小4男子が『真田丸』の自由研究→NHKから大絶賛が

小4男子による『真田丸』の自由研究が秀逸 NHKに送り制作統括から返事が来て絶賛の声

記事まとめ

  • 『真田丸』ファンの小学4年生が夏休みの自由研究で、『真田の秘密』と題し資料を制作
  • 真田昌幸・信之・幸村に対する通知票など『真田丸』を見る前に読むと勉強になるという
  • NHKに送ると制作統括から返事が来たといい、Twitterユーザーから絶賛の声が相次いだ

小4男子が『真田丸』の自由研究→NHKから大絶賛が

小4男子が『真田丸』の自由研究→NHKから大絶賛が

小4男子が『真田丸』の自由研究→NHKから大絶賛が

「歴史は暗記教科」という意識が、学校教員の間にもある。

だが、そういう発想でいる限りは「豊臣秀次の切腹はアクシデントだったかもしれない」、「石田三成は日本史上稀に見る秀才だった」ことが絶対に分からない。歴史とは、複雑な感情を持った者同士のぶつかり合い。そこには心理戦が発生する。真田昌幸は、強敵に心理戦を仕掛けることで戦国を生き残ろうとした。

だからこそ、歴史研究は大きな意味を成すのだ。

■軍師の素質あり!

これは、とあるTwitterユーザーの「教え子」の話である。

その子は小学4年生の男の子。大河ドラマ『真田丸』の大ファン。彼は夏休みの自由研究で、『真田の秘密』と題した資料を制作した。真田親子を様々な角度から研究したものだ。

真田丸の大ファンという教え子の夏休みの自由研究「真田の秘密」が緻密に分析されていて、かなり読み応えがある。真田丸見る前に読むと本当に勉強になるー!#真田丸 pic.twitter.com/9kE86DDOpv

— うちゃか (@sayakaiurani) September 11, 2016

「これは本当に小4の子が作ったのか?」とつぶやいてしまうほど、そのクオリティーは高い。2度発生した上田城攻防戦の経緯も、凸マークの布陣図付きで解説されている。彼が戦国の世に生まれていたら、間違いなく名将に成長しているだろう。

ところが、彼の所属する小学校は理系重視で、歴史を取り扱った資料は評価されなかった。そこで彼に「NHKにこの資料を送りなさい」とアドバイスしたところ、大河ドラマの制作セクションから返事が届いたという。

以前紹介した教え子の #真田丸 についての夏休み自由研究。理系研究重視の学校から評価されなくてかなり落ち込んでいたので、NHKに送りなさい!とアドバイスしました。熱い思いを胸に送った所、屋敷さんというまさかの制作統括からお返事が来たとのこと!!言葉では表現できないぐらい喜んでます pic.twitter.com/QjekOYM1QV

— うちゃか (@sayakaiurani) October 7, 2016

この感動的な経緯に、他のユーザーから絶賛の声が相次いでいる。

■真田幸村は「運がわるい」

『真田の秘密』の内容を、もう少し詳しく見てみよう。

『ぼくが考えた3人の通知票』という項目があり、そこには真田昌幸・信之・幸村に対する男の子の評価が載っている。「武・智・忍・運・人」の計5つのバロメーターだ。

先ほどの #真田丸 ツイートhttps://t.co/EJrrKhz5Taで通知表が見たい!という意見をいただきましたので、研究者の小学生に公開許可をもらったので、一部公開します。botや真田丸アカウントや上田市アカウントにも届けー! pic.twitter.com/ADgoRVcjJj

— うちゃか (@sayakaiurani) October 7, 2016

とくに気になるのは、幸村の「運」が100点満点中の10点にされていることだ。「けっこう運がわるい」というコメントもついている。

彼の言うとおり、幸村は真田家生き残りのために敢えてジョーカーを引かされた男。もし犬伏の別れがなく、家督を継いだ兄の下で安定的な地位を与えられていれば、史実以上の活躍ができたに違いない。

■著述家の鏡

また、この『真田の秘密』は参考文献リストがちゃんとついている。画像ではやや分かりづらいが、13番目の項目のタイトルが『参考にした本』だ。出典を明確にすることは、著述家の義務。

近年、他のメディアの記事をそのまま転載するということが問題になっている。また、あくまでも他人に過ぎない人物の言論や仮説を自分のものにしてしまう行為も、残念ながら横行している。

そうした人々に、ぜひ見習っていただきたい姿勢である。

■理数系こそ文系の研究を

この資料に関するユーザーの反応を見てみよう。

@sayakaiurani うちゃかさんのアドバイスと、そのアドバイスを素直に聞く教え子さん、制作統括の屋敷さん、本当に素晴らしい!
学校とは比べ物にならない、大切なことを教え子さんは心に刻んで学ぶことができたのではないでしょうか...(?´ ? `)?*゜

— 花澤浩子 (@hiroko_art) October 7, 2016

@sayakaiurani 自由研究って自分の好きなことに取り組んで成果を発表するから自由研究なのであって、学校がこれと決めつけるものではないですよね。それにしても、教え子さんは制作統括の方からお返事を頂くほどすごく調べられたのですね!ちょっとうらやましいです。

— 八神のぞみ 10/29PSO2で集会! (@earth_8569) October 8, 2016

@sayakaiurani 教え子さんの自由研究拝見しました。素晴らしいの一言です。かの内閣総理大臣賞受賞者、さかなクンの幼少期を思い出しました。彼も幼少期の頃は周りに認めて貰えず苦労されたそうで...好きこそ物の上手なれでは無いですが伸び伸びと成長して欲しいと思います!

— たくまん (@takuman11111) October 12, 2016

理数系の博士の中には、「理数系のことしか考慮しない」者もいる。「世の理は数学で動いている。そこに異論を挟むことは非科学的だ」という態度だ。

しかし、冒頭でも書いたように人間は複雑な感情を持つ。人は科学の方程式では起こり得ないことを、何が何でもやろうとする。それが人間たる所以であり、歴史とは「人間は何か」を教えてくれるデータベースなのだ。

理数系の学問を突き詰めるのなら、むしろ文系の学問研究も必要なのだ。そうしたことを、『真田の秘密』は我々に教えてくれた。

・合わせて読みたい→【真田丸】大坂城がオーストリアに? 屏風絵が語る豊臣時代

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)

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