沢尻エリカ似女子 年収3000万男と別れて子連れ再婚した理由

沢尻エリカ似女子 年収3000万男と別れて子連れ再婚した理由

現役港区女子が「伝説の港区女子」について綴る

 高収入の実業家や医者、弁護士などハイスペック男性と、彼らと知り合うべく夜な夜な港区で飲み会を繰り広げる港区女子。だが、ハイスペ男性と結婚しても幸せになれない女性もいる。現役港区女子の吉川リサコ氏が、今も港区女子界隈で語られる「アヤコ」のケースをリポートする。

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 アヤコはその時、選択の真っ只中にいた。子供を連れて別れるか、それとも結婚を続けるか──。

 沢尻エリカ似のアヤコは、キリっとした目が印象的な美女である。

 彼女は、港区女子たちの飲み会に顔を出すようになる前、長年付き合った彼氏がいた。同い年のユウマ。名門として知られるお嬢様系女子大に通っていたアヤコは、インカレサークルで東大医学部のユウマと出会い、付き合いはじめた。

 ユウマは父親が開業医。母親はかつてモデル。本人の見た目は妻夫木聡。バスケが上手。そのうえ優しい。そんなユウマにアヤコも心を開ききっていた。2人は、将来は結婚しようと約束した。

 すれ違いが始まったのは、アヤコが化粧品メーカーに就職してからだった。ユウマは研修医として忙しくなり、アヤコは出張や残業、接待など生活リズムが合わなくなった。駆け出しのアヤコは仕事に慣れず、不安定にもなった。ユウマも、働いていない自分と、アヤコの周りにいる社会人を比較して少し卑屈になっていた。

 学生同士の恋愛とは違う。分かっているのに……。お互い嫌いになったわけではないが、2人は破局を迎えた。

 アヤコは決めた。後ろは向かない。昔からそうである。ユウマとの日々は本当に楽しかった。本当はずっと一緒にいたかった。けれど、それは叶わなくなった。

 男はたくさんいる。35億。仕事も恋愛も頑張るぞ。絶対ユウマより稼ぐ、自立した大人の男と結婚してやる!

 そんな決意をするほど、ユウマとの別れはアヤコにとって辛かった。

 港区女子デビューしたアヤコは、あっという間にモテ子になった。ハイスペック男性と飲み会を続けるアヤコに、外資系金融のアナリスト・トモキが近づいた。彼は結婚願望がない典型的な独身貴族タイプの年収3000万円ハイスペであり、斎藤工を彷彿とさせる色気があった。トモキはアヤコをドライブや予約が取りにくい鮨屋などに誘いアプローチした。

 久しぶりにまともな独身男に出会った。顔も好みである。そうしたら、子供ができた。結婚願望がなかったトモキも、決断した。

 そして今2歳になる娘がいる。結婚してからというもの、独身貴族のスタイルを変えないトモキに、アヤコは「少しは育児にも協力してほしい」と何回も掛け合った。しかし、「産休で働いていないお前の仕事は、家事と子育て。一人でやるのは当たり前だろ? お前だって結婚したくてしたんだろ?」──そんな言葉しか返ってこなかった。

 確かにアヤコは、がむしゃらに仕事してユウマより稼ぎがある夫を手に入れた。生活に不安定はないが、本当は彼には愛情がなかったのではないか。なんでトモキは私と結婚したのか。そんな疑問が毎日あった。

 笑うことなど忘れていた。毎日トモキに嫌われないように、この生活を穏便に送れるように、娘のために、そんな言葉を頭に並べて生活していた。しかしふと、トモキとこの先死ぬまで一緒に暮らすのかな。と考えたとき、アヤコは決断した。

 離婚して娘と生きていこう。

 いざアヤコから離婚を切り出すと、トモキは、世間体の話や、養育費の具体的な金額を口に出して「離婚して生きていけるのか」と、経済力で離婚撤回を交渉してきた。が、やはりアヤコは決めたら前を向く女だった。

 離婚して2年経つ頃である。大学のサークルの試合があるという告知をfacebookで知った。今まで見てもいなかったサークルのSNS。アヤコは気分転換に、娘と試合を見に行った。

 そこにユウマはいた。ユウマは子連れのアヤコに一瞬戸惑ったが、すぐ娘をあやし面倒を見てくれた。

「姉貴が結婚したから、姪っ子がいるんだよね。同い年くらい。かわいいなぁ。元気してた?」

 そんな何でもない会話にも、あの頃感じた優しさは溢れ出ていた。トモキと生活していた時とはまるで違う、ギスギスした言葉も棘もない、安らぎがあった。2人はそこからまた頻繁に会うようになった。

 すでに医者として働くユウマは、付き合っていた頃より、逞しくなっている。

 ユウマもまた同じ気持ちであった。アヤコと別れてから付き合った女性もいたが、みな「東大」「医者」のステータスに寄ってきた人ばかり。しっくりこなかった。

 こうして再会したが、子連れになっていたのは驚いた。自分と別れてからすぐ結婚したのか、そして離婚してしまったのか。

 思い出した。やはりお互い嫌いになって別れたのではなかったのだ。あの時の精一杯、あの時の限界だっただけだ。

 2人は結婚した。アヤコは再婚、ユウマは初婚、2人の間にはアヤコの連れ子がいる。幸せいっぱいだった。

 アヤコは思った。ユウマとの楽しい日々、説明なく安らげる日々、手放してしまった苦しみから背伸びをして踏み入れたハイスペ男子との結婚生活。けどそこに求めていたものはなかった。傍から見ればユウマも医者で、イケメンで、かなりハイスペックではある。しかし、彼は港区界隈に出没するような男子ではない。

 港区では手に入らない幸福がある。港区女子として幸福な結婚を手にする女もいるが、港区女子としてハイスペック男性と会いまくっても、幸せが逃げていくこともある。アヤコの離婚・再婚話は、いまも港区女子たちの間で参考にすべき例として語られている。

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