カールの悲劇繰り返さぬよう「同い年」お菓子応援のススメ

「カールの悲劇」回避するにはロングセラー「同い年」お菓子をふだんから購入し応援を

記事まとめ

  • 「東日本でカール終了」が話題、石原壮一郎氏は「同級生お菓子を食べて応援」と語る
  • 60年にロッテが「クールミントガム」、61年に明治から「マーブルチョコレート」が発売
  • 62年には、湖池屋「ポテトチップスのり塩」、明治からは「アーモンドチョコレート」

カールの悲劇繰り返さぬよう「同い年」お菓子応援のススメ

カールの悲劇繰り返さぬよう「同い年」お菓子応援のススメ

おっさんでもたまにはお菓子を(写真:アフロ)

 最近ご無沙汰でも無くなると聞いて急に名残惜しくなるのはラーメン屋だけでなく、お菓子でも同じ。とくに50代前後の人は、子ども時代に発売されて今も売られているロングセラー商品がいくつもある。大人力コラムニストの石原壮一郎氏は「同級生お菓子を食べて応援しよう」と語る。

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「東日本で『カール』が買えなくなる!」というニュースは、日本列島に大きな衝撃を与えました。寂しいニュースではありますが、そう言えばしばらく食べていなかったし、存在を忘れていた節もあります。古いお店や鉄道の路線と同じで、ぜんぜんお客さんではなかったのに、なくなると聞くと急に惜しむのはちょっと身勝手と言えるでしょう。

 大切なのは、ふだんからちゃんと買い続けること。「カール」の悲劇を繰り返さないために、子どものころからお世話になっているお菓子にあらためて着目しましょう。「カール」は1968(昭和43)年に生まれて、今年で49歳になります。1960年代は日本が少しずつ豊かになっていった時期。その頃に登場し、今も売れ続けているロングセラーのお菓子はたくさんあります。

 同い年で長い付き合いになるお菓子が存在するのは、いわばおっさんの特権。それを食べながら、子どもの頃の情景を思い出したり、お菓子に「お互い、いろいろあったなあ」「ベテランにしか出せない味ってあるよな」と話しかけたりするのは、大人の愉しみに他なりません。1960年代生まれで今も元気なお菓子をピックアップしてみましょう。

 60年には、ロッテが「クールミントガム」を発売。当時としては珍しい辛口のペパーミント味で「大人のガム」として話題を呼びました。同じロッテの「グリーンガム」は、3歳年上のお兄さんです。61年に明治から発売されたのが「マーブルチョコレート」。翌々年の63年には「鉄腕アトム」のシールがおまけに付いて、売れに売れまくりました。大人になった今、あえてあの容器を筆箱がわりに使ったりするのも、また粋ですね。

 62年には、湖池屋が日本で初めて量産化に成功して、「ポテトチップスのり塩」を発売します。同年、明治からは「アーモンドチョコレート」が出ました。グリコは1962年にテスト販売した「プリッツ」を、翌63年におつまみ用から子ども向けに方向転換して「バタープリッツ」として発売。私も同じ1963年生まれとして、熱く応援したいと思います。いつか女性と「プリッツゲーム」に興ずる機会があることを信じつつ。

 前回の東京オリンピックがあった64年に登場したのが、カルビーの「かっぱえびせん」です。余談ですが、カルビーの社名はカルシウムの「カル」とビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語だとか。ロッテの「ガーナミルクチョコレート」も同い年です。65年には、ブルボンの「ホワイトロリータ」が登場。もちろん、このロリータにはいかがわしい意味はまったくありません。ホワイトな気持ちで食べましょう。

 1960年代も後半に入りました。66年に登場したのがグリコの「ポッキー」と、亀田製菓の「ピーナッツ入り柿の種」。夜のお店でしばしば食べている人も多いのではないでしょうか。今年で51歳の方は、今度このどちらかが出てきたら「こいつ、俺と同い年なんだぜ」と言って、お店のおねえさんにちょっとだけ感心してもらいましょう。67年には森永製菓から「チョコフレーク」と「チョコボール(キョロちゃんバージョン)」が発売されました。

 明治が「カール」を出した68年には、ハウス食品が「シャービック」を発売。今年の夏は、久しぶりにあの味と再会してみてはいかがでしょうか。アポロ11号で人類が初めて月面に到達した69年に生まれたのは、明治の「アポロチョコ」や森永製菓の「ハイソフト」。西日本では超メジャーな存在であるマスヤの「おにぎりせんべい」も、この年の生まれです。最近は東日本でもちらほら見かけるようになりました。

 さあ、さっそくスーパーやコンビニで、自分と同い年のお菓子を買い込みましょう。同い年の同僚や友達といっしょに食べたら、懐かしい話題に花が咲くこと間違いなしです。ただ、よかれと思って、近い年代の女性に「このお菓子、君と同い年だから買ってきたよ」とプレゼントするのは、ちょっと危険。「うるさいわね!」と怒られて「あれ、おかしーなー?」と首をかしげることになりそうです。

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