【放送事故伝説】幽霊の仕業……?掛け軸に描かれた生首の目が開いた!

 いよいよ夏休みも終わり……ということで今回の「放送事故伝説」では、心霊絡みの放送事故を一点ご紹介したい。

 世の心霊ファンの間で有名な放送事故に「目を開く生首の絵」というものがある。

 この放送事故は1976年8月20日、日本テレビ系の人気番組『あなたのワイドショー』内の「テレビ三面記事」の放送中に発生した。

 「テレビ三面記事」は新聞に載った事件をタレントがレポートするもので、この日は東北の地方紙に掲載された「生きている生首の掛け軸」を落語家の三笑亭夢八(初代・三笑亭夢丸)が取材した。この掛け軸は青森県の住職が知人から購入したもので、掛け軸には幕末期に京都町奉行与力を務めた渡邊金三郎という役人の生首絵が描かれており、切り口には本物の人間の血が使われているという不気味なもの。

 この掛け軸は夜になると「う〜う〜」と妙なうなり声を上げるといい、母親の部屋に隠したところ今度は母親の体調が悪くなった、といういわく付きのものだった。

 スタジオでは、事前に撮影した掛け軸の35ミリのカラースライドが用意され、テレビで大写しにされたのだが、なんと放送後、この掛け軸に描かれた生首の目が放送中に動いた、という視聴者からの電話が殺到。驚いたスタッフが改めて確認したところ、確かに閉じていたはずの生首の目玉がカッと開き、周囲をギロッギロッと見回していたのだ。

 この放送事故は当時、大きな話題になり1976年8月24日の読売新聞にも特集記事が組まれたほか、現在でも日本テレビ制作の“恐怖系”の番組で紹介されることがある。

 なお、この目玉の開く生首絵だが、一説によると「仕掛け絵」になっており、見る角度によって絵柄が変わるといった証言もあるが、前述の通り番組に登場したのはカラースライドで実物ではなく、仕掛けという可能性は薄い。また、偶然ハエが目の部分に張り付いていた、という説もあるが、こちらも証明する方法はない。真相は闇の中となっている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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