熱海移住の男性 地元民との温度差は「くよくよ考えない」

熱海移住の男性 地元民との温度差は「くよくよ考えない」

社員旅行で魅了され、熱海に移り住んだ島田充克さん

 定年を迎えたならば、“終の棲家”に移住して、余生を楽しみたい。そう考える人も多いだろう。本誌・週刊ポストが50歳以上の男性300人を対象にしたアンケートを行ったところ、「夢の移住先」のトップに選ばれたのは「熱海」だった。

 実際の暮らしやすさは先輩移住者に聞くのが一番。社員旅行で魅了された憧れの地に住む島田充克さん(70)が、熱海の魅力を語った。

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 熱海へ移住する前は、東京の池袋に住んでいました。半導体の製造会社に勤めたり、イベント会社を経営したり、いろいろやってきましたが、若かりしサラリーマン時代から「老後は熱海で」と考えていました。

 令和の世では過去の遺物のような社員旅行ですが、当時はまだまだ盛んで訪れた熱海にすっかり魅了されました。以来、私が社員旅行の幹事の時は必ず熱海を選んでいました(笑い)。

 66歳で定年を迎え、すぐに熱海駅前の不動産屋で物件を探しました。4日間で20軒ほど見て、最後の日に巡り会ったのが、今の住まいです。池袋でもマンション暮らしに慣れていたこともあって、移住先もマンションにしました。

 熱海の魅力は、都会のように人が多くないところです。街並みも落ち着いていて気に入っていますが、なんといっても素晴らしいのはロケーション。マンションからは海と山の両方が眺められ、海から昇ってくる朝日を眺めながら目覚めると、生きている実感がこみ上げてきます。

 逆に、少し大変なのは地元の方々とのコミュニケーションでしょうか。その土地で生まれ育った人と、後から入ってきた人との間には、どこか温度差のようなものがあると感じることがあります。

 でも、あまりくよくよ考えないようにしています。池袋でも地域活動に参加してきた経験を生かして、愛する熱海がもっと元気になるよう、街おこしに積極的に関わっていきたいですね。

※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号

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