ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は地球外知的生命体の証拠発見へ近づく足がかりとなる 専門家のコメントより

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は地球外知的生命体の証拠発見へ近づく足がかりとなる 専門家のコメントより

画像はイメージです

先日、NASAが新たに開発したジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の天体画像が公開された。同じ天体を捉えた以前の画像と比較すると、より鮮明かつ色鮮やかに写し出されていることが分かる。また、これまで撮影された中で最も遠い宇宙の姿も画像で捉えることに成功している。

 今回明らかになったジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の能力から、この望遠鏡の開発に携わった宇宙科学者のマギー・アデリン・ポコック博士は「今回の結果から、我々は広い宇宙のどこかに生命体が存在するか、という謎に迫ることができます」と語っている。

 ポコック博士によれば、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は前身のハッブル宇宙望遠鏡よりも遠い天体や暗い天体を見るのに適しているという。深宇宙を観測でき、外惑星の大きさや軌道を調べることもできるという。また、惑星を包む薄い大気の層からどのような化学物質が含まれるのか分析可能だ。もし、太陽系外の惑星から地球のように酸素や化学物質が見つかれば、生命が存在する可能性も高まる。そのため、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は宇宙人を探す手助けができる望遠鏡だとポコック博士は語る。

 「ジェイムズ・ウェッブは、宇宙で展開するために設計された最初の望遠鏡で、最初の星と銀河が出現したビッグバンから約2億年後を振り返ることができるほど強力な望遠鏡です。光が我々のところに届くまで時間がかかるため、遠くを見ることは初期の宇宙で何が起きたかを見ることにつながります」

 では、他の惑星に生命が存在するという証拠はどのようにして得られるのだろうか?マギー博士によれば、「本当に確認するためには、文明同士が接触・衝突しなければなりません。もし遠く離れた天体の宇宙人が我々に信号を送ったとしても、私たちの元へ届くまで何百万年もかかるでしょう。しかし過去の姿であっても調べることができれば、かつて存在した文明の証拠を見ることができるはずです」とのこと。なお、この仮説を踏まえた上でポコック博士は「私は、異星人の文明が地球に来て、恐竜に出会ったという考えが好きなんです」とジョークも口にしている。

 またジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で観測すると他の天体の環境を割り出すことができるため、もしかすると我々の想像し得なかった生命体が存在する可能性を導き出すかもしれないと語っている。

 「私たちが知る生命体の実例は、唯一地球上で発見された生命体だけです。私たちは生物には液体の水が必要だと考え、太陽系外惑星の大気中に水を見つけようとしていますが、他の惑星の生命は私たちの想像とは全く違うものになるかもしれません。地球上の生命は炭素ベースですが、周期表ではその次はケイ素(シリコン)なので、もしかするとシリコンベースの生命体が存在するかもしれません。その場合彼らはどのような惑星に、どうやって生活しているのでしょうか」

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の開発は1996年から始まったが、開発の遅れと設計のやり直しで一事は開発停止も検討されたという。しかし困難を乗り越え昨年12月、望遠鏡はついにロケットで宇宙へ打ち上げられた。現在、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は木星や土星、そしてメタン大気を持つ土星の衛星タイタンや、氷の地殻とその下に液体の水を持つ木星の衛星エウロパなど、生命が存在する可能性のある衛星も観察するように設計されているという。

 またジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、人類が将来、太陽系内や太陽系外を旅するにあたって「安全な場所とそうでない場所」を判断するのに役立つのではないかと考えられている。

 宇宙の仕組みを解き明かすジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、我々が予想だにしていなかった科学の新しい領域を切り開いてくれるかもしれない、とポコック博士はデイリー・スター紙の取材に答えている。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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