コロナ後遺症 味覚・嗅覚障害のほか物忘れが進行する恐れも

新型コロナによる様々な後遺症が報告 味覚・嗅覚障害のほか物忘れが進行する恐れも

記事まとめ

  • 新型コロナに感染しても重症化せず、無症状や軽症で治るケースも数多く確認されている
  • しかし、無症状や軽症で済んでも様々な後遺症が生じる可能性があるという
  • 味覚障害や嗅覚障害の後遺症のほか、物忘れを進行させるとの指摘が出ている

コロナ後遺症 味覚・嗅覚障害のほか物忘れが進行する恐れも

コロナ後遺症 味覚・嗅覚障害のほか物忘れが進行する恐れも

重症化だけでなく後遺症も怖い

 新型コロナは感染力が強いうえ特効薬やワクチンがなく、重症化すると死のリスクが高くなる。

 一方で感染しても重症化せず、無症状や軽症で治るケースも数多く確認されている。感染しても30〜50%は症状がないという報告もある。

 そうしたなか、愛知医科大学病院感染症科の三鴨廣繁医師は、「無症状や軽症で済んだ場合でも安心はできません」と指摘する。

「新型コロナは症状が回復してから、様々な後遺症が生じると報告されています。重症から回復した人はもちろんのこと、重症化する前に体内からウイルスが消えた人も油断は禁物です」

 今年7月、米国の医学誌『JAMA』に掲載されたイタリア・パドヴァ大学などの研究では、発症から4週間経過した軽症患者113人のうち、55人(48.7%)は味覚または嗅覚障害が完全に回復したが、46人(40.7%)は症状が改善したものの完全には良くならず、12人(10.6%)は症状が変化しないまたは悪化していた。

「味覚障害や嗅覚障害の後遺症は、ウイルスが神経系にダメージを蓄積することで生じると考えられます。最近は、新型コロナが物忘れを進行させるとの指摘があり、高齢の患者は後遺症として認知症が進み、中年層でも認知障害が進行する怖れがあります」(三鴨医師)

※週刊ポスト2020年8月14・21日号

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