町おこしがピンチ 「食べる大麻」栽培の男性、吸う大麻の所持で逮捕

町おこしがピンチ 「食べる大麻」栽培の男性、吸う大麻の所持で逮捕

町おこしがピンチ 「食べる大麻」栽培の男性、吸う大麻の所持で逮捕

?Pixabay

鳥取県智頭町で産業用大麻草の栽培・販売に取り組んでいた男性が、吸引目的で乾燥大麻を所持していたとして逮捕された。

■産業用大麻とは?

画像出典:Wikipedia

大麻草は含まれる成分に麻薬性があることから、法律で厳しく栽培が規制されている植物。そもそも麻薬の「麻」は大麻草に由来する。

一方で大麻草には、実を食用にしたり葉や茎から採れる繊維を布に加工したりする使い道も。たとえば七味トウガラシにも「麻の実」が入る。男性が経営する会社のWEBサイト(現在は閲覧できない)は、「中国・四国地域で唯一の麻栽培を通して、こだわりの商品とサービスを提供することによって過疎化・高齢化の町を元気に」(同WEBサイトのキャッシュより引用)とうたっていた。

■大麻で町おこし、掲げたものの...

画像出典:Wikipedia

男性は、鳥取県から麻薬成分が少ない産業用大麻草の栽培許可を受けて、麻の実粉やアラソ(麻繊維)、美容向けのヘンプオイル(麻の実油)などに加工。智頭町も男性の取り組みを「町おこしにつながる」として支援してきた。

先行する報道によると逮捕の理由になった大麻は、運営する会社を通じて男性が栽培していた大麻草には由来しない「麻薬成分が高いもの」で「別ルートからの入手」ということだが、これまでの実績は、おそらく水の泡。厳しく罪に問われるのみならず道義的な責任も併せて問われることになれば、町おこしも頓挫してしまうのではないだろうか。

■岐路に立たされる人も

なお智頭町には、食用の大麻を提供するカフェがある。関西から移住してきた漫画家の男性が経営する「森のエネルギーと麻カフェ かろり」だ。鳥取自動車道の開通以来、めっきり交通量が減った国道373号沿いの集落にある古民家を改装し、創作の傍ら、手作りの麻の実料理などを提供してきた。

カフェで提供する麻の実は、男性の会社が栽培する大麻草から得られたものを調達していた。逮捕された男性の取り組みに共鳴して始めたはずのカフェが今、思わぬ裏切りに会い岐路に立たされているとすれば惜しいことだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・前田昌宏)

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