鉄道ファン500人が選ぶ「海沿いの絶景鉄道」全国11選

鉄道ファン500人が選ぶ「海沿いの絶景鉄道」全国11選

五能線は絶景路線として名高い

 眩く光る大海原を眺めながら、爽やかな潮風に吹かれて海岸線をひた走る──。四方を海に囲まれた日本だからこそ味わえる鉄道旅には、大パノラマの絶景を堪能できる醍醐味がある。鉄道ファン500人を対象に、「この夏に訪れてみたい海沿いの絶景鉄道」のアンケートを行なった。多くの鉄道ファンが挙げた全国の路線から、11か所の絶景ポイントを厳選。鉄道写真家が撮影した息をのむ光景が広がる。

 夏の臨時列車はいまだ見合わせや大幅縮小の傾向にあるが、7月1日にJR東海が新幹線の新車両「N700S量産車」を投入し、熊本地震で不通となっていた豊肥本線が8月に運行を再開するなど、鉄道ファンにとって明るいニュースも届き始めている。この夏はぜひ、「絶景鉄道」の車窓から広がる、圧巻の光景を目と心に刻んでいただきたい。

※『週刊ポスト』は今回、全国の成人男女500人にインターネットでアンケートを実施。「この夏訪れてみたい」「これまで訪れて印象に残った」海沿いの絶景鉄道5か所と、それぞれの理由を回答してもらった

【JR五能線(秋田)】「奇岩に打ち寄せる白波と日本海が広がる圧巻の光景」

 表情豊かな日本海の海岸線を眼下に、秋田県北部と青森県津軽地方とを結ぶ。快速「リゾートしらかみ」があきた白神駅から岩館駅へと向かう途中の第2小入川橋梁を疾走する。

「夕日がとてもきれいだった」──53歳・男性
「ほぼ全区間で海を望め、ほかとは別格の絶景」──48歳・女性

撮影■中井精也

【江ノ島電鉄(神奈川)】「湘南の海と富士山が雄大にコラボする」

「関東の駅百選」に選ばれた鎌倉高校前駅から七里ヶ浜駅までの間の海岸で見ることのできる絶景ポイント。江の島方向には運がよければ優麗な富士山が姿を見せる。

「壮大な太平洋が楽しめる」──47歳・男性
「ゆっくり走るから景色を楽しみやすい」──44歳・女性

撮影■中井精也

【JR指宿枕崎線(鹿児島)】「薩摩半島屈指の風光明媚な眺めを堪能する」

 薩摩半島の南東部を走る路線の中でも、並走する国道226号より高い位置を走る瀬々串駅から平川駅にかけては、雄大な鹿児島湾を望む絶景ポイント。

「開聞岳が見えるところは特に素晴らしい」──51歳・男性
「錦江湾がとても綺麗でした」──42歳・女性

撮影■中井精也

【三陸鉄道リアス線(岩手)】「三陸の雄大なパノラマを橋梁から見下ろす」

 堀内駅から東に約1キロ、太平洋の大パノラマが広がる三陸鉄道屈指の絶景スポット「大沢橋梁」。列車は高さ30メートルの橋の途中で徐行運転や一時停止する。

「リアス式海岸の海と陸地のコントラストが見ていて飽きません」──46歳・男性
「朝ドラ『あまちゃん』のロケ地だから、ぜひ見てみたいです」──35歳・女性

撮影■源明輝

【JR山陰本線(山口)】「日本海に沈む夕陽を眺めた後は、絶品の活きイカを味わいたい」

 宇田郷駅から約2キロ北に架かる惣郷川橋梁が醸す景色は、特に夕景の美しさで知られている。最寄りの須佐駅では、地元で水揚げされた活きイカを堪能できる店がおススメ。

「どこか物悲しい日本海の風景が広がります」──58歳・男性
「ゆっくりと時間が過ぎるようで落ち着いた気持ちになりました」──59歳・女性

撮影■杉山慧

【JR氷見線(富山)】「雄大な日本海と雪山の秀峰の大パノラマが広がる」

 列車すべてが国鉄型気動車で運行される氷見線は、越中国分駅を過ぎると雨晴海岸沿いを走る。富山湾越しに雄大な立山連峰を望む光景は全国的にも珍しい。

「間近に海が迫ってくるようでした」──57歳・男性
「『雨晴(あまはらし)』という駅名に惹かれるので行ってみたい」──20歳・女性

撮影■源明輝

【JR日豊本線(鹿児島)】「桜島を眺めながら海沿いを走る極上の時間」

 海沿いを走る鹿児島駅〜竜ケ水駅間では、車窓から静かな鹿児島湾越しに桜島を堪能できる。おススメは味噌漬けして焼いた黒豚が絶品の「黒豚弁当」。

「桜島の見える景色がとても印象的でした」──53歳・男性
「壮大な風景が広がっています」──51歳・女性

撮影■杉山慧

【伊豆急行線(静岡)】「海抜100メートルから望む太平洋の大海原」

 静岡・伊東〜下田を結ぶ路線の中で、川奈ホテルゴルフコースを見下ろす川奈駅〜富戸駅間では、海抜100メートルの眼下に相模湾から雄大な太平洋が広がる。

「ゆっくりと走りながら見た断崖の絶景は、息をのむほど綺麗でした」──50歳・男性
「海の上を走っているような気持ちになりました」──23歳・女性

撮影■中井精也

【京都丹後鉄道宮舞線(京都)】「海面すれすれを走る日本屈指の絶景スポット」

 海面すれすれに走る丹後神崎駅〜丹後由良駅間に架かる由良川橋梁は、京都丹後鉄道を代表する絶景ポイント。さらに遠くには日本海の雄大な光景が広がる。

「日本海が一望できます」──43歳・男性
「初めて乗った観光列車で美味しい食事と素晴らしい景色が楽しめました」──40歳・女性

撮影■中井精也

【JR函館本線(北海道)】「日本海と太平洋を両方見られる贅沢な路線」

 石狩湾から日本海が広がる朝里駅〜銭函駅間の海沿いの絶景。駅弁「いかめし」で有名な森駅から長万部駅までの間は太平洋の大海原を堪能できる。

「北海道の澄んだ空気に映る海がきれいでした」──22歳・男性
「冬には北海道の荒々しい姿を見ることができます」──34歳・女性

撮影■中井精也

【JR予讃線(愛媛)】「オレンジ色に霞む瀬戸内海の夕景」

 松山駅から普通列車で1時間余。約2時間に1本の運行で切通しに作られた無人駅・串駅を過ぎた橋上に辿り着くと、日暮れとともに穏やかな瀬戸内海がオレンジ色に霞んでいく。

「間近に見る静かな瀬戸内海に心洗われました」──49歳・男性
「障害物なく水平線が広がる光景に感動しました」──35歳・女性

撮影■杉山慧

構成■小野雅彦

※週刊ポスト2020年6月26日号

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