護師が疲弊している可能性が高い」(同前)

■募集が「経験者限定」

 ベテラン看護師が揃っていれば安心できるように思えるが、必ずしもそうはならない。

「募集を経験者に限る病院は、新人を育てる余裕がないことが多い。そのため、実際に働いているのは経験者でも、その病院で、十分に教育や研修などを受けられなかった看護師たちです。慣れるまでに時間がかかるので余裕がなくなっていることが多い」(32歳看護師)

■「看護師教育が充実」と謳っている

「教育」を謳っても、その時間が業務時間内に設けられていないケースがある。「その場合、看護師たちは夜勤の休憩中に勉強を強いられたり、持ち帰って課題をやらなければいけなかったりする。『教育が充実』というセールスポイントだからといって安心するのは禁物です」(前出・宮子氏)

※週刊ポスト2017年6月2日号

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